楽天クーポンアドバンス広告とは？特徴・費用・運用のコツを解説

楽天クーポンアドバンス広告とは、自社製品に興味を持ちそうな潜在ユーザーに向けて表示される広告です。購入意欲が高いユーザーへアピールでき、一度に多くの商品の広告を出稿できます。本記事では、楽天クーポンアドバンス広告の特徴や費用、運用のポイントなどを解説します。

楽天クーポンアドバンス広告とは

楽天クーポンアドバンス広告は、自社製品に関心のあるユーザーに対して、割引クーポンを表示できる広告です。商品の検索結果の上部に表示され、自社製品や店舗をアピールして購入を促進できます。

運用型広告のひとつであり、クリック単価やクーポンの対象にしたい商品などを細かく設定できます。クーポンがクリックまたは利用された分だけ、広告費用が発生するシステムです。発生する費用には、「クーポン獲得費用」と「クーポン割引費用」の2種類があります。

楽天クーポンアドバンス広告の費用

楽天クーポンアドバンスの広告費用は、「クーポン獲得費用」と「クーポン割引費用」の2種類です。2つの費用を理解したうえで、計画的に広告の出稿を行いましょう。

クーポン獲得費用

クーポン獲得費用とは、ユーザーが商品のクーポンを獲得した際に発生する費用です。「クリック単価」×「クリック数」で計算されます。クリック単価は入札制で、25〜1,000円の範囲内で設定できます。

広告を配信する際には、あらかじめ月ごとの予算（最低5,000円〜）を決めます。そのため、広告費が際限なくかかることはありません。あらかじめ広告費の予算計画を立てておけば費用の超過を予防できます。

クーポン割引費用

クーポン割引費用とは、ユーザーがクーポンを利用して商品購入をした際に割引される費用です。「値引率」×「商品価格」で計算され、クーポンを利用して売れた個数の合計金額を出店者が支払います。

クーポンの割引率は、最低4%から設定可能です。割引率は「円」ではなく「%」なので、割引後の金額が半端になる場合があります。割引率によって価格が変わる点を理解して、クーポンアドバンス広告を活用していきましょう。

楽天クーポンアドバンス広告の4つのメリット

楽天クーポンアドバンス広告のメリットは、次の4つです。

• 検索結果で上位に表示されやすい
• 購入意欲の高いユーザーに表示される
• 値引き率が自動で設定される
• 成果報酬型のため費用対効果を高めやすい

4つのメリットを押さえて、楽天クーポンアドバンス広告を効果的に運用しましょう。

検索結果で上位に表示されやすい

楽天クーポンアドバンス広告は、検索結果で上位に広告が表示されやすい点が最大のメリットです。上位に表示されると、多くのユーザーの目にも留まり、広告から商品ページへのアクセスや購入などの成果が生まれやすくなります。

商品や店舗のアピールになるだけではなく、競合他社・商品との差をつけやすくなるのも特徴です。宣伝がうまくいけば、新規のユーザーを獲得してさらに収益を得られる可能性があります。

購入意欲の高いユーザーに表示される

楽天クーポンアドバンス広告は、商品に応じて購入意欲の高いユーザーに対して表示されます。購入意欲の高いユーザーが自動で選定されるため、クリック率や転換率を上げやすくなります。

楽天サーチで検索されたキーワードがマッチした際に、ユーザーにクーポンが配信されるシステムです。楽天RPP広告（検索連動型広告）と併用すれば、さらに自社商品の露出をアップできます。

広告の複数活用によって、見込みユーザーの獲得を強化できるでしょう。

値引き率が自動で設定される

楽天クーポンアドバンス広告は、値引き率が自動で設定されるため、設定の手間が省けます。手動での調整も可能ですが、自動設定にすることで最適な値引き率が設定されるため便利です。

自社でどのぐらいの値引きをすればよいのか迷う場合は、値引き率を自動設定にしておきましょう。

成果報酬型のため費用対効果を高めやすい

楽天クーポンアドバンス広告は、システムによって自動で掲載されます。しかし、広告が掲載されてユーザーに対して表示されるだけで課金はされません。成果報酬型のため、ユーザーがクーポンを獲得した時点ではじめて課金が発生します。

成果報酬型広告は、購入する頻度が高いユーザーに対して配信されるため、費用対効果を高めやすい点が大きなメリットです。レポートを活用して販売プランや改善点を定期的に見直せば、さらに効果が高められるでしょう。

楽天クーポンアドバンス広告の4つのデメリット

楽天クーポンアドバンス広告のデメリットは、次の4つです。

• クーポンの有効期間や割引率は自由に変更できない
• 広告表示まで時間がかかる
• 商品によってはなかなか表示されない
• ゲストユーザーには非表示になる

詳細な設定や掲載までの時間などの注意点を理解したうえで、楽天クーポンアドバンス広告を運用しましょう。

クーポンの有効期間や割引率は自由に変更できない

楽天クーポンアドバンス広告は、クーポンの有効期限や割引率を店舗で変更できません。規定により、あらかじめ設定された日時に設定するようになっています。そのため、突発的なキャンペーンには対応できない場合があります。

変更日時や有効期限に注意したうえで、クーポンの戦略を練ることが重要です。

広告表示まで時間がかかる

楽天クーポンアドバンス広告は、広告表示を設定しても掲載までに時間がかかります。商品の販売開始から2週間以上経過した商品のみを対象に、広告配信が行われるためです。

そのため、新しい商品を宣伝したい場合にはクーポンアドバンス広告は不向きです。新製品発売などの、即時性を求めるときは他の広告戦略を検討しましょう。

商品によってはなかなか表示されない

楽天クーポンアドバンス広告は、どのユーザーにどのような商品を表示するか自動で選定されます。商品ジャンルに関する楽天の保有データが少ない場合は、なかなか表示されない商品もあるため注意が必要です。

宣伝したい商品のジャンルがあっても、表示されない可能性がある点に気をつけましょう。

ゲストユーザーには非表示になる

楽天クーポンアドバンス広告は、楽天にログインしているユーザーにだけ表示されます。楽天市場の外部からアクセスしたユーザーには表示されません。

楽天市場外からのユーザーを流入させたい場合は、別の広告を運用する必要があります。

楽天クーポンアドバンス広告の出稿・設定方法

楽天クーポンアドバンス広告の出稿・設定は、次の流れで行います。

1. キャンペーンを作成する
2. 商品設定を行う
3. 除外商品を設定する

各ステップのポイントを押さえて、一つひとつ準備を進めましょう。

1.キャンペーンを作成する

まずは、キャンペーンを作成します。楽天プロモーションメニュー「運用型クーポン広告」にある「キャンペーン」タブを開き、「新規登録」ボタンをクリックします。

キャンペーン新規登録の画面が表示されたら、必要事項を記載していきましょう。記載する項目は次のとおりです。

• キャンペーン名（任意）
• キャンペーンを開始する日時
• 継続する際の月予算
• クーポン1獲得あたりの単価
• ユーザー1人あたりの利用回数の上限値
• 他のクーポンとの併用可否について
• 値引率・配信商品の設定
• 除外商品リストの適用設定

2.商品設定を行う

楽天プロモーションメニューの「運用型クーポン広告」の商品・キーワードタブから、「キャンペーンを単位表示する」にチェックを入れます。そして、今回設定するキャンペーンを選択して、「手動商品設定」ボタンを押します。

「商品を検索して登録」タブを選んで、登録したい商品をチェックしてから登録ボタンを押して完了です。

3.除外商品を設定する

プロモーションメニューの「運用型クーポン広告」の除外商品タブから、ファイル付フォーマットサンプルをクリックします。そうすると、除外設定商品を登録するためのCSVファイルがダウンロードされます。

ファイルに必要事項を記載したら、「除外商品管理番号で一括登録する」のファイル参照ボタンからCSVファイルをアップロードして完了です。

楽天クーポンアドバンス広告を効果的に運用する3つのコツ

楽天クーポンアドバンス広告を効果的に運用するには、次の3点を抑えましょう。

• 商品が売れやすい適正価格を知る
• パフォーマンスレポートから微調整を行う
• 自動最適化を活用する

運用のコツを一つひとつ実践して、費用対効果を最大限に高めましょう。

商品が売れやすい適正価格を知る

楽天クーポンアドバンス広告では、商品の市場における適正価格を把握できます。適正価格は、ユーザーが買いやすい価格であるため、広告戦略において知っておく必要があります。

クーポン適用時の価格はもちろん、商品によっては通常価格を見直すことも重要です。自社商品の中でクーポンがないと売れない商品があれば、適正価格に近いか適宜見直せば改善を図れます。

パフォーマンスレポートから微調整を行う

パフォーマンスレポートを活用して、商品の入札価格や割引率、キーワードごとの値引き率を確認することも大切です。クーポンアドバンス広告の効果を最大限に引き出すには、定期的にパフォーマンスレポートのチェックが必要です。

広告からどれぐらいクーポンが獲得されたか確認したり、費用対効果に関する詳細なデータを収集できます。見直しをしたら、入札価格や割引率などを必要に応じて微調整していきましょう。

自動最適化を活用する

値引き率や除外商品は、自動最適化機能を活用すれば自動で設定されます。どのぐらいの数値で設定したらよいかわからない場合は、自動最適化機能を活用してみましょう。

ユーザーのニーズや適正価格を知るためには、自動最適化が役に立ちます。楽天市場のビッグデータによって解析されるため、信頼できるデータを得られます。

商品が購入される適正価格を知って、適度な割引率を設定するためにも、ぜひ自動最適化機能を活用しましょう。

楽天クーポンアドバンス広告とあわせて活用したい広告3種類

楽天クーポンアドバンス広告は、次の3つの広告と併用するとさらに効果を高められます。

• 楽天RPP広告（検索連動型広告）
• 楽天TDA広告（ターゲティングディスプレイ広告）
• 楽天CPA広告（効果保証型広告）

各広告の特徴を理解し、楽天クーポンアドバンス広告と効果的に併用しましょう。

楽天RPP広告（検索連動型広告）

楽天RPP広告は、ユーザーの検索ワードと同じ商品を楽天市場で選定して、自動で検索結果に表示する広告です。検索連動型で、上位表示がされやすい特徴があります。

広告費用はクリックされた数とクリック単価に応じて決まります。広告費を抑えやすく、新規で商品を出す際に活用しやすい点がメリットです。

楽天RPP広告の月額費用は最低5,000円です。クリック数が少ない月は、広告費用は少なめに請求されます。できるだけ広告費用を抑えて商品をアピールするには、RPP広告が向いています。

楽天TDA広告（ターゲティングディスプレイ広告）

楽天TDA広告（ターゲティングディスプレイ広告）とは、楽天市場に出稿できるバナー広告の一種です。設定した属性データ（性別・年齢層などによって分類）にもとづいて、当てはまる消費者に表示されます。

ショップのトップページやランキングページにもリンク設定ができる点がメリットです。店舗のPRや自社のセール、キャンペーンのアピールにも適しています。

楽天CPA広告（効果保証型広告）

楽天CPA広告は、広告経由で発生した売上のみ、売上の20％が広告費の対象となります。完全な成果報酬型なので、広告を掲載するのみであれば0円から運用開始できます。

ROAS（費用対効果の基準）が500%が保証されており、リスクが低い点も魅力です。リスクが少ないため、データを蓄積するために楽天CPA広告を掲載するのもよいでしょう。

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楽天クーポンアドバンス広告で効率的に収益を生み出そう

楽天クーポンアドバンス広告は、自動最適化機能によって手間をかけずに広告を設定できます。検索結果で上位表示になりやすく、新規ユーザー獲得が見込めます。メリット・デメリットを把握して、他の広告とも併用すれば、より効率的に運用できるでしょう。

しるし株式会社では、楽天クーポンアドバンス広告をはじめとした広告運用に関する相談にも対応しているので、ぜひご相談ください。