Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告とは?種類や掲載費用・運用のコツを解説
Yahoo!ショッピングでは、豊富な広告が用意されています。広告の違いを理解し、ターゲットにあわせた広告を配信することで、集客や売上アップを図りましょう。本記事では、Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告の掲載費用や運用のコツなどを詳しく解説します。
Yahoo!ショッピングの売上アップや広告運用、転売対策などに悩んでいる方には、運用代行やコンサルティングの活用がおすすめです。ノウハウやリソースが不足していても、ECのプロによる代行やコンサルで、売上拡大を目指しやすくなります。
以下の記事では、Yahoo!ショッピングに精通した運用代行会社やコンサルティング会社を徹底比較していますので、依頼先の検討にぜひお役立てください!
・Yahoo!ショッピング運用代行・運営代行おすすめ20社比較!選び方も解説
・Yahoo!ショッピングコンサルおすすめ人気29社比較!選び方も解説
しるし株式会社では、Yahoo!ショッピングの売上拡大やリソース確保などをかなえるべく、運用代行やコンサルティングを提供しています。
まるっと任せられる運用代行のほか、広告運用や転売対策、各種データ分析などで、Yahoo!ショッピング運用を柔軟に支援しているのが特徴です。
- Yahoo!ショッピングでEC販売をはじめたいもののノウハウがない
- Yahoo!ショッピングに出店しているが売上が伸びない
上記のように、Yahoo!ショッピング運用に課題を感じている方はぜひ一度ご相談ください。
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告の種類
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告とは、日本最大級の検索エンジンサイト「Yahoo! Japan」が運営するYahoo!ショッピングで利用できる広告サービスです。
Yahoo!ショッピング広告には、以下の5種類があります。
- バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)
- アイテムマッチ(ストアマッチ)
- ソリューションパッケージ
- PRオプション
- Yahoo!プロモーション広告
Yahoo!ショッピング広告は、Yahoo!ショッピング内外での自社商品の露出度を高める効果を期待できます。効果的な運用によって、Yahoo!ショッピングでの売上アップを実現しやすくなるため、最大限に活用しましょう。
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)は、Yahoo!(ヤフー)ショッピングのトップページや総合ランキングなどに掲載される広告です。
トップページのスライド式の広告枠や、「よく一緒に見られている商品」「リアルタイム人気ランキング」の下などに表示されています。
多くのユーザーの目に触れる広告のため、Yahoo!ショッピング内で自社商品やショップの認知度を高められるのが特徴です。
季節やイベントに左右されない「通常広告」と、イベント時に特集される「販促広告」があるため、目的にあわせて利用しましょう。
アイテムマッチ(ストアマッチ)
アイテムマッチ(ストアマッチ)は、Yahoo!(ヤフー)ショッピング内の検索結果ページやカテゴリリストなどに表示される検索連動型広告です。
検索結果のサムネイル画像に「PR」と表示されていることで、通常の商品との見分けがつきます。検索ページごとの上位5枠と下位5枠(スマホは下位4枠)がアイテムマッチ枠です。
利益率の高い商品やオリジナル商品など、販売を強化したい商品をアピールするのに向いています。また、価格の安い商品や限定商品など目玉商品を載せると、集客に効果的です。
以前は「アイテムマッチ」と「ストアのイチオシ」をあわせてストアマッチ広告と呼んでいました。現在は「ストアのイチオシ」はないため、「ストアマッチ=アイテムマッチ」と捉えるとよいでしょう。
ソリューションパッケージ
ソリューションパッケージとは、Yahoo!(ヤフー)ショッピングの外部に出稿できる広告サービスです。Google検索結果ページやYahoo!JAPANトップページに広告を配信します。
Yahoo!ショッピング外に広告を配信することで、普段Yahoo!ショッピングを利用しない人に自社商品やショップをアピールできるため、新規顧客を獲得したい場合におすすめです。
Yahoo!ショッピングで購入経験のあるユーザーには、閲覧商品をもとにした広告を配信することもできます。
Yahoo!ショッピングが最適化と運用を行うため、出店者の負担が少ないのもポイントです。なお、Googleに広告を配信する場合は、Googleの広告審査をクリアする必要があります。
PRオプション
PRオプションとは、設定した広告料率にあわせて表示位置が変わる広告サービスです。広告料率を高く設定することで、上位に表示されやすくなります。Yahoo!(ヤフー)ショッピング内の検索結果ページやおすすめ商品枠でアピールできます。
「商品価格 × 広告料率(%)」が広告費となり、購入された商品金額によって料金が変わるのが特徴です。
アイテムマッチ(ストアマッチ)と似ていますが、アイテムマッチ(ストアマッチ)は広告をクリックされたときに課金され、PRオプションは商品が購入されたときに課金される点に違いがあります。
Yahoo!プロモーション広告
Yahoo!(ヤフー)プロモーション広告は、Yahoo! JAPANやLINEヤフー株式会社と提携したパートナー、広告配信サービスを経由して多様なメディアに配信される広告です。
Yahoo!プロモーション広告には、以下の3種類があります。
- 検索広告(リスティング広告)
- ディスプレイ広告(運用型)
- ディスプレイ広告(予約型)
検索広告(リスティング広告)は、検索されたキーワードに関連した商品を検索結果のもっとも目立つ位置にテキスト方式で掲載する広告です。テキストの用意だけで簡単に広告掲載ができます。
運用型のディスプレイ広告は、Yahoo! JAPANのトップページや提携パートナーサイトに表示する広告です。バナー・テキスト・動画など広告の種類が豊富で、「クリック率を上げたい」「コンバージョン数を上げたい」など目的にあわせて配信できます。
性別、年代別などでターゲティングもでき、予算の範囲内で効果が最大になるよう効率的な広告運用を望めます。
予約型のディスプレイ広告は、Yahoo! JAPANやYahoo!ニュースなどの占有面積が大きい広告に表示する広告です。掲載期間と表示回数を指定する広告で、運用型のディスプレイ広告よりも優先的に配信されます。
予約型のディスプレイ広告を出稿する場合は、予約型ディスプレイ広告の取り扱い契約を結んでいる広告会社・代理店を通して申込みましょう。
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告の費用相場・料金体系
Yahoo!ショッピング広告は、基本的に広告がクリックされた場合に費用が発生する「クリック課金型」です。クリックされるたびに設定した予算から、設定したクリック料金が引かれていくため、広告期間や達成したい目的にあわせて予算を設定しましょう。
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告の料金体系は、以下の通りです。
広告の種類 | 料金体系 |
---|---|
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告) | 広告枠買い切り型 |
アイテムマッチ(ストアマッチ) | クリック課金型 |
ソリューションパッケージ | クリック課金型 |
PRオプション | コンバージョン課金型 |
Yahoo!プロモーション広告 | ・検索広告:クリック課金型 ・ディスプレイ広告(運用型):広告形態により異なる ・ディスプレイ広告(予約型):ビューアブルインプレッション課金型 |
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)は、決まった広告枠を購入する仕組みです。
アイテムマッチ(ストアマッチ)とソリューションパッケージは、クリックするたびに費用が発生する仕組みで、最低入札額×クリック数で算出されます。
入札方法は、「指定した商品のみ」「全商品一括」「全商品自動おまかせ」の3つがあります。「指定した商品のみ」は月予算の指定がないため、低い予算で運用したい場合は「指定した商品のみ」を利用するとよいでしょう。
PRオプションは商品が売れたときに費用が発生する仕組みで、費用は広告料率によって変わります。たとえば、広告掲載した10,000円の商品が売れた場合、広告料率を3%に設定していれば、広告費用は300円(10,000円 × 3%)です。
Yahoo!プロモーション広告は基本的にクリック課金型ですが、ディスプレイ広告のみ「動画再生課金」と「ビューアブルインプレッション課金」も利用できます。
「動画再生課金」は動画の再生回数に応じて費用が発生し、「ビューアブルインプレッション課金」は広告掲載の回数に応じて費用が発生する仕組みです。
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告は種類によって費用が異なりますが、費用相場は月額数万円〜30万円が目安です。
予算は、「目標の売上件数 × 成果を出すのに許容できる金額」で導き出せます。たとえば、目標の売上件数が100件で1件あたりの許容販促費を500円とすると、広告費用は50,000円(100件 × 500円)となります。
目標の売上件数と自社の予算を考慮し、無理のない広告費用を設定しましょう。
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告の出稿方法・設定の流れ
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告の出稿の流れは、以下の通りです。
- Yahoo!広告に申し込む
- 広告管理ツールで設定する
- 審査通過後、掲載を開始する
「Yahoo!広告に申し込む」ページにYahoo! JAPAN IDか携帯電話番号、メールアドレスでログインします。画面の指示に従って申し込み情報を入力し、利用を開始するサービスを選択しましょう。
「Yahoo!広告 広告管理ツール」で1ヶ月の広告予算をもとに、1日あたりの広告予算とクリック単価を設定します。
指示に従ってキーワード設定や広告の作成をします。広告費用を入金し審査結果を待ちましょう。審査が完了し広告費用がアカウントに反映されたら、広告が掲載開始されます。審査状況は広告一覧画面から確認可能です。
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告の選び方4つのポイント
複数のYahoo!(ヤフー)ショッピング広告の中からどれを選べばよいか迷っている方は、以下の4つのポイントを参考にしてください。
- 訴求したいターゲットにあった広告を選ぶ
- 自社のスキルに合わせて選ぶ
- 商材の特性にあった広告を選ぶ
- イベント時にはバナー・テキスト広告を活用する
どれかひとつに絞った運用方法もありますが、複数の広告を組み合わせて運用するのも効果的です。ポイントを押さえて、自社で効果を期待できる広告を選びましょう。
訴求したいターゲットにあった広告を選ぶ
訴求したいターゲットを明確にしてから広告を検討すると、スムーズです。
訴求したいターゲットが「自社商品・サービスをまだ知らないユーザー」や「具体的な行動をしていないユーザー」の場合は、視覚的にアピールできるディスプレイ広告がおすすめです。検索連動型広告よりも幅広いユーザーにアプローチできます。
Yahoo!(ヤフー)ショッピング内での露出を高めたい場合はバナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)、Yahoo!ショッピング外から新規顧客を呼び込みたいならYahoo!プロモーション広告のディスプレイ広告を利用するとよいでしょう。
「具体的な解決策を求めているユーザー」に訴求するには、検索連動型広告がおすすめです。悩みを解決できる商品を探そうとキーワード検索する可能性が高いため、適切なキーワードを設定した広告でアピールしましょう。
自社のスキルにあわせて選ぶ
自社のスキルによっても適した広告は変わります。うまく運用できるか不安がある人には、Yahoo!プロモーション広告の検索広告やソリューションパッケージがおすすめです。
検索広告には、無料で利用できる「初期設定代行サービス」があります。広告のつくり方がわからない方や設定の時間が取れない方は利用するとよいでしょう。
ソリューションパッケージは、Yahoo!(ヤフー)ショッピングが運用を行うため、負担が少ない点が特徴です。
商材の特性にあった広告を選ぶ
扱う商材にあわせた広告選びも重要です。たとえば、デザインが魅力の家電やインテリアなどは、ディスプレイ広告が向いています。視覚的に訴求することで、幅広いユーザーの購買意欲を高める効果を期待できます。
一方、価格やサービス内容が特徴の商材には、テキスト型の検索広告(リスティング広告)が向いています。たとえば、他社より料金が安い場合、広告文の目立つ位置に記述するとよいでしょう。ターゲットにあわせて訴求ポイントを変える場合にも編集が簡単です。
イベント時にはバナー・テキスト広告を活用する
バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)は、指定の広告枠に掲載される広告です。検索キーワードや他社の入札額によって掲載場所が変動することはありません。
多くのユーザーの目に触れやすいため、訪問者数が多くなるイベント時に利用すると効果的です。通常時よりも商品ページへのアクセス数増加が見込めるでしょう。
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告を効果的に運用する6つのコツ
広告の選び方のポイントを理解したところで、Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告を効果的に運用するコツを押さえていきましょう。
運用のポイントは、以下の6つです。
- 検索ボリュームの高いキーワードで出稿する
- トレンドを意識して配信する
- 広告画像の視認性を高める
- 入札単価を最低単価+10円以上に設定する
- アクセス先の商品ページを充実させる
- 効果検証と改善を繰り返す
上記を心がけることで、広告効果が高まり売上アップにつながります。ぜひ参考にしてください。
検索ボリュームの高いキーワードで出稿する
検索連動型広告を利用する際は、検索ボリュームの高いキーワードで出稿すると上位表示されやすくなります。GoogleキーワードプランナーやGetKeywordといったキーワード分析ツールを利用して、検索されやすいキーワードを設定しましょう。
ただし、検索ボリュームの高いキーワードは競合他社も狙うため、入札額を高くする必要があります。広告費用が高くなるのを避ける場合、検索ボリュームがありつつ競合が少ないニッチなキーワードを狙うとよいでしょう。
トレンドを意識して配信する
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告を効果的に運用するためには、トレンドを意識することが大切です。季節やイベント、ブームなどを考慮して、販売商品の需要が高い時期に配信しましょう。
たとえば、日差しが弱くなる11月頃に日傘の広告を配信しても、あまり成果は期待できません。広告審査にかかる時間を考慮し、トレンドにあわせて出稿できるように配信時期を決めましょう。
広告画像の視認性を高める
新規顧客獲得やアクセス数を増やしたい場合は、ディスプレイ広告画像の質を高めると効果的です。
検索結果一覧ページやYahoo!(ヤフー)ショッピング内外のサイトで表示された際、もっとも目に留まりやすいのは画像です。視認性の高い広告は商品の特徴が伝わりやすく、ユーザーの興味を引くことでアクセス数増加につながります。
商品が魅力的に見えるよう、使用する画像や明るさ、色味などを調整しましょう。
入札単価を最低単価+10円以上に設定する
アイテムマッチ(ストアマッチ)などのクリック課金型の広告では、クリック単価を設定する必要があります。最低入札価格にすると競合商品に埋もれてしまう可能性があるため、最低単価に10円プラスした額で設定するのがおすすめです。
最低入札価格が25円だった場合、まずは35円で設定します。実際に試してみて、目標のアクセス数やコンバージョン数を達成できたか検証し、設定金額を調整しましょう。
アクセス先の商品ページを充実させる
広告配信することでアクセス数を増やせたとしても、商品を購入されなければ売上アップは望めません。購入につながるように、アクセス先の商品ページを充実させましょう。
商品情報を詳しく記載して信頼性を高める、競合との差別化に力を入れるなどを心がけてください。
広告のリンク先をトップページに設定しているなど、すぐに広告商品にアクセスできない場合、ユーザーが離脱してしまうおそれもあります。アクセス先ページの設定にも気をつけましょう。
効果検証と改善を繰り返す
広告を配信したら必ず効果の検証と改善を行いましょう。何がよくて何が悪かったのかを分析し、仮説を立てます。
仮説を立証するように次回の広告戦略を立てていけば、成果の出るパターンに近づいていくでしょう。
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告を利用して売上アップを実現しよう
Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告には複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。違いや性質を理解し、自社商品や訴求したいターゲットにあった広告を選定することが大切です。
広告を効果的に活用するためには、トレンドを押さえるほか、広告画像の質を高めるなどの工夫も必要です。購入につなげるためにアクセス先の商品ページを充実させることも欠かせません。
効果検証する手間もかかるものの、悪かった点を改善していくことで広告効果は上がっていくでしょう。Yahoo!(ヤフー)ショッピング広告を利用して、ぜひ売上アップを実現してください。
しるし株式会社では、Yahoo!ショッピングの売上拡大やリソース確保などをかなえるべく、運用代行やコンサルティングを提供しています。
まるっと任せられる運用代行のほか、広告運用や転売対策、各種データ分析などで、Yahoo!ショッピング運用を柔軟に支援しているのが特徴です。
- Yahoo!ショッピングでEC販売をはじめたいもののノウハウがない
- Yahoo!ショッピングに出店しているが売上が伸びない
上記のように、Yahoo!ショッピング運用に課題を感じている方はぜひ一度ご相談ください。