Amazonの代引き設定方法を解説|やり方から手数料、注意点まで

Amazonはさまざまな決済方法に対応していますが、その中の一つに「代引き」があります。代引きはクレジットカードを使いたくない方や現金で支払いたい方にとって、理想的な選択肢です。代引き設定によって決済方法の選択肢を広げられます。
しかし、代引き設定にはメリットだけではなくデメリットもありますので、設定前に注意事項を把握しましょう。
この記事では、Amazonにおける代引き設定について、やり方から手数料、注意点まで解説します。
ユーザーの決済ニーズに応えるためにも、必要であれば代引き設定を導入してみてください。
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まず知っておきたい!Amazonの代引き設定とは?
Amazonの代引きは、商品受け取り時に配送業者に直接現金で支払う方法で、Amazonポイントと現金を組み合わせて支払うことも可能です。
代引き設定とは、出品者が自社の商品の決済方法として代引きを取り入れることを指します。クレジットカードを使いたくない、または現金決済を好むユーザーに対する決済の選択肢を用意する方法として効果的です。
ただし、代引き設定には注意点があり、「代金引換手数料」や「代引きテロ」などについて理解しておくことが重要です。
Amazon代引き設定の利用条件
Amazonの支払い方法に代引きを設定するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 大口出品プランを利用していること
- 「代金引換利用規約」に納得して同意すること
大口出品プランを利用していること
Amazonで代引き設定を利用するためには、大口出品プランを利用している必要があります。小口出品プランは代引き設定に対応していません。
大口出品と小口出品の違いは、以下の通りです。
小口出品 | 1商品あたり100円+販売手数料 |
大口出品 | 月額4,900円(税別)+販売手数料 |
小口出品は、月額料金は発生せず、1商品が売れるごとに100円と販売手数料をAmazonに支払う必要があります。月に49点以下の商品を販売する場合に適しているプランです。
一方、大口出品は月額料金がかかりますが、「月に50点以上の商品を販売する」「自社商品を販売する」といったケースに向いています。
各プランの特徴やアカウント作成については、以下の記事で詳しくまとめているので、あわせて参考にしてみてください。

「代金引換利用規約」に納得して同意すること
2つ目の条件は、「代金引換利用規約」に同意することです。この規約には、代引きサービスの使用についてのルールと要件が記載されています。
以下は、「代金引換利用規約」の重要なポイントをまとめたものです。
- 大口出品者だけが代金引換を利用可。規約への同意が必須
- 代金引換は、購入者が商品代金、送料、手数料を現金で支払う
- Amazonは代金引換の利用可否を自由裁量で決定・変更・取り消し可
- 出品者は代金回収の責任と費用を負担する。Amazonは回収不能や受け取り拒否、商品配送先の宛先不備による損失などに関して一切の責任を負わない
- 複数商品の注文は一括配送。複数配送や返送時の費用は出品者が負担
- 返品商品の代金は購入者にギフトカードや銀行振込で返金
- 本規約は既存契約を補完し、権利や義務の免除はない
これらの規約を理解し、同意した上で代引き設定を行いましょう。
Amazonの代引き設定のやり方
Amazonの代引き設定の手順は、以下の通りです。
- Amazonセラーセントラルにログインし、「設定」から「出品用アカウント情報」を選択します。
- 支払い情報の項目にある「支払い方法の設定(コンビニ払い/代金引換)」をクリックします。
- 「代金引換を有効にする」ボタンをクリックし、有効に変更します。
- 最後に「送信」をクリックして完了です。
設定が完了すると「支払税務設定が正常に更新されました。」と表示されます。
Amazonで代引き設定をするメリット・デメリット
Amazonの代引き設定には多くのメリットがありますが、一方でデメリットもあります。
代引き設定のメリット
Amazonで代引き設定をするメリットは、以下の通りです。
- 支払い方法の選択肢を増やせる
- クレジットカード情報の入力を避けたい顧客を獲得できる
- 注文数と売上の増加が見込める
支払い方法の選択肢を増やせる
代引き設定を行うと、代引きを希望するユーザーに対して支払いの選択肢を提供できます。
選択肢が増えることで、クレジットカードを持っていないユーザーを獲得しやすいです。
クレジットカード情報の入力を避けたい顧客を獲得できる
代引き設定を行うことで、「通販ではクレジットカードを使いたくない」というニーズへ対応できます。
インターネット上でのカード情報の入力に抵抗感を持つユーザーは一定数いるため、このようなユーザーに対して安心感を提供し、新規顧客を獲得しやすくなります。
注文数と売上の増加が見込める
代引き設定を行うと、注文数が増加し、売上向上が見込めます。
Amazonの出品者向けツール「Amazon出品コーチ」によれば、代引き設定を導入することで、注文増加率が9.9%、売上成長率が8.2%となったケースが示されていました。
また、代引き設定はショッピングカートに商品を入れたまま購入に至らない「カゴ落ち」防止も期待できます。
代引き設定により、ユーザーはカード情報を入力する手間がなくなり、購入までのプロセスがスムーズになるため、カゴ落ちを防止できるのがメリットです。
代引き設定のデメリット
一方で、代引き設定には以下のようなデメリットも存在します。
- 1回330円の代引き手数料が発生する
- 受取拒否のリスク
- 代引きに対応していない商品・地域がある
1回330円の代引き手数料が発生する
代引き設定には一回の取引ごとに330円の手数料が発生し、出品者の負担となります。
たとえば、代引きで10回の取引が行われた場合、手数料だけで3,300円の費用が必要です。
コストを考慮すると、クレジットカードや他の決済方法を選択してもらった方が利益増加につながります。
受取拒否のリスク
代引き設定を利用する場合、ユーザーが商品の受取を拒否するリスクを考慮しないといけません。
万が一、注文された商品が受け取られなかった場合、ユーザーから代金が支払われることはなく、出品者は代引き手数料だけを負担する形となります。
受取拒否はユーザーとの連絡が途絶えたり、ユーザーが配達員との対面することを避けたいときなど、さまざまな状況で発生する可能性があるので、他の決済方法よりも受取拒否のリスクが高いと言えるでしょう。
代引きに対応していない商品・地域がある
Amazonの代引きは、すべての商品や地域に対応しているわけではありません。
代引き対象外の主な商品には、以下の通りです。
引用:Amazon|ヘルプ&カスタマーサービス
- 一部のAmazonマーケットプレイスの出品者が販売する商品
- 配送オプションに当日お急ぎ便をご利用のご注文
- 商品の小計額が20万円を超える場合(Family Martでのお受け取り、並びに代金引換は5万円を超える場合は選択不可)
- 支払い方法に制限を設けている商品
- ほしい物リストから注文する商品
- Amazonフレッシュのご注文
- Amazonギフトカード
- Amazonコイン
- デジタルコンテンツ(Kindle本、デジタルミュージック、Androidアプリ、アプリ内課金アイテム、Prime Video、ゲーム&PCソフトダウンロード)
- Amazon Merch on Demandの商品
- Amazon Hubロッカーへのお届けの商品
- ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ヤマト運輸の営業所、宅配便ロッカー(PUDO)で商品を受け取る場合
上記は一例ですが、これらの商品を注文する場合は、代引き以外の決済方法を選択する必要があります。
一方で、代引き配送に対応していない地域もあり、対象地域への代引き配送はできません。
代引き配送不可地域については、Amazon公式HPのヘルプにて確認できます。
代引き設定は手数料を狙った「代引きテロ」に注意
Amazonで代引き設定を利用する際には、「代引きテロ」に対する警戒が必要です。代引きテロとは、代引きで商品を大量注文した後、受け取りを拒否したり、宛先不明を理由にしたキャンセルや返品を繰り返すことを指します。
出品者は商品返品を受け入れるしかなく、代引き手数料まで負担することとなり、無駄なコストが発生してしまう点に注意が必要です。
たとえば、あるユーザーが1,000円の商品を100個注文し、その後受け取りを拒否したとします。この場合、商品は返送されますが、出品者は一回あたり330円(100個で33,000円)の代引き手数料を支払うことになります。
代引きテロの特徴
代引きテロには「同じ時間帯に何度も代引き注文が入る」「同一商品に対して複数回の代引き注文が入る」といったパターンがあります。
上記のパターンに当てはまる場合は代引きテロの可能性を疑い、適切な対応を取りましょう。
代引きテロを防ぐ対処法
代引きテロを防止する方法として、一度の注文で購入できる商品の数量を制限するのが効果的です。
たとえば、一度の注文で購入可能な数量を「10」に設定すると、それ以上の数量を一度に購入できません。
消耗品などを大量購入するユーザーにとって不便かもしれませんが、悪質なケースへの予防策として有効です。
最大注文数量の設定は、Amazonのセラーセントラルから在庫管理画面を開き、「詳細の編集」から行えます。
対処しきれない場合は代引き設定を無効に
代引きテロに悩んでいる場合、代引き設定自体を無効にする選択肢もあります。ただし、代引きでの注文に対応できなくなるため、デメリットを理解したうえで検討してください。
もし、「自社発送」と「Amazonの配送代行サービスFBA」の両方で商品発送を行っている場合は、多くの代引きテロはFBA対応商品で発生しているため、FBAの代引き設定だけを無効にするのも方法のひとつです。
ただし、FBA商品の代引き設定を無効にするためには、一定の販売実績が必要です。実績が不足している場合は、設定変更ができない場合があります。
FBA商品の代引き設定を無効にする方法は、セラーセントラルから「在庫」→「在庫管理」→「詳細編集」の順に進み、「代金引換」のチェックを外します。

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Amazonで商品を出品するためには、さまざまな設定や作業が必要になるため、リソースが不足している場合にスムーズな出品が難しくなります。
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Amazon Adsパートナーとは?|Amazon公式
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まとめ
Amazonの代引きは商品受け取り時に現金で直接支払う方法で、出品者は決済手段として設定できます。
代引き設定を行うためには、
- 大口出品プランを利用していること
- 「代金引換利用規約」に納得して同意すること
代引き配送を取り入れるメリットは、以下の通りです。
- 支払い方法の選択肢を増やせる
- クレジットカード情報の入力を避けたい顧客を獲得できる
- 注文数と売上の増加が見込める
デメリットは、以下の通りです。
- 1回330円の代引き手数料が発生する
- 受取拒否のリスクがある
- 代引きに対応していない商品・地域がある
代引き配送の設定はセラーセントラルから手軽に行えます。
また、一部の不適切なユーザーによる代引きテロには十分に注意しましょう。
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