Amazonセールの種類とタイムセールの条件・対策【売上アップ】

Amazonのタイムセールとは？

• 特選タイムセール
• おすすめタイムセール
• 数量限定タイムセール
• Amazonプライム会員限定割引
• 在庫処分セール

※それぞれのタイムセールの出品条件は本文をCheck！

Amazonで出品を始めたものの、セールの種類やタイムセールの参加条件、対策がまだ理解できていないという方もいるのではないでしょうか。

この記事では、Amazonセールの種類とタイムセールの条件、具体的な対策を解説します。

Amazonでの売上を伸ばすためには、セールの活用が欠かせません。

特にプライムデーやタイムセール祭りなどのAmazon主催のセールは、購入意欲の高いユーザーが集まるのはもちろん、流入も普段より大幅に増えます。

売上アップに大きく貢献できる機会となりますので、ぜひこの記事を参考にし、効果的なセール対策を行ってみてください。

＼セール準備に使える実践チェックシート付き／
Amazonセール前にやっておくべきことを厳選してまとめた資料を無料でダウンロードできます。
⇒セール前にやっておくべきリストをダウンロードする

Amazonのセールは大きく分けて2種類

Amazonで開催されるセールは、主に2つの形式に分けられます。それぞれの特性を把握しておきましょう。

• 招待型のセール
• セラーセントラルから申請を行うセール

招待型のセール

招待型のセールは、Amazonのセール担当者からセール参加募集の案内を受ける必要があります。また、エントリーした対象商品は、審査部署にて販売実績などをもとに参加の可否を判断し、決定します。

セールへの参加条件として「Amazonで一定の売上があること」や「割引率の条件を満たすこと」などが必要です。

プライムデーやプライム感謝祭、ブラックフライデーなど年に数回開催される大型セール、およびそれら大型セール期間中の特選タイムセール（後述）は、この招待型に該当します。

プライム感謝祭は2023年から開始された秋のプライム会員向け大型セールで、「第2のプライムデー」とも呼ばれています。いずれもAmazonが出品者や商品を厳選して招待する形式のため、日頃から評価や実績を積み上げて招待を目指しましょう。

セラーセントラルから申請を行うセール

セラーセントラルから申請を行うセールは、セールの出品条件を満たした商品のみ、出品者がAmazonに申請を行い参加します。

対象となるセールには、以下のようなものがあります。

• おすすめタイムセール
• 数量限定タイムセール
• プライム会員限定セール（プライム会員限定割引）
• 在庫処分セール

ただし、Amazonの審査を通過し、基準に適合しなければセールに参加できない場合もあります。

Amazonセール前〜セール中・後にやっておくべきことを厳選してまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。
セール準備に使えるチェックシート付きなので、ぜひお役立てください。
⇒セール準備でやっておくべきリストをダウンロードする

Amazonで開催される主要セール6種類

続いて、Amazonで開催される主要セールの種類と特徴を解説します。ただし、セール名や開催時期、開催の有無は変更されることがある点をご了承ください。

• 【1月】初売りセール
• 【2〜3月】新生活セール
• 【4月】ゴールデンウィークセール
• 【7月】プライムデー
• 【10月】プライム感謝祭
• 【11〜12月】ブラックフライデー

【1月】初売りセール

お正月明けのタイミングで、多くの商品がセール対象となります。年末年始の商品需要を取り込む絶好の機会となるため、該当時期の商品ラインナップがある場合は積極的に参加を検討しましょう。

【2〜3月】新生活セール

「新生活セール」は毎年3月に開催されるセールです。進学・就職・引越しなど新生活の需要が高まるタイミングに合わせ、家具・家電・生活雑貨など幅広い商品カテゴリーが対象になります。

春先の大きなセールとして定着しており、新生活に関連する商品を扱うセラーにとっては見逃せないイベントです。

【4月】ゴールデンウィークセール

例年4月末の大型連休（ゴールデンウィーク）に合わせて、「ゴールデンウィークセール」と称するビッグセールが開催されることがあります。

連休中のレジャー用品や夏準備に関連した商品などがセール対象となりやすく、中規模以上の販促イベントとして位置付けられています。

プライム会員以外も参加可能で、ポイントアップキャンペーンなどが同時開催されるケースもあります。

【7月】プライムデー

「プライムデー」は毎年7月中旬に開催される、プライム会員限定のAmazon最大規模セールです。通常は48時間（2日間）開催ですが、年によって拡大する傾向もあり、2025年は初の4日間開催となりました。

期間中、多くの商品が最安値まで値引きされ、日用品から家電、PC周辺機器、ファッションまで幅広いカテゴリーがセール対象となります。

毎年プライムデーを狙って大量購入するユーザーも多く、セラーにとって年に一度の大チャンスと言えるでしょう。

Amazonプライムデー前・中・後にやっておくべきことを厳選して、チェックリスト形式で資料にまとめました。
今後のセール時にも、ぜひお役立てください。
⇒Amazonセールでやっておくべきリストをダウンロードする

【10月】プライム感謝祭

「プライム感謝祭」は10月中旬に開催される、プライム会員限定の大型セールです。2023年に初めて実施された比較的新しいセールで、“第2のプライムデー”とも称されています。

開催期間は2日間程度で、プライムデーと同様に人気商品が多数セール対象となります。

プライム感謝祭は毎年秋の恒例ビッグセールとして定着しつつあり、ボーナス商戦前の売上拡大に有効なイベントです。

プライム感謝祭の事前準備からセール後のフォローまで、売上アップにつなげるための実践チェックリストが役立ちます。ダウンロードはこちらから。
⇒プライム感謝祭に役立つ資料をダウンロードする

【11〜12月】ブラックフライデー

「ブラックフライデー」は11月第4金曜日を起点に開催される年末最大級のビッグセールです。

近年のAmazonブラックフライデーは約1週間程度の長期間にわたり開催され、2024年は11月29日（金）から12月6日（金）までの8日間にわたって実施されました。

プライムデーやプライム感謝祭がプライム会員限定なのに対し、ブラックフライデーはプライム会員以外も参加可能な全ユーザー対象のセールです。

日用品から家電、PC関連機器、ファッションまで幅広いカテゴリーの商品がセール対象となり、その年最後の「お買い得ウィーク」として多くの消費者が注目します。

セラーにとっても年間でもっとも売上が伸びやすい時期といわれます。年末商戦に向けた在庫確保や価格戦略を万全にし、ブラックフライデーに備えましょう。

Amazonのタイムセール5種類と出品条件

Amazonは主要セールとは別に、下記のようなタイムセールも開催しています。主要セールとは特徴や出品条件が異なることを把握しておきましょう。

• 特選タイムセール
• おすすめタイムセール
• 数量限定タイムセール
• Amazonプライム会員限定割引
• 在庫処分セール

特選タイムセール

特選タイムセールは、Amazonが出品者を選び、日替わりでセール商品を変更する形式です。

販売数量は無制限で、セール開催中はタイムセール画面の上部に表示され、多くのユーザーの目に触れる機会があります。

商品の割引率は25％以上で提供されているため、高い購入率を期待できます。

開催時期	ほぼ毎日 ※大型セール期間中は開催期間に準ずる
開催時間	24時間 ※タイムセール祭りなどのイベントの際は開催期間

特選タイムセールの出品条件

特選タイムセールへの参加は、主要セールと同様にAmazonからの招待が必要です。そのため、一定の条件を満たしていないと参加できません。

出品条件としては、商品のカスタマーレビュー評価が3.5以上、割引率が原則25％以上であり、直近30日間の最安値よりも安いことが求められます。

レビュー評価	評価が3.5以上、もしくはレビューのないもの
割引率	原則25％以上、かつ直前30日間の最安値よりも安いこと

もし、Amazonから出品の招待があった場合は、ぜひ参加してみましょう。

おすすめタイムセール

最大14日間行われるタイムセールは、長い開催期間が特徴です。期間中はタイムセールページに商品が表示され、大型セールやイベント時にも実施しやすく、クリック率や購入転換率の向上が期待できます。

開催時期	ほぼ毎日
開催時間	1日間〜14日間

おすすめタイムセールの出品条件

おすすめタイムセールへの参加は、セラーセントラルのタイムセール管理画面から申請を行います。商品の割引率はタイムセールの申請フォームから該当商品の割引率をご確認ください。

レビュー評価	出品者のレビュー評価が3.5以上、該当商品の評価が3以上に修正
割引率	タイムセールの申請フォームから該当商品の割引率を確認

出品申請は広告タブの「タイムセール」から行なえます。

数量限定タイムセール

数量限定タイムセールは、販売数量が決まっているセールです。セール画面で残り数量や終了までの時間をリアルタイムで確認でき、セール対象商品のカート追加率が100％に到達した時点でセールは終了します。

数量限定タイムセールは時間が短いため、レビューや商品名などを短時間でアピールできるよう準備しておくことが効果的です。

他のセールと異なり、割引商品の中から気に入ったものを選んで購入するユーザーが多く、数量が少ない商品ほど購入につながりやすい傾向があります。

開催時期	ほぼ毎日（通年で随時開催）
開催時間	最長12時間（基本0時～23時45分の間で最大8時間程度）

数量限定セールの出品条件

数量限定タイムセールへの参加は、セラーセントラルのタイムセール管理画面から申請を行います。商品の割引率は、おすすめタイムセール同様タイムセールの申請フォームから該当商品の割引率をご確認ください。

レビュー評価	出品者のレビュー評価が3.5以上、該当商品の評価が3以上に修正
割引率	タイムセールの申請フォームから該当商品の割引率を確認

出品申請は広告タブの「タイムセール」から行なえます。申請が承認されると、タイムセール実施の1週間前にセラーセントラルで通知されます。

Amazonプライム会員限定割引

Amazonプライム会員限定割引は、Amazonプライム会員にのみ割引価格で商品を販売できるセール・割引です。

商品検索結果ページでは、割引価格が赤文字で表示され、価格の下には「プライム限定価格」と記載されます。また、プライムデーやブラックフライデーでは、割引率の条件を満たすとイベント専用のセールバッジが付与されるケースがあります。

開催時期	出品者が任意のタイミングで設定可能
開催時間	1日から最大30日間で設定可能

プライム会員限定セール（Amazonプライム会員限定割引）の出品条件

Amazonプライム会員限定割引では、レビュー評価や割引率に加えて、FBAを利用していることや各種ポリシーを遵守していることが出品条件です。

レビュー評価	出品者のレビュー評価が3.5以上、商品のレビュー評価が3以上
割引率	原則5%以上

設定は広告タブの「価格割引」からでき、商品や価格情報などの入力を完了すると、内容の確認後割引が適用されます。

在庫処分セール

在庫処分セールとは、長期間FBA倉庫に滞留している在庫商品を割引販売できるセールです。

在庫整理を目的とした施策で、不要在庫の圧縮に有効です。

開催時期	出品者が任意のタイミングで設定可能（対象商品のみ）
開催時間	2週間

在庫処分セールの出品条件

在庫処分セールに参加するためには、Amazonのカスタムレビューポリシーや価格設定に関するポリシーを遵守する必要があります。

レビュー評価	出品者のレビュー評価は3.5以上、商品のレビュー評価は３以上またはレビューなし
割引率	ー

そのほか、FBAに90日間以上保管されていること、現在の価格よりも20%以上低く設定されていることなども条件です。

Amazonプライム感謝祭に向けてやっておくべきことを厳選してまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。
セール準備に使えるチェックリストシート付きなので、ぜひご活用ください。
⇒Amazonプライム感謝祭に役立つチェックリストをダウンロードする

Amazonタイムセール時に効果的に売上を伸ばす5つの対策

Amazonのタイムセールに出品する際には、以下の5つの対策が効果的です。

• 出品者と商品の評価を維持する
• 即効性のある広告を使用して露出を強化する
• 商品ページを最適化する
• FBAを活用し配送品質を改善する
• 販売促進のためのクーポンを発行する

出品者と商品の評価を維持する

タイムセールに出品するためには、出品者と商品のレビュー評価が一定の水準を維持していることが必要です。

例えば、数量限定タイムセールへの出品には、商品のレビュー評価が3.5以上を維持している必要があります。

また、出品者自身の評価も重要で、維持することでタイムセールへの参加が容易になります。良質な商品とサービスを提供し、基準よりも高い評価を維持しましょう。

Amazonのレビュー対策については、こちらの記事で詳しくまとめています。あわせて参考にしてください。

即効性のある広告を使用して露出を強化する

タイムセールなどの短期間で結果を求めるイベントにおいては、即効性のある広告の利用が効果的です。商品の露出が強化され、購入数やランキングの向上につながります。

具体的には、タイムセールの開催日程に合わせて、数週間前から「Amazonスポンサープロダクト広告」を活用するのがおすすめです。

スポンサープロダクト広告とは、商品を検索結果の上位に表示させるための広告サービスで、広告出稿のハードルが低く、購買意欲の高いユーザーに直接商品を紹介できます。

事前に販売個数を伸ばすことで、タイムセール当日に商品が検索結果の上位に表示されやすくなり、訪問者数や売上が増加する可能性が高まります。

Amazon広告の詳細については、以下の資料にまとめました。
費用や広告を出すために必要な準備、広告の費用対効果を上げるポイントなどを詳しく解説しています。
⇒Amazon広告入門をダウンロードする

スポンサープロダクト広告の詳細については、こちらの記事もあわせて参考にしてください。

商品ページを最適化する

タイムセールで売上を伸ばすには、商品ページの情報を充実させて最適化することも重要です。

商品ページの最適化とは、商品の詳細説明や画像の質、レビューの管理など、商品ページ全体の品質を高めることを指します。充実した商品情報に整えることで、広告から訪れたユーザーの離脱を防ぎ、売上を増やすための重要な指標である転換率（アクセス数に対する購入者数の割合）の改善が可能です。

商品ページの最適化はタイムセールだけではなく、通常の販売でも効果があります。ベース売上を増やすためには、商品ページの最適化を進めましょう。

商品ページの最適化については、こちらの記事で詳しくまとめています。あわせて参考にしてください。

FBAを活用し配送品質を改善する

Amazonユーザーの多くは、商品がいち早く手元に届くことを期待しています。そのため、配送品質の向上は必須です。

AmazonにはFBA（フルフィルメント by Amazon）という、Amazonが出品者の代わりに商品の注文処理から配送までを代行するサービスがあります。具体的なサービスは、商品の保管、注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスなどです。

FBAを使用すると商品に「primeマーク」が表示され、これによりお急ぎ便や日時指定便が無料になるため、購入意欲を高める要因となります。

高品質な配送を維持することは顧客満足度を保つためにも重要で、タイムセールだけではなく通常時の販売にも影響を与えます。

FBAについては、こちらの記事で詳しくまとめています。あわせて参考にしてください。

販売促進のためのクーポンを発行する

タイムセールと並行してクーポンの発行を活用するのも有効な販売促進策です。Amazonのクーポンサービスは、設定した割引額または割引率をユーザーがクーポン適用することで値引きする仕組みで、通常時から利用できます。

タイムセールへのエントリーがまだできない商品や、セール申請が不承認となった商品については、代替策としてクーポンを発行しセールと同時にプロモーションすることを検討しましょう。

クーポンは商品一覧やページ上で目立つオレンジ色のタグとして表示されるため、ユーザーの目を引きます。少額の割引でも「お得感」を演出でき、購入の後押しにつながります。

タイムセールとクーポンを組み合わせることで更なる購入訴求が期待できます。

ここで紹介した方法は一部にすぎません。

Amazonで売上をアップさせるための施策を体系的にまとめた『Amazonにおける売上アップ施策8選』もあわせてチェックしてみてください。
⇒Amazon売り上げアップ施策8選をダウンロードする

Amazonのセールでの売上をより高めたい方は運用代行・コンサルティングの利用がおすすめ！

Amazonのセールで売上を高めるためには、Amazonの仕組みを理解したり、各種機能を駆使したりするなど、知識や運用スキルが求められます。

EC事業を成長させるためには地道な取り組みも必要になるので、継続的に施策を実践するリソースも欠かせません。

そのため、下記のような悩みを抱えている出品者の方も多いのではないでしょうか。

• 機会損失を防ぐために在庫切れ対策を講じたい
• 売上につながる画像や商品ページなどのコンテンツをつくりたい
• セールで売上を最大化したい
• 効果的なSEO対策で、商品の露出を増やしたい
• カートボックスを獲得したい

上記のような課題をもち、運用代行・コンサルティングの検討で行き詰っている方は、売上アップをはじめとした各種サポートを代行・コンサルティングしているしるしにご相談ください。
⇒まずは無料相談する

下記記事でも、Amazonの運用代行やコンサルティング会社をまとめているので、ぜひ検討に役立ててください。

Amazonセールの種類を理解して売上アップのチャンスを掴もう

Amazonで開催されるセールは、主に2つの形式に分けられます。それぞれの特性を把握しておきましょう。

• 招待型のセール
• セラーセントラルから申請を行うセール

Amazonから招待されるセールは、Amazonが出品者の商品や販売実績を評価して、セールへの参加を提案します。

一方で、出品者がセラーセントラルから申請を行うセールは、セールの出品条件を満たした商品のみ、出品者がAmazonに申請を行う形式です。

2025年時点、Amazonで開催されている主要セールには、以下の6種類があります。

• 【1月】初売りセール
• 【2〜3月】新生活セール
• 【4月】ゴールデンウィークセール
• 【7月】プライムデー
• 【10月】プライム感謝祭
• 【11〜12月】ブラックフライデー

タイムセールは、以下の5種類が開催されています。

• 特選タイムセール
• おすすめタイムセール
• 数量限定タイムセール
• Amazonプライム会員限定割引
• 在庫処分セール

主要セールと特選タイムセールはAmazonからの招待型で、その他のタイムセールは自主的に申請を行う形式です。

特にタイムセールは開催頻度が高いため、以下の対策を試してみてください。

• 出品者と商品の評価を維持する
• 即効性のある広告を使用して露出を強化する
• 商品ページを最適化する
• FBAを活用し配送品質を改善する
• 販売促進のためのクーポンを発行する

Amazonのセールに出品するには日頃からの取り組みも重要ですが、上手にセールを活用することで売上向上を見込めます。

もし、自社での取り組みが難しいと感じたら、ぜひしるしへご相談ください。豊富な経験と専門知識を活かして、セール対策をはじめとするAmazon戦略・運用を全面的にサポートいたします。
⇒まずは無料相談する