Amazon限定ブランドとは?メリット・注意点・申請方法を解説
Amazonでより商品を売れやすくする方法に「限定ブランド」があります。Amazonでは、ある一定の条件を満たした商品をAmazon限定ブランドとして認定する仕組みがあり、さまざまな優遇措置を受けられます。一方、限定ブランドによるデメリットもあるため、注意点を理解した上での利用が大切です。本記事では、Amazon限定ブランドのメリット・デメリットに加えて、申請方法についても解説します。(現在は新規のブランドを受け付けていないようです。)
Amazonの売上アップや広告運用、転売対策などに悩んでいる方には、運用代行やコンサルティングの活用がおすすめです。ノウハウやリソースが不足していても、ECのプロによる代行やコンサルで、売上拡大を目指しやすくなります。
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Amazon限定ブランドとは?
Amazon限定ブランドは、「Amazonのみで販売するブランド」を指します。
Amazonの商品詳細ページや検索ページなどで「【Amazon限定ブランド 】」と記載されている商品は、Amazon限定ブランドです。
Amazon公式が運営している「Amazonブランド」と混同しやすいですが、Amazon限定ブランドとは異なるブランドです。
AmazonブランドはAmazonが商標を保有しAmazonが販売するプライベートブランドですが、Amazon限定ブランドはセラーが商標をもち、セラー自身がAmazon内だけで販売を行います。
利用要件
Amazon限定ブランドとして販売をはじめるためには、以下の要件を満たす必要があります。
- Wブランドの場合、同等商品よりもお求めやすい価格の実現
- セラー様にて商標(ブランド名)の取得・ブランド登録
- 当該ブランド商品はAmazonでのみ限定販売
- 商品詳細ページで「Amazon限定ブランド」と表記
- 商品レビュー4.0以上の品質/充実したカタログの実現
- 商標の買取オプションに同意する
- Amazonが指定するSR(社会的責任)の工場監査の承認
Wブランドとは、既存ブランドと限定ブランドのロゴを記載した商品です。同等商品よりも安価な価格を設定するほか、ロゴサイズを調整する必要があります。既存ブランドのロゴサイズに対して30%以上の比率で限定ブランドのロゴを印字し、限定ブランドであることを明確にするのがルールです。
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Amazon限定ブランド化する3つのメリット
Amazon限定ブランドとして販売するためには、さまざまな条件が設定されているため認定までのハードルは高いですが、得られるメリットは多くあります。
主なメリットは、以下の3つです。
- Amazon Vine 先取りプログラムを無料で活用できる
- 限定ブランド用の検索連動広告や広告枠で商品をアピールできる
- セール時に露出しやすくなる
Amazon Vine 先取りプログラムを無料で活用できる
Amazon Vine先取りプログラムは、レビューを獲得できていない自社商品に対して、Vineメンバーとして選ばれた優良レビュアーからのレビューを集められるシステムです。
自社製品を無償で提供する必要があったり、登録手数料が別途必要だったりするなど、コストはかかりますが、販売促進や今後の製品開発の参考になる質の高いレビュー獲得を期待できます。
通常プログラムの利用には費用が発生しますが、Amazon限定ブランドは無料で利用できるのがメリットです。費用を抑えつつ、優良レビューを獲得でき、販売促進や商品開発などを加速できます。
限定ブランド用の検索連動広告や広告枠で商品をアピールできる
Amazonでは、Amazonブランドや限定ブランド用に検索連動広告や広告枠を設けています。商品検索結果ページや商品詳細ページなどの目立つ場所に商品が掲載されるため、消費者に商品をアピールしやすくなるのがメリットです。
主な広告の詳細は、下記の表を参考にしてみてください。
掲載箇所 | 掲載枠 | 枠あたりの掲載ASIN数 | |
---|---|---|---|
Amazonブランド・限定ブランド用検索連動広告 | 検索結果ページ | 「Amazonブランド・限定ブランドのおすすめ」 | 1ページ1つ |
Amazonブランド・限定ブランド用検索連動広告 | 検索結果ページ | 「高評価のAmazon限定ブランド」 | 複数 |
Amazonブランド・限定ブランド用広告枠 | 商品詳細ページ | 「同じカテゴリーのおすすめ商品」 | 3つ |
Amazonブランド・限定ブランド用広告枠 | 商品詳細ページ | 「おすすめの類似商品」 | 3つ |
セール時に露出しやすくなる
Amazon限定ブランドは、Prime DayやBlack Fridayなどのセール時に、特別露出枠が設けられる場合があります。
以前のセールでは、AmazonブランドとAmazon限定ブランドのセール用バナーが掲載され、消費者にとってインパクトのあるクリエイティブでセールを訴求していました。
ただし、露出枠が設けられない場合や特設ページに商品が掲載されない場合もあります。セールで必ず露出を高められるとは限らない点には、注意が必要です。
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Amazon限定ブランド化の注意点
一方で、Amazon限定ブランド化には、次のような注意点もあります。
- 他のECモールや自社ECなどで販売できなくなる
- 販売手数料の割合が増加する
- FBAを利用しなければならない
- 仕入れ先や工場などを開示する必要がある
他のECモールや自社ECなどで販売できなくなる
Amazon限定ブランドは、その名の通り「Amazonで限定的に販売されているブランド」であるため、他のECモールや自社ECサイトでは同名ブランド・同一商品を販売できなくなります。
他ECモールや自社ECサイトでの販売に強みがある場合、限定ブランド化して収益が下がるリスクがある点に注意が必要です。
販売手数料の割合が増加する
通常の販売手数料は約8~15%ですが、Amazon限定ブランドを取り扱う場合は販売手数料が7%加算されます。
通常アカウントよりも販売手数料が高いため、商品の利益率によっては採算が合わないリスクがあるでしょう。
FBAを利用しなければならない
FBAは、Amazonに商品在庫を預け、物流業務を代行してくれるサービスです。
Amazonで売上を伸ばしていくためには、FBAの導入は必須です。Amazon限定ブランドを作って販売を続けていく場合は、FBAのコストも踏まえた商品設計にする必要があります。
仕入れ先や工場などを開示する必要がある
Amazon限定ブランドの利用要件として、社会的責任(SR)に対する監査を受ける必要があります。監査は第三者機関によって、生産にかかわるすべての施設で実施されます。
監査を受けるためには、いくつかの提出書類が決められており、商品の仕入れ先や生産工場など、商品の生産・流通の過程が明らかになる情報をAmazonへ提供・公開しなくてはいけません。
提供した情報はAmazonの基準にもとづいて、Amazon内部で審査されます。
申請した事業者がすべて限定ブランドとして登録できるわけではありません。審査に落ちると再度手続きを行わなければならず、限定ブランド化までに時間を要する点に注意しましょう。
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Amazon限定ブランドのコスト・費用
Amazon限定ブランドを販売する場合、通常の販売を行うアカウントとコストが異なる部分があります。
月額料金やFBAコストは同じですが、販売手数料やプロモーションコストが違う点を理解しましょう。通常アカウントと限定ブランドアカウントの違いは以下の通りです。
通常アカウント | 限定ブランドアカウント | |
---|---|---|
月額登録料 | 4,900円 | |
FBAコスト | ・在庫保管手数料 7.8~9.0円 ・配送代行手数料 252~490円 | |
販売手数料 | 8~15% | +7% |
プロモーションコスト | 5~20% | 不要 |
※プロモーションコストはスポンサープロダクト広告を利用した場合
また、Amazon限定ブランド利用のための監査には、施設ごとに約30~40万円の費用がかかります。生産にかかわる施設が多い場合には、初期費用に注意が必要です。
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Amazon限定ブランドの申請手順
Amazon限定ブランドを利用するためには、以下の手順で申請・参加の手続きを行います。
- ブランドやロゴなどの商標登録を行う
- 商標の買取や独占販売などの条件を確認し、Amazonと契約を締結する
- Amazon限定ブランドで販売する商品を決定する
- 第三者機関でのSR監査を受ける
- 監査通過後、セラーセントラルで商品登録する
- Amazonで販売を開始する
SR監査に通過すれば、セラーセントラル開設後すぐにAmazon限定ブランドとして販売を開始できます。
Amazon限定ブランドとして販売を継続したり、製品を増やしたりするほか、Amazonからの評価によって商標を買い取ってもらえる場合があります。プライベートブランドのサプライヤーとしてAmazonに採用される場合もあるため、限定ブランドとして評価を高めましょう。
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まとめ:Amazon限定ブランドはデメリットも理解したうえで活用しよう
Amazon限定ブランドは、Amazonの売上アップに効果的な方法のひとつです。目立ち場所への商品掲載やAmazon Vine先取りプログラムへの参加などの優遇措置によって、認知度や売上などの向上を期待できます。
一方で、自社ECサイトや他のECモールでの販売ができなくなる点や、販売手数料がアップするといったデメリットもあります。
限定ブランド化によるメリットとデメリットを比較・検討した上で、Amazon限定ブランドとしての販売をはじめてみましょう。