Qoo10運用は広告・プロモーションが最重要！種類や費用、選び方を解説

Qoo10で売上を伸ばす上では、広告を活用したプロモーションが欠かせません。商品の品質や価格優位性はもちろん大切ですが、「いつのタイミング」で「どの広告」を使いユーザーへ商品をアピールするかを考えることが、売上を伸ばしていく上で非常に大切です。

Qoo10広告を活用したプロモーションとその重要性

Qoo10は、広告を上手く活用してプロモーションを行わないと、売上を伸ばすことが難しいプラットフォームです。Qoo10に訪れるユーザーは、コスメやファッションカテゴリの商品を通常価格よりも大幅に安く購入できると期待しています。

特にメガ割という年に4回ほど開催される大型セールの認知度が高く、メガ割期間中はほとんどのショップで通常時の約2〜10倍以上の売上が見込まれるほどです。

Qoo10にはたくさんの種類の広告があります。基本的にAmazonや楽天のような運用型の広告がないため、各広告の特徴さえ押さえておけば初心者でスキルがなくても簡単にはじめることができます。

広告を活用できるか否かで、通常時はもちろん、セール時の売上も大きく変わります。まずは広告の種類や特徴を見ていきましょう。

【広告の種類・概要】

広告	概要	こんな店舗におすすめ
タイムセール	特定の商品を1日の特定の時間帯に割引販売する。 割引と掲載を同時にかけることでより効果を生みやすい。掲載されるタイムセールページは、Qoo10内特集ページの中でも最高PV。	・短期間でPV数を集めたい ・新商品や価格競争力のある目立つ商品
今日の特価	特定の商品を1日数量限定で割引し販売する。 割引と掲載を同時にかけることでより効果を生みやすい。	・集まったPV数を維持したい ・高単価商品や定番商品
共同購入	一定数量（1個から設定可能）を設定し、その数量以上の注文が入った場合のみ割引する。 タイムセールや今日の特価よりも手数料が低い。	・手数料を抑え、割引率を高めたい ・共同購入期間中に売上2万円以上を見込める場合（手数料が8→6%に）
プラス展示（キーワード別）	Qoo10で該当キーワードを検索した時、検索結果ページの上段に商品が展示される。 設定方法は入札制。（100円～1,000円からスタート）	・割引できない商品をプロモーションしたい ・目的買いのユーザーに訴求したい
パワーランクアップ	比較的低価格で商品の検索結果を上位に露出させる。 検索結果とカテゴリーページで、一般商品より上段に商品が露出される。PRマークは表示されない。	・割引できない商品をプロモーションしたい ・販売実績がなくSEOが弱い商品
スマートセールス	広告を通して売り上げが発生したら手数料が課金される成果報酬型の広告。 販売店が直接手数料率を設定することで、広告エリアへ自動的に商品が掲載される。手数料率が高いほど露出頻度が高くなる。	・リスクなく商品のプロモーションをしたい ・手軽にプロモーションをしたい
新着スタイル	ファッションカテゴリーで、新商品として登録された商品だけの専用ページに商品を露出させる。ユーザーに還元するQpoint付与設定（販売価格の5～30％）を行うことが必須。	・新商品を効果的に訴求したい
Q-Special プレミアムバナー	Qoo10内のメインページの最上段（スマホの場合はのは、メインページ一番下の“Qスペシャル“部分）に長方形のバナーを表示する。 メインページのバナーから、自社のショップページや特集ページに誘導する。	・メインページからの流入を狙いたい ・新規顧客層を発掘したい
ショップメールAD	QMSで制作した特集ページを活用しユーザーにメールを送信する。 30万円で30万人の、2ヶ月以内にメール開封したQoo10女性会員へメールを配信できる。	・Qoo10のコアユーザーに訴求したい ・ショップ独自で開催する大型セールをリッチに告知したい
shopクーポン	各販売者様のショップでのみ使用可能なカートクーポン。 クーポンを通じて、ショップと商品をユーザーにPRできる。	・カートの転換率を高めたい ・ショップをお気に入り登録しているユーザーに訴求したい

【広告の特徴】

広告	掲載タイプ	掲載面	掲載料金	割引率	成約手数料
タイムセール	割引型	商品ページタイムセールページ（有料）	プレミアム：5,000〜6,000円 スタンダード：2,000円	1％以上	割引前の販売価格×手数料率
今日の特価	割引型	商品ページ 今日の特価ページ（有料）	プレミアム：3,000円 スタンダード：1,000円	1％以上	割引前の販売価格×手数料率
共同購入	割引型	商品ページ 共同購入ページ	【新規】 3日1,000円 1週間2,000円 2週間3,000円 【延長】 1週間2,500円 2週間5,000円 30日10,000円	10％以上 or 100円以上	割引後の販売価格 × 8％
プラス展示（キーワード別）	検索型 掲載型	検索結果ページ上段	入札制：入札開始価格100～1,000円	必須条件なし	ー
パワーランクアップ	検索型 掲載型	検索結果ページ上段 カテゴリーページ上段	100円 / 日（特定の期間別に選択可能）	必須条件なし	ー
スマートセールス	検索型 掲載型	検索結果ページ カテゴリページ Qoo10商品ページ下段 ‘こちらはどうですか？’ PR エリア	ー	必須条件なし	決済金額×スマートセールス手数料5〜30%
新着スタイル	掲載型 ポイント付与型	新着スタイルページ レディースファッション カテゴリーページ	500円 / 週	必須条件なし	ー
Q-Special プレミアムバナー	掲載型	メインページ	20,000円 / 日	必須条件なし	ー
ショップメールAD	配信型	ー	300,000円 / 30万配信	必須条件なし	ー
shopクーポン	割引型	ショップページ 商品ページ 検索結果ページ（クーポンのロゴ表示） PUSHメッセージやメール（無料）	ー	任意の割引金額or割引率を設定可能	ー

Qoo10の広告・プロモーションで解決できるのはアクセス数と転換率

売上をアップさせるためには、どんなショップでも「アクセス数」と「転換率」を伸ばす必要があります。

そもそもページにユーザーがアクセスしていない場合、いくらページを改善しても売上は伸びません。出品してから日が浅くて検索結果の上位に表示されない場合や、そもそも商品やブランドの知名度が低い場合は、広告でアクセス数にブーストをかけるのがおすすめです。

一方、アクセス数は順調に伸びているのに売上が伸びない場合は、転換率（商品ページにアクセスした後の購入率）に課題がある可能性が高いです。転換率は商品の魅力でしか高められないと思う方も多いかもしれませんが、Qoo10には購入の後押しをする効果的な広告メニューがあります。

Qoo10の広告は低価格なものも多く、誰でも始めやすい仕組みとなっています。広告の種類ごとに費用体系や費用が異なるためショップの予算も考慮し適切な広告を選定することが大切です。また、セールのタイミングで広告を強めることにより、同じ広告費用でも通常時以上の大幅な効果を期待できるでしょう。

Qoo10の広告を、アクセス数強化、転換率強化に分けて説明します。広告は、「どこに出すか」だけではなく「いつ出すか」もとても重要。それぞれのメニューごとにおすすめの期間も紹介します。

Qoo10でアクセス数を強化できる広告・プロモーション7つ

Qoo10広告・プロモーションの中でも、アクセス数アップを期待できるのは、以下の7つです。

• タイムセール
• 今日の特価
• プラス展示（キーワード別）
• パワーランクアップ
• 新着スタイル
• Q-Special プレミアムバナー
• ショップメールAD

タイムセール

Qoo10のサイト内で一番のPV数を集めるタイムセールページへの掲載が可能なため、アクセス数を伸ばすために最もおすすめな広告のひとつです。

タイムセール広告は、1日の中で特定の時間帯に限り割引販売を行うプロモーション方法で、通常の販売価格より1％以上割引を行う必要があります。

タイムセール割引の設定後、タイムセールページへの掲載申請（有料）をするとプロモーション効果がさらに高まります。売れているショップは、タイムセール割引と同時に掲載申請をしている場合がほとんどなので、掲載をすることを前提にタイムセールを活用するのがおすすめです。

今日の特価

特定の商品を一日数量限定で割引し販売するプロモーション方法で、タイムセールと同じく割引の設定後に掲載申請（有料）をすると、今日の特価ページへ掲載することが可能です。

通常の販売価格の1％以上の割引を行う必要があります。掲載料金はタイムセールと比べると安価になので、セール以外の期間でも継続的に活用しやすい広告です。

プラス展示（キーワード別）

プラス展示にはキーワード別とカテゴリー別の２種類が存在しており、一般的に利用されやすいのは、キーワード別です。

キーワード別は、Qoo10の商品検索で該当キーワードを検索した時に結果ページへ露出される広告で、まだSEO順位が高くない商品でも、検索結果の上位に表示して認知を高めることができます。まだ商品の認知度が高くない段階で、特に活用したい広告です。

割引が必須条件ではないので、割引がNGな商品をプロモーションするのにおすすめです。

パワーランクアップ

1日1商品100円という低価格で、商品の検索結果やカテゴリーページ内で上位に掲載させることができる広告です。

検索結果やカテゴリーページへ表示される点では、プラス展示と同じですが、低価格な分プラス展示よりも掲載されにくい傾向にあります。しかし、広告をかけていない一般商品よりは上段に掲載されるため、常時この広告をかけ続けているショップも多いです。

商品ページに適切なカテゴリーが設定されていない場合、アクセス数が思うように伸びないことがあるので、事前に正しく設定されているかを確認をしておきましょう。

また、PRマークの表示がされないため、自然な形でユーザーに商品をアピールすることができます。

新着スタイル

新着スタイルとは、ファッションカテゴリーにおいて、新商品として登録された商品だけを集めたQoo10内の特集ページです。 新商品のファッションアイテムに関心が高いユーザーに向けて商品をアピールすることができます。

販売条件として、ユーザーへ還元する販売価格の5〜30％のポイント付与設定が必要です。

Qoo10トップページからの流入を見込めるので、ファッションカテゴリーで新商品を出品する場合は、初速のアクセス数を稼ぐために必ず出した方が良いでしょう。

Q-Special プレミアムバナー

Qoo10トップページに長方形の大型バナーを掲載し、自社の「ショップページ」や「特集ページ」に誘導するプロモーションです。

トップページというリッチな面へ広告を出稿するのはハードルが高く感じるかもしれませんが、24時間掲載で2万円という低価格。

遷移先は、商品ページではなく「ショップページ」や「特集ページ」になります。

新作や、特定のブランドに特価したセール、福袋、季節の変わり目に売り切りたい商品を集めたセールなど、Qoo10に訪れたユーザーにさまざまな訴求ができるため、活用方法が広いのが特徴です。

ショップメールAD

Qoo10のユーザーに向けてメール配信をするプロモーションです。

1日に最大10個の枠があり、先着順で1枠30万円で購入可能。1枠購入すると2ヶ月以内にメール開封した30万人のQoo10女性会員へ向けて、メールが配信される仕組みです。

メール内容は、Qoo10ショップメールAD専用のテンプレートに沿った作成が必要です。

大型セール前の告知や最新作の告知など幅広く使えるプロモーションではありますが、比較的高単価なため、費用対効果が見込めるかどうかをしっかり見極めて実施する必要があります。

Qoo10で転換率を強化できる広告・プロモーション3つ

Qoo10の広告・プロモーションの中でも、転換率アップを期待できるのは、以下の3つです。

• タイムセール
• 今日の特価
• SHOPクーポン

タイムセール、今日の特価

アクセス数を集めるだけでなく、転換率を高める目的としても非常に効果的です。どちらも割引期間が決まっているため、”今”購入する理由付けができます。

他の広告を使ってショップページや商品ページへアクセス数を集めるようなプロモーションを検討している場合、並行してタイムセールや今日の特価を設定するのもおすすめです。

SHOPクーポン

販売者のショップのみで使えるクーポンを発行することができます。

発行したクーポンは、商品ページ、ショップページに加え、検索結果ページにも掲載されます。

クーポンの割引分はショップ負担になりますが、割引により購入意欲を高められるため商品の購入を迷っているユーザーを後押しするプロモーションとして効果的です。

ショップのお気に入り登録者に、クーポンが発行されたことを通知することもできるので、既存ファンに対してのアプローチとしても活用しましょう。

Qoo10の広告運用は運用代行・コンサルもおすすめ！

ショップを立ち上げ、売上を伸ばし続けるためには、、常にショップの販売状況を分析し、適切な改善を繰り返す必要があります。そのためには、Qoo10に関する最新知識と、広告メニューなどへの理解が欠かせません。

Qoo10でショップの売上を伸ばすためには、広告を使ったプロモーションの活用が最も大切です。

社内に適任者がいない場合や、時間や労力などのコストをかけられない場合は、Qoo10に関わる業務を代わりに行ってくれる「Qoo10運用代行・コンサル」の利用を検討してみましょう。

まとめ：Qoo10の広告を最大限に活用しよう

広告を活用して売上を伸ばしていくためには、数あるQoo10の広告の中から「いつのタイミング」で「どの広告」をプロモーションに活用するかを考えることが重要です。

Qoo10の開催するセール（メガ割やメガポなど）では、モール内のユーザー数が増えるだけではありません。Qoo10が発行する割引クーポンやポイント還元により、ユーザーの購買意欲が非常に高まるのが特徴です。Qoo10のイベントスケジュールは必ず把握し、イベントに合わせて効率よくプロモーションを実施しましょう。

また、やみくもに広告を試すのではなく、アクセス数や転換率などショップにどのような課題があるのかを特定し、その上で課題を解決する適切な広告を選ぶようにしましょう。