楽天サンキュークーポンの活用方法とは？特徴・施策例・設定方法を解説

楽天市場で売上アップを目指す方法として、「楽天サンキュークーポン」の活用があります。本記事では、数種類ある楽天クーポンのうちのひとつである楽天サンキュークーポンの特徴・施策例・活用法・設定方法について解説します。

楽天サンキュークーポンとは

楽天市場には、RaCoupon（ラ・クーポン）と呼ばれるクーポンがあります。RaCoupon（ラ・クーポン）とは、楽天市場で利用できるクーポンの総称です。

楽天市場では、以下のようなクーポンを販促に利用できます。

• 期間限定クーポン
• 人数制限クーポン
• サンキュークーポン
• 運用型クーポン

今回解説する楽天サンキュークーポンとは、楽天市場内で商品を購入後の「お買い物完了画面」に自動的に配布されるクーポンのことです。クーポンは、買い物をしたお礼として配布するクーポンなので、ユーザーは初回購入時には利用できません。

楽天サンキュークーポンの3つの特徴

楽天サンキュークーポンには以下の3つの特徴があります。

• お得なクーポンでユーザーの購入意欲を高められる
• 既存ユーザーのリピートを期待できる
• クーポンの詳細や獲得条件などを細かく設定できる

それぞれのメリットを詳しく解説していきます。

お得なクーポンでユーザーの購入意欲を高められる

楽天サンキュークーポンは、ユーザーの購買意欲を高める効果的な方法です。

クーポンをもらうと、ユーザーはお得感や特別感をおぼえ、積極的にクーポンを活用して買い物をしようとする意識が生まれます。

ユーザーはクーポンを利用すれば割引価格で欲しい商品を購入できるため、購入意識が向上します。結果として、店舗の売上増加につながります。

既存ユーザーのリピートを期待できる

楽天サンキュークーポンは、2回目以上の買い物の際に使えるクーポンなので、はじめてのユーザーが再びその店を訪れようと思うきっかけになります。

楽天サンキュークーポンを受け取り、「割引があるからまたこの店で買い物をしよう」と思わせることができるのがメリットです。

楽天サンキュークーポンの配布は、購入者との継続的な関係を構築するうえで、大きな効果を発揮するでしょう。

クーポンの詳細や獲得条件などを細かく設定できる

楽天サンキュークーポンは、割引率や対象商品の指定など、詳細や獲得条件を以下のように細かく設定できます。

割引率の設定

クーポンの割引率は、300円引きや10％オフなどさまざまな割引率を設定できます。

対象商品の設定

楽天サンキュークーポンは、店舗全品ではなく特定の商品カテゴリーや特定の商品に対してのみ適用可能に設定できます。在庫処分したい商品に限定できるなど、店舗にとって有効な設定が可能です。

利用条件の設定

楽天サンキュークーポンは、クーポンの有効期限やクーポンが利用できる最低金額、ユーザーの誕生日などの設定が可能です。

たとえば、ユーザーの誕生日に関連付けたクーポンを利用条件に設定すると、特別感を高めてロイヤリティを向上できます。目的に合わせたさまざまな条件設定により、手間をかけず販売促進が可能です。

楽天サンキュークーポンを利用した販売促進施策

楽天市場のサンキュークーポンは、上手に使えば店舗の売上アップや顧客満足度向上が期待できるツールです。

サンキュークーポンを最大限に活かすためには、以下のような具体的な施策が必要になります。

• レビュー施策
• リピート施策
• 商品の認知度アップ施策

ここからは、楽天サンキュークーポンの販売促進施策について解説します。

レビュー施策

レビューを投稿してくれたユーザー限定で、次回の購入に使えるクーポンを配布するのは効果的な施策です。

商品に対してのレビューの数は、商品や店舗の信頼性やユーザーの購入意欲に大きな影響を与えます。商品の購入を検討しているユーザーは、商品購入の参考にレビューを見る傾向があります。

ポジティブなレビューが増えることで商品の評価が上がり、新規ユーザーの購入意欲を高められるのがメリットです。さらに、店舗側は商品やサービスのフィードバックが得られて改善点が把握できます。

リピート施策

楽天サンキュークーポンを活用したリピート施策は、ユーザーの再購入率向上の実現に効果的な手段です。

初回購入時に楽天サンキュークーポンを配布することで、ユーザーが再訪するきっかけができます。この際、クーポンの有効期限や購入価格の設定など、クーポンの条件を細かく設定することで、早期の再購入促進や店舗の売上アップにつなげることが可能です。

商品の認知度アップ施策

商品の認知度を上げるための施策として、楽天サンキュークーポンの活用は効果的な施策です。

楽天市場では、多くの店舗でさまざまな商品が次々に登場しています。その中で、自店の商品に注目してもらう工夫が必要です。

楽天サンキュークーポンは、商品ごとに割引率を設定できるため、特別価格で商品を提供しユーザーの関心を惹けます。特に売りたい商品に焦点をあてて、割引率を高く設定しユーザーの目を集めることで商品の認知度をアップさせることが可能です。

楽天サンキュークーポンの設定方法・流れ

楽天サンキュークーポンを設定する方法と流れを解説します。

1. 楽天市場の管理画面にログインする
   楽天市場の店舗管理画面（RMS）にログインし、メインメニューの「店舗設定」を選択します。
2. クーポンの種類を選択する
   「クーポン設定」で「サンキュークーポン」を選択します。「サンキュークーポンを新規登録する」ボタンをクリック
3. クーポンの情報を入力する
   クーポンの名前を入力します。クーポン名は顧客に分かりやすいものにしましょう。さらに、クーポンの内容や利用条件について簡潔に説明します。
4. 割引内容を設定する
   割引額または割引率の設定：クーポンが適用する割引額または割引率を設定します。
5. 最低購入金額：クーポンを使うために必要な最低購入金額の設定を行います。
6. 有効期限を設定をする
   クーポンの有効期間を開始日、終了日を明確に設定します。必要に応じ、クーポンが利用できる時間帯を設定します。
7. 対象商品を設定をする
   クーポンの適用対象の商品やカテゴリーを指定します。
8. 利用条件を設定をする
   クーポンの利用回数が設定できるので、1人1回限り、または無制限などに設定します。また、他のクーポンやキャンペーンとの併用の可否の設定が可能です。
9. 配布方法を設定する
   クーポンの配布方法を、楽天市場内での自動配布、メール配信、特定顧客への限定配布などから選択します。また、ここでは配布の対象についても選択が可能です。
10. クーポンコードを設定する
    必要に応じてクーポンコードを設定します。自動生成か手動でコードを設定するか選べます。
11. 内容を確認して保存する
    設定内容に間違いがないか確認し、すべての設定が完了したら保存します。

この後、ユーザーへメールなどを使ってクーポンを配布します。サンキュークーポンの存在を知ってもらうため、SNSなどを活用すれば効果的です。

最後に、次回以降のサンキュークーポン発行に向け、改善点を検討するためサンキュークーポンの使用データを分析します。

楽天サンキュークーポンを効果的に活用する5つのポイント

楽天サンキュークーポンを効果的に活用するためには、大事なポイントがあります。

• 他のクーポンとの併用は不可に設定する
• クーポンの獲得条件を高くしない
• 適切な割引率を設定する
• 早期購入を促すために有効期間を短く設定する
• メルマガでサンキュークーポンの利用を促す

これらの5つのポイントについて、以下に詳しく解説していきます。

他のクーポンとの併用は不可に設定する

楽天サンキュークーポンを設定する場合、他のクーポンとの併用を不可にするのがおすすめです。複数のクーポンと併用可能にすると割引率が大きくなるため、店舗の利益率が低下するおそれがあります。

商品が売れたとしても割引率が大きくなるため、原価を下回ってしまうおそれがあるため、他のクーポンとの併用は不可にするようにしましょう。

クーポンの獲得条件を高く設定しない

楽天サンキュークーポンを活用する際に、過剰な利用を防いで収益の低下を最小限に抑えたいと考えがちではないでしょうか。しかし、大切なのは店舗のリピーターを獲得してユーザーの満足度を向上させることです。

そこで、ユーザーの購入意欲を刺激するためにクーポンの獲得条件を高く設定しすぎないことが重要です。クーポン取得のハードルが高すぎると、ユーザーはモチベーションが低下して興味を失ってしまいます。

楽天サンキュークーポンの利用条件を設定する場合は、購入金額の基準を低くするなど、ユーザーが利用しやすい状態にするのが大切です。クーポンを設定する場合は、ユーザーの視点から手軽にクーポンを獲得できるように設定しましょう。

適切な割引率を設定する

楽天サンキュークーポンを発行する際は、割引率・割引額がクーポンの効果に大きくかかわります。割引率が低すぎると期待していたほどの結果にならず、高すぎても利益率が悪化してしまうため注意が必要です。

売上を最大化するためには、サンキュークーポン効果見積もりを利用しましょう。RMSに備わっている機能のひとつで、目安とする利益率とクーポン利用金額条件を入力するだけで参考の割引率・割引額や推計利用率が表示される機能です。

サンキュークーポン効果見積もりを使って最適な条件でのクーポンの設定・発行を行いましょう。

早期購入を促すために有効期間を短く設定する

楽天サンキュークーポンを設定する際、クーポン獲得後にクーポンを利用できる有効期間を設定できます。設定できるのは「1ヶ月」「2ヶ月」「3ヶ月」の3種類の期間です。

有効期間を短く設定すると、ユーザーに「クーポンが使えるうちにお得に買い物をしたい」という意識が芽生えます。クーポンを忘れずに利用してもらうために、有効期間を短く設定し、早めの購入を促すことをおすすめします。

メルマガでサンキュークーポンの利用を促す

楽天サンキュークーポンは、有効期限が近付くとユーザーに通知が届く機能があります。しかし、それでも利用を忘れてしまうユーザーも多いため、メルマガを利用してお知らせすると効果的です。

また、メルマガに登録していないユーザーや、楽天サンキュークーポンを取得してもまだ使っていないユーザーに対し、リマインドメールを送ってクーポンの利用率を高める方法もあります。

楽天サンキュークーポン以外のクーポン一覧

楽天市場での店舗運営においては、クーポンの活用は効果的な施策です。クーポンを活用する際は、クーポン名と説明文を設定するとユーザーにわかりやすくなります。

楽天サンキュークーポン以外のクーポンは、以下の通りです。

クーポン名	主な効果	費用負担
配布型クーポン	購入促進	店舗負担（クーポン割引費用）
サービスクーポン	購入促進	楽天負担（クーポン割引費用）
運用型クーポン広告	集客・購入促進	店舗負担（クーポン割引費用＋広告費））

クーポンを活用する際は、目的や用途に合わせて上手に使い分けましょう。

配布型クーポン

配布型クーポンはユーザーが購入時に使用するクーポンです。このクーポンは、事前に配布することにより商品購入を促進させる効果があります。

また、期間限定や限定人数を設定することでさらに販売力を高められます。配布型クーポンは、クーポンの利用対象を個別商品にすることが可能です。

サービスクーポン

サービスクーポンは、キャンペーンやマーケティング効果の最大化で楽天市場が発行するクーポンのことです。すべての店舗が自動参加となり、楽天市場が費用を負担します。

運用型クーポン

運用型クーポンとは、楽天会員ユーザーに向けて興味がありそうなクーポンを自動でおすすめする広告です。

楽天市場のトップページなどに表示されるので、集客力・販売力を高める効果が期待できます。こちらのクーポンの割引分の費用と広告料は店舗が負担します。

楽天市場のサンキュークーポン活用なら「しるし株式会社」へ！

楽天サンキュークーポンを活用して売上アップを目指そう

楽天サンキュークーポンは、販売促進やユーザーロイヤリティを高めるために使える便利なツールです。さまざまな条件で設定できるのも店舗側に大きなメリットをもたらします。

リピーター獲得、販売力強化のために役立つ楽天サンキュークーポンですが、より効果的に運用するためにはポイントを押さえた活用が必要です。

しるし株式会社では、本記事で紹介したクーポンの設定方法から分析まで一貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。

楽天サンキュークーポンを発行したいが、どのように運用したらよいかお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。