楽天RPPエクスパンションの仕組みとは?自動最適化でアクセス数を増やす広告戦略

楽天市場での集客において、AIを活用して自動的に露出を広げるRPPの「エクスパンション」は非常に有効な手段ですが、運用現場では「広告費が無駄にならないか心配」という声も少なくありません。
そこで今回は、エクスパンションの仕組みを基礎から紐解き、コストパフォーマンスを崩さずにアクセス数を増やすための活用ポイントを解説します。
特に重要な「除外商品」の設定手順や、失敗しないための運用ルールについても具体的にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
楽天RPPエクスパンションとは?仕組みと配信先を解説
RPPエクスパンションは、従来の楽天市場内での表示だけでなく、楽天市場外のメディアに広告配信を広げる「検索連動型広告」です。
AIがユーザーの検索キーワードと関連性の高い商品をRMS(楽天店舗運営システム)から自動でピックアップして広告を表示します。
キーワードを一つひとつ設定する手間を省きつつ、広範囲なリーチを実現できるのが最大の特徴です。
キーワード登録不要でAIが自動最適化する仕組み
RPPエクスパンションの革新的な点は「キーワードを登録しなくても広告が回る」という仕組みにあります。
従来のRPP広告では、どのキーワードで露出させるかを人間が考え、入札単価を調整する必要がありました。
しかし、エクスパンション機能では、RMSに登録されている商品名・商品ページに含まれる情報をもとにAIが自動的に出稿商品を決定します。
具体的には、以下のようなプロセスで最適化が行われます。
- 商品ページ内の情報をAIが活用し、検索ユーザーのニーズとの関連性を判断する
- 楽天が蓄積するデータ(会員ランク等)と媒体の配信最適化を組み合わせて集客を行う
これにより、運用工数を大幅に削減しながら、精度の高いアプローチが可能になります。
特にこれまで外部広告の経験がない店舗にとって、AIによる自動最適化は非常に強力な武器となります。


検索結果だけじゃない?拡張される配信面の違い
RPPエクスパンションを有効にすると、広告の露出先がGoogle検索結果を中心に大きく広がります。
従来のRPP広告が楽天市場内での検索に依存していたのに対し、エクスパンションは楽天というプラットフォームに限定せず、商品の購入を検討している外部ユーザー全体をカバーします。
具体的な配信面としては、以下のような場所があげられます。
- Googleの検索結果の「すべて」タブ
- Googleの検索結果の「ショッピング」タブ
- Googleの検索結果の「画像」タブ
また、YouTubeなどのGoogleサイトに加え、Googleが提携する多数の他社Webサイトにも広告が表示されます。
検索広告だけではリーチできなかった層を取り込めるため、店舗全体の認知度向上にも大きく寄与します。
RPPエクスパンションのメリット・デメリットをプロが分析
RPPエクスパンションは非常に便利な機能ですが、メリットばかりではありません。
プロの視点から、導入前に必ず押さえておくべきメリットとデメリットを比較表とともに詳しく解説します。
| 比較項目 | 従来のRPP広告(手動) | RPPエクスパンション(自動) |
|---|---|---|
| 配信先 | 楽天市場内 | 楽天市場外(Google等) |
| キーワード設定 | 商品ごとに手動で登録が可能 | キーワード登録は不可 |
| 入札戦略 | クリック重視(CPC設定)のみ | クリック、ROAS重視 |
| 運用工数 | キーワード選定や入札調整に時間がかかる | 大幅に削減可能 |
| コントロール性 | 狙ったワードに絞れるため高い | キーワード指定ができないためやや低い |
【メリット】潜在層へのリーチ拡大と運用工数の削減
最大のメリットはブランドや商品をまだ知らない「潜在層」へ効率的にリーチできる点です。
楽天市場内の広告は楽天ユーザーに強いですが、エクスパンションは楽天の外にいる新規顧客を獲得するきっかけをつくります。
具体的には、以下のようなメリットを享受できます。
- 楽天市場外への認知拡大:Google等の検索結果に表示されるため、楽天以外のユーザーを集め市場を拡大できる。
- 入稿・原稿編集が不要:RMSに登録されている商品画像やテキストが自動で連動するため、複雑な手続きなしで簡単に広告を開始できる。
例えば、特定のキーワードを検索している購買意欲の高いユーザーに対して、画像付きのショッピング広告枠でダイレクトにアプローチすることが可能になります。
【デメリット】CPA高騰と無駄クリックのリスク
一方で、注意しなければならないのが、商品ごとのクリック単価調整やキーワード設定ができない点です。
AIが最適化を行いますが、運用状況によっては購入意欲の低い層や意図しないキーワードで表示される可能性もあります。
特に以下の点に注意が必要です。
- ROASが悪くなりやすい:楽天内のユーザーに比べ、外部ユーザーは購買意欲が低い場合があり、従来のRPPと比較して広告費用対効果が低下する傾向がある。
- 自社EC広告とのカニバリ:自社で別途Googleショッピング広告を運用している場合、配信が重複し、利益率の異なる媒体間で売上が分散するリスクがある。
例えば、高単価な「本革財布」を販売している際に、AIが「安価な財布」を探している層にまで広く露出させてしまうと、クリックはされますが購入には至らず、コストだけが発生する可能性があります。
このように、「アクセス数は増えたが利益率が下がる」状況を避けるため、定期的な確認が不可欠です。
失敗しないRPPエクスパンションの設定・運用テクニック
RPPエクスパンションで成功を収めるためには、AIの自動化を活かしつつ、「人間が特定の除外設定を行う」というハイブリッドな運用が求められます。
ここでは、効率的にアクセスを伸ばすための3つのテクニックを紹介します。
ROAS(費用対効果)悪化を防ぐ「除外商品」設定の重要性
エクスパンション運用において、現在できる主要なコントロール手段は、特定の商品を広告対象から外す「除外商品の設定」です。
パフォーマンスが悪い商品を除外することで、予算の無駄打ちを最小限に抑えることができます。
具体的には、以下の手順で設定を行います。
- パフォーマンスレポートを確認し、アクセスはあるが売上につながっていない商品を特定する。
- 「除外商品」タブから、対象商品の商品管理番号を登録して配信を停止する。
このメンテナンスを定期的に行うだけでも、全体の費用対効果は大きく改善します。
低予算から始めるテストマーケティングの手順
いきなり大きな予算を投じるのではなく、まずは低予算から運用を開始し、少しずつ最適化を進めるのがおすすめです。
失敗しないためのステップは以下の通りです。
- 予算の配分:最低月額予算5,000円から設定可能なので、まずは無理のない範囲から開始する。
- 対象商品の絞り込み:あらかじめ売れる見込みのある商品以外を除外設定にし、効率の良い商品からテストする。
初期は「クリック重視」の入札戦略でデータを集め、広告経由の売上が過去30日間で15〜20件以上に達した段階で「ROAS重視」への変更を検討します。
効果が悪くてもGoogleの学習機能を考慮し、3か月程度は様子を見ながら微調整を続けるのが成功への近道です。
パフォーマンスレポートを活用した効果測定と改善ポイント
広告を配信して終わりにするのではなく、レポートを詳細に読み解き、次の改善アクションにつなげることが極めて重要です。
RPPエクスパンションのパフォーマンスレポートでは、キャンペーン単位での成果を確認できます。まず注視すべきは予算の消化状況です。
外部メディアはリーチできるユーザー数が膨大であるため、楽天内部に比べて予算の消化スピードが早くなる傾向があります。
配信結果やイベントに応じて日ごとの消化額をこまめに確認し、目標とする予算内に収まっているか把握しておく必要があります。
次に、広告経由の注文数や売上高といった実績値を当初設定した目標値と照らし合わせます。
アクセスはあるが注文や売上につながっていない場合は、AIの判断基準となる商品情報の精度を上げたり、訴求内容を外部からの流入ユーザーに合わせて修正したりといった改善が必要です。
自店舗は導入すべき?エクスパンションが向いている店舗の特徴
RPPエクスパンションが向いているのは、競合が少ない商材や高単価商材を扱っている店舗です。
ニッチな市場であれば外部検索ニーズを効率的に独占できる可能性があり、高単価な商品はクリック単価(CPC)が上昇しても利益を確保しやすいためです。
また、楽天市場外からの新規流入が右肩下がりになっている店舗や、新たな集客チャネルを確保したい店舗にも適しています。
一方で、自社のECサイトで既に強力なGoogle広告を運用している場合や、利益率が極端に低く1クリックの無駄も許容できないフェーズの店舗は、慎重な判断が必要です。
ROAS(費用対効果)の改善を目指すなら、楽天市場の運用代行・コンサルがおすすめ
ここまでRPPエクスパンションの活用法を解説してきましたが、実際にこれらを完璧に使いこなすには、日々のデータ分析と緻密なチューニングが欠かせません。
楽天市場のアルゴリズムは日々進化しており、広告運用だけでなく商品ページの作り込みやイベント施策との連動など、総合的な戦略が求められます。
しるし株式会社では、楽天運用のプロフェッショナルとして、データに基づいたRPP広告の最適化はもちろん、店舗全体の売上を最大化させるためのコンサルティングを提供しています。
「自社での運用に限界を感じている」「プロの知見を取り入れて、競合に差をつけたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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RPPエクスパンションと除外商品で売上拡大を目指そう
RPPエクスパンションは楽天市場の枠を超えて露出を最大化し、新規アクセスを爆発的に増やすための極めて優れた機能です。
AIによる自動最適化は運用工数を大幅に削減してくれますが、そのポテンシャルを最大限に引き出すためには、パフォーマンスの低い商品を見極めて配信から外す「除外商品の設定」という戦略的なコントロールが不可欠です 。
運用のリソースが不足している場合や、より高度な戦略を求める場合は、しるし株式会社の楽天運用代行・コンサルサービスの活用がおすすめです。
戦略的な広告運用を継続し、売上の壁を突破していきましょう。
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| 運営会社 | しるし株式会社 |
|---|---|
| 料金タイプ | 完全成果報酬 |
| 対応領域 | ・楽天市場 ・Amazon ・Qoo10 ・Yahoo!ショッピング |
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| 公式HP | https://shirushi.co.jp/ |
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ひとりのコンサルタントが運用するのではなく、戦略担当やクリエイティブ担当など各領域のプロで結成したチームで運用をサポートしています。
SEOや広告運用、商品ページ改善、レビュー管理、アップセル・クロスセル施策、セール対応など、モールの課題に応じた戦略・施策の実行で売上拡大を実現しているのが強みです。
数あるEC運用の代行会社のなかで、なぜしるし株式会社がお選びいただけているのか。しるしの強みを3つ紹介します。
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しるしは、ECモール運営においてブランド価値の向上を中核に据えた独自のアプローチを展開しています。
一般的なECモール運用が値引きや販促活動に主眼を置く中、しるしのメソッドはブランドのアイデンティティを基軸とした商品ページ構成、魅力的なブランドストーリーの構築、顧客体験の徹底的な改善に注力します。
この戦略により、即時的な売上増加のみならず、長期的なブランドロイヤリティの形成と顧客生涯価値の増大を目指しています。
ECモール内での一貫したブランド体験を実現することで、競争激化するオンライン市場において差別化された存在感の確立が可能です。
しるしの強み② 売上・粗利にコミットする料金形態
しるしは売上にコミットした運用を行うため、料金形態も売上連動型を採用。作業や時間ではなく、成果に連動して料金が決まります。
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