Qoo10出店マニュアル!販売までの流れや費用、メリット・デメリットも
Qoo10への出店を検討しているものの、出店のメリットや注意点、手順などをまず知りたい方もいるのではないでしょうか。本記事では、Qoo10出店について登録から販売までの流れや、手数料などを詳しく解説します。
Qoo10の売上アップや広告運用、転売対策などに悩んでいる方には、運用代行の活用がおすすめです。ノウハウやリソースが不足していても、ECのプロによる代行やコンサルで、売上拡大を目指しやすくなります。
以下の記事では、Qoo10に精通した運用代行会社を徹底比較していますので、依頼先の検討にぜひお役立てください!
しるし株式会社では、Qoo10の売上拡大やリソース確保などをかなえるべく、運用代行やコンサルティングを提供しています。
まるっと任せられる運用代行のほか、広告運用や転売対策、各種データ分析などで、Qoo10運用を柔軟に支援しているのが特徴です。
- Qoo10でEC販売をはじめたいもののノウハウがない
- Qoo10に出店しているが売上が伸びない
上記のように、Qoo10運用に課題を感じている方はぜひ一度ご相談ください。
Qoo10とは
Qoo10は、2010年に日本でサービスを開始しました。もともとは韓国のGmarketとeBayの合弁会社として設立され、現在はアメリカに本社を置いている企業です。Qoo10は、日本だけではなく、中国や韓国、香港など、アジアを中心に幅広く展開しています。
美容・コスメを中心に、ファッションやスポーツ用品、食品、家電など幅広い商品カテゴリーを取り扱っており、さまざまなセールやキャンペーンを実施しています。
とくに割引クーポンや共同購入制度を活用し、ユーザーがお得に商品を購入できる点が特徴です。
Qoo10に出店する7つのメリット
Qoo10に出店すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットは、以下の7つです。
- 初期費用・月額費用が無料で利用できる
- 10~30代の女性にターゲットとした商材と相性がよい
- メガ割などのイベントによる集客力に優れている
- 低コストで広告プロモーションをはじめられる
- 海外販売機能で越境ECへ参入できる
- 多種多様なクーポンで販売促進できる
- レビューを獲得しやすい
Qoo10出店の際に、効果的な販売戦略が立てられるよう、上記のメリットを理解していきましょう。
初期費用・月額費用が無料で利用できる
Qoo10の大きなメリットは、出店時の初期費用や月額固定費がないことです。販売した金額に対して手数料を支払う「完全成果報酬型」で出店できるため、低リスクでECモールを運用できます。
月額出店料やシステム手数料が発生するECモールでは、毎月固定費を支払う必要があります。そのため、ランニングコストを計算したうえで、利益をあげるために販売価格を設定しなければなりません。
一方、Qoo10では毎月固定費がかからず、売上の少ない月には手数料が安く済むため、無駄のないECモール運用が可能です。
10~30代の女性にターゲットとした商材と相性がよい
10代~30代の女性にターゲットを絞った商材との相性がよいのは、Qoo10の特徴です。Qoo10のユーザー層は若年層の女性が多く、とくにファッションや美容、コスメ、アクセサリーなどの商品が人気です。
Qoo10には、トレンドに敏感なユーザーが集まり、最新のアイテムや話題の商品が注目されています。さらに、SNSや口コミの影響力が強く、ユーザー同士の情報共有が頻繁におこなわれるため、よい商品は爆発的に拡散されるチャンスが生まれるのが特徴です。
このように、ターゲット層が明確であるため、マーケット戦略が立てやすく効率的に販売活動がおこなえます。
メガ割などのイベントによる集客力に優れている
メガ割とは、多くのユーザーが大幅な割引を求めて訪れるQoo10の主要なプロモーションイベントです。
メガ割などのイベントが開催されている時期は、出店者は通常よりも多くの商品を販売するチャンスがあります。さらに、イベントを通じてブランドや店舗の認知度も向上します。
イベントの活用は、売上増加や店舗の成長に貢献するため、Qoo10出店を成功させる重要な要素です。
低コストで広告プロモーションをはじめられる
Qoo10では、出店者が限られた予算でも効果的にマーケティング活動をおこなえるよう、さまざまな広告オプションを提供しています。
そのオプションとは、Qoo10のサイト内でのバナー広告や、特定カテゴリーでの商品の露出を増やすプロモーションツールなどです。
これらのツールは、アクセス数やクリック数にもとづいて料金が決まるため、無駄なコストを抑えられます。また、メガ割をはじめとした大規模セールイベントの際には、追加料金なしで多くのユーザーにリーチできます。
Qoo10では低予算でも効果的にプロモーションできるため、中小規模の出店者にとっては販売しやすい環境といえます。
海外販売機能で越境ECへ参入できる
Qoo10は、日本国内だけではなく、韓国やシンガポールなど複数の国で展開されています。このプラットフォームを通じて、海外のユーザーにリーチできます。
Qoo10には、海外向けの販売機能があるため、出店者は特別な手続きや高額なコストをかけずに越境ECへの参入が可能です。
また、Qoo10は多言語対応のサポートや、物流サポート、現地通貨での決済など、越境ECに必要なインフラを整えているため、海外進出がはじめての中小企業でも安心して挑戦できます。
多種多様なクーポンで販売促進できる
Qoo10では、出店者が自社商品専用のクーポンを発行できるほか、プラットフォーム全体で利用できる共通クーポンも提供されています。これにより、ユーザーは割引や特典を受け取りやすくなり、購買意欲を高める効果があります。
また、クーポンは購入金額に応じて使えるものや、特定の商品にのみ適用できるものなど、多様な種類があるので、出店者は自社の販売戦略に合わせて柔軟な活用が可能です。
Qoo10の多種多様なクーポンを活用することにより、リピーターの獲得や在庫処分、季節商戦での売上強化など、さまざまな販売促進に対応できます。
レビューを獲得しやすい
レビューは、ユーザーにとって商品やショップの信頼性を判断する重要な要素であり、良質なレビューが多いほど商品の売行きによい影響を与えます。
Qoo10は、購入者が簡単にレビューを投稿できる仕組みが整っています。さらに、Qoo10では、レビュー投稿者に対してポイントやクーポンを提供するなど、インセンティブを用意しているため、レビュー数が増えやすい傾向にあります。
出店者は、レビューでフィードバックを得ながら、レビューを通じて商品の魅力を効果的にアピールできます。
Qoo10に出店する前に知っておきたい4つのデメリット
Qoo10出店には、多くのメリットがある一方で、デメリットにも目を向ける必要があります。
とくに注意したいのは、以下の4点です。
- Amazonや楽天市場などに比べてユーザーが少ない
- 利用者層の偏りがある
- サポート体制に課題がある
- 他の出店者との競争が激しい
これらを理解しておくことで、出店の際に対策を講じることができるので、ひとつずつチェックしていきましょう。
Amazonや楽天市場などに比べてユーザーが少ない
Amazonや楽天市場は、日本国内で圧倒的なシェアを誇っており、日常的に多くの消費者が利用しています。
一方、Qoo10は独自の特徴をもつものの、ユーザー数や認知度においては大手ECモールには及びません。そのため、Qoo10では新規顧客の獲得や売上の増加がAmazonや楽天市場ほど期待できない場合があります。
Qoo10は特定の顧客層に特化した市場や、プロモーションに強みをもっているため、Qoo10ユーザーへの訴求を強化し、確実に売上をつくる取り組みが重要です
利用者層の偏りがある
Qoo10は若年層や女性ユーザーに人気がある一方で、ほかの年齢層や男性ユーザーの利用が比較的少ない傾向があります。そのため、商品やサービスのターゲットが特定の層に向けられていない場合は期待通りの売上が得られない可能性が出てきます。
たとえば、シニア層向けの商品や、ビジネス向けの商品を販売する場合など、利用層の偏りが売上に影響を及ぼす場合があります。Qoo10の利用者層と自社のターゲットとの相性を考慮し、的確に販売戦略を立てましょう。
サポート体制に課題がある
Qoo10は多くの出店者に対してサポートを提供していますが、問い合わせに対する対応が遅かったり、サポートの内容が十分でないと感じたりする出店者もいます。
注文や配送に関するトラブルや、決済の不具合などへの対応が遅れると、顧客満足度に悪影響を及ぼす場合があります。
Qoo10のサポートは、オンラインでの対応が中心です。そのため。対面でのサポートが求められる場合や、専門的なアドバイスを求める出店者にとっては不満を感じることがあるかもしれません。
このようなサポート体制の不十分さは、Qoo10での運営への課題となる場合があります。
他の出店者との競争が激しい
Qoo10は手軽に出店できるプラットフォームであるため、多くの出店者が参入しています。とくに、人気の商品カテゴリや流行の商品に関しては、多くの出店者が同様の商品を扱っており、価格競争やプロモーション合戦が激化しやすい点に注意しなくてはいけません。
これによって、利益が下がることや、販売促進のために多くのコストをかける必要が出てきます。厳しい競争環境下で、自社の商品が選ばれるためには、商品の差別化や独自の価値を訴求する戦略が重要です。
Qoo10への出店から販売までの流れ【4ステップ】
ここからは、Qooへの出店から販売までの流れを以下の4つのステップに分けて解説します。
- 出店登録をする(約20分)
- 書類審査を申し込み、審査結果を待つ(1~3営業日)
- 出店審査を申し込み、審査結果を待つ(7営業日)
- 商品登録をおこない販売を開始する
申し込みから開店までの期間の目安は、約2週間です。簡単に流れを説明していきます。
1.出店登録をする(約20分)
Qoo10に出店するためには、まずQoo10の会員登録が必要です。会員登録がまだの場合は、こちらのページから会員登録しましょう。
会員登録が完了したら、出店者登録をおこないます。必要事項を入力し、出店者利用規約を確認して同意欄にチェックを入れて「登録」をクリックすると、出店登録は完了です。
登録が完了すると、連絡先に記載したメールアドレスに完了メールが届くので確認しましょう。
2.書類審査を申し込み、審査結果を待つ(1~3営業日)
Qoo10への出店登録が済んだら、次におこなうのは書類審査のための手続きです。
出店登録が完了すると、Qoo10で販売活動をする際に使用する販売管理システム「QSM」が利用できるようになります。出店登録が完了した際に表示される画面の下部にある「QSMへ」をクリックし、登録したID・パスワードを入力しログインしましょう。
ここから、販売者必須情報の登録をおこないます。必要な情報を入力したら「登録して次へ」をクリックします。
ショップ情報の入力、配送情報の入力、口座/精算情報の入力と進み、必要書類をアップロード後、3営業日以内に受付が完了します。
法的身分証明書の写し(必要書類)については以下の通りです。
- 法人の場合:履歴事項全部証明書(3ヶ月以内に発行されたものに限る)
- 個人の場合:運転免許証(表裏両面)、マイナンバーカードのうちどれか1つ
- 個人事業主の場合:個人事業の開業・廃業等届出書
3.出店審査を申し込み、審査結果を待つ(7営業日)
出店審査を申し込み、審査結果を待ちます。出店審査の進行状況は、QSMの基本情報より確認できます。出店審査進行中の場合でも、QSMメニューの利用や商品の登録は可能ですが、精算及び商品の販売はできません。
4.商品登録をおこない販売を開始する
商品を販売する際には、QSMから商品登録をおこなう必要があります。QSMにログインすると、商品登録のほかに販売に関する管理もおこなえます。
詳しくは、QSMヘルプ(QSMログインが必要)を確認してください。
Qoo10の出店費用と販売手数料
Qoo10では、出店費用と月額費用がかからず、販売手数料のみで利用可能です。販売手数料は「販売金額の合計」×「販売手数料率」で計算されます。
販売手数料にはカード決済手数料が含まれ、販売手数料に対する消費税はショップの負担です。
カテゴリー別の販売手数料率
Qoo10ではカテゴリーごとに販売手数料が異なり、各カテゴリーの販売手数料率は以下の通りです。
カテゴリー | 販売手数料率 |
---|---|
レディースファッション | 10% |
ビューティー・コスメ | 10% |
メンズ・スポーツ | 6%〜10% |
家電・PC・ゲーム | 8%〜10% |
スマホ・イヤホン | 8%〜10% |
日用品・生活 | 6%〜10% |
食品・サプリ・飲料 | 6%〜10% |
ベビー・キッズ | 9%〜10% |
エンタメ・eチケット | 6%〜10% |
【販売手数料の例】
レディースファッションカテゴリー(10%)の場合 販売の合計=7,000円7,000円×10%=700円(販売手数料)700円×10%=70円(消費税)手数料合計:770円(消費税込) |
Qoo10出店の費用や手数料については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Qoo10の出店でよくある質問と回答
Qoo10の出店に関して、よくある質問は以下の2つです。
- 出店審査に落ちたときはどうすればよい?
- 個人・個人事業主は出店できる?
質問への回答をもとに、対策できる点を参考にしてみましょう。
出店審査に落ちたときはどうすればよい?
Qoo10の出店審査は、ほかのECモールと比較すると緩やかといわれています。必要書類を不備なく用意すれば、審査に落ちることはほとんどありません。
ほかのECモールでは、個人事業主でない個人の出店や商品クオリティを満たしていない場合は審査に通らない場合が多いです。
もしも、Qoo10で出店審査に落ちた場合、「提出すべき書類が揃っているか」「書類に不備はないか」「販売に免許が必要な商材ではないか」などを改めて確認しましょう。
必要書類は以下の通りです。
販売者タイプ | 必要な書類 | |
---|---|---|
個人 | 身分証のコピー | 運転免許証(裏表両面)、マイナンバーカードなど顔写真付きの有効期限内の身分証明書 |
通帳のコピー | 屋号や商号が記載されていない販売者名義の通帳コピー | |
個人事業主 | 個人事業主の書類 | ①青色申告書 ②開業届 ③本人確認書(顔写真付き身分証明書) ④ご住所の確認できる3ヶ月の公共料金の請求書 すべて |
通帳のコピー | 屋号もしくは代表者名義の通帳コピー | |
法人 | 法人の履歴事項 | 全部証明書のコピー 発行日より3ヶ月以内の会社履歴事項全部証明書全頁 |
通帳のコピー | 法人名義の通帳コピー |
※ネットバンキングの場合、銀行名、支店番号、入金者名、口座番号の確認が同時にできる、銀行サイトの口座情報画面のスクリーンショットの添付が必要です
個人・個人事業主は出店できる?
Qoo10への出店は、法人はもちろん個人事業主、個人でも出店できます。さらに、18歳未満の未成年の場合は、親権者による「出品同意書」および住民票の提出があれば出店可能です。
Qoo10は、低リスクでECモール運用ができる点や、はじめやすい料金体系などから、個人や個人事業主としてはじめてのEC運用でも取り組みやすいモールといえるのではないでしょうか。
Qoo10に出店して売上拡大を成功させよう
Qoo10への出店について、メリット・デメリット、出店から販売までの流れを解説しました。
Qoo10は、豊富なプロモーション機能やメガ割などのイベントを通じて、幅広い顧客層にリーチできるプラットフォームです。さらに、多種多様なクーポンの活用や低コストでの広告プロモーションにより、出店者は効率的に販売促進を図ることができます。レビューを獲得しやすい環境も整っており、ユーザーの信頼を得やすいのも魅力です。
注目のECモールであり、競争が激しい環境ではありますが、戦略的に取り組むことで確実に売上を拡大し、Qoo10運用を成功させましょう。
しるし株式会社では、Qoo10の売上拡大やリソース確保などをかなえるべく、運用代行やコンサルティングを提供しています。
まるっと任せられる運用代行のほか、広告運用や転売対策、各種データ分析などで、Qoo10運用を柔軟に支援しているのが特徴です。
- Qoo10でEC販売をはじめたいもののノウハウがない
- Qoo10に出店しているが売上が伸びない
上記のように、Qoo10運用に課題を感じている方はぜひ一度ご相談ください。