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Amazonの価格自動設定のメリット・デメリット|導入方法と注意点

Amazonの価格自動設定のメリット・デメリット|導入方法と注意点

Amazonには、出品した商品の価格を自動で変更できるシステムがあります。便利なシステムですが、設定方法によっては損をしてしまう恐れがあります。本記事では、Amazonの価格自動設定のメリット・デメリットや導入方法、活用のポイントを解説します。

Amazonの売上アップや広告運用、転売対策などに悩んでいる方には、運用代行やコンサルティングの活用がおすすめです。ノウハウやリソースが不足していても、ECのプロによる代行やコンサルで、売上拡大を目指しやすくなります。

以下の記事では、Amazonに精通した運用代行会社やコンサルティング会社を徹底比較していますので、依頼先の検討にぜひお役立てください!

目次

Amazonの価格自動設定で設定できる6つのルール

価格自動設定のルールは、販売価格と法人割引という2つに分けられます。

販売価格に対する設定は、以下の4パターンです。

  • 競争力があるおすすめ出品
  • 競争力のある最低価格
  • 他社サイトの価格
  • 販売目標点数に基づく価格

また、法人割引は、2つのパターンに分かれています。

  • 法人向け競争力のあるおすすめ出品
  • 販売価格に対して法人割引率を設定

それぞれのルールを詳しく解説します。

競争力があるおすすめ出品

「競争力があるおすすめ出品」では、販売価格を以下の3ついずれかを設定できます。

  • おすすめ出品価格より低い
  • おすすめ商品の価格と一致
  • おすすめ商品価格を上回る

同じ商品を複数の出品者が出品している場合に役立つ設定です。おすすめ商品として掲載されているものが品切れまたは価格変動した際に、自身が出品しているものがおすすめ商品として紹介されるように価格を自動設定できます。

なお、商品が「おすすめ商品」として掲載されると、価格の自動設定が停止されます。

競争力のある最低価格

「競争力のある最低価格」で設定できるのは、以下の3つです。

  • 最低価格以下
  • 最低価格と一致
  • 最低価格を上回る価格

自身が最低価格で販売している場合、その次に低い価格と比較して価格の自動設定を行います。

他社サイトの価格

Amazon以外のECサイトで販売されている同一商品の価格と比較して、一致もしくはそれ以下の金額に価格を自動設定できます。

自社出荷の場合、出品者の価格と配送料の合計金額が他社の価格を上回っていると、「おすすめ商品」として紹介されない恐れがあります。

販売点数の目標に基づく価格

販売点数が、目標とする売上にみたない場合、販売点数を伸ばせるよう、自動で価格を下げられます。

価格を見直すタイミングは1日に1回、7日に1回など、任意に設定できます。

余剰在庫の清算や需要に合わせた価格設定が可能です。

法人向け競争力のあるおすすめ出品

Amazonビジネスへの出品者は、法人・個人事業主の購入希望者を対象に、販売価格に対する割引率を設定できます。

割引率は、商品1点ごとに指定するか、数量割引から選ぶことが可能です。

販売価格を変更した場合も自動で法人割引率が適用されるため、法人価格や数量割引価格の再設定を個別に行う手間がかかりません。

販売価格に対して法人割引率を設定

法人向けの競争力のあるおすすめ出品ルールで設定できる数量割引は、最大5つのしきい値を追加可能です。5点・10点・15点など、購入数に対し、それぞれ割引率のルールを設定できます

個人向けの設定ルールと同じように、おすすめ商品に選ばれると価格の自動設定は停止します。

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Amazonの価格自動設定を導入する方法

Amazonで価格自動設定を導入するには、価格自動設定のルールを決定し、その後ルールを適用する商品を選ぶという順で行います。

2つのステップで価格自動設定を導入していきましょう。

  • 価格設定ルールを作成する
  • SKUを選択して設定する

価格設定ルールを作成する

まずは、価格設定ルールを作成します。

セラーセントラル内の「価格」の項目から、「価格の自動設定」をクリックします。

Amazon 価格自動設定 ルール

遷移先の画面右上「カスタム価格設定ルールを作成」を選択すると、価格ルールの新規作成ページが立ち上がります。

Amazon 価格自動設定  ルール

ルールタイプのプルダウンから、適用したいルールを選択しましょう。

ルールに名前を付け、画面下「マーケットプレイスの選択に進む」をクリックします。

Amazon 価格自動設定  ルール

マーケットプレイスの選択画面では、日本のAmazonのみで販売を行っている場合は「Amazon.co.jp」にチェックを入れ、「保存して価格設定ルールの選択を続ける」をクリックしてください。

ルールの詳細を設定をできたら、「このルールをAmazon.co.jpに保存する」ボタンをクリックして完了です。

Amazon 価格自動設定  ルール

SKUを選択して設定する

続いて、作成したルールに商品を割り当てます。

価格の自動設定画面の「価格設定のルールセット」内に作成したルールがあり、その右側にある「SKUを編集」をクリックします。

商品を選択できるページが表示されるので、作成したルールに合わせて価格の自動化を行いたい商品を一覧左のチェックボックスから選択し、リストの上にある「一括処理」から、適用させるルールを設定しましょう。

Amazon 価格自動設定  ルール

最後に、それぞれの商品価格に対して、上限と下限を設定して完了です。

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Amazonの価格自動設定の2つのメリット

Amazonの価格自動設定では、以下のようなメリットを期待できます。

  • カートボックス獲得率が上がり売上アップを期待できる
  • 価格調整に時間と労力がかからなくなる

カートボックス獲得率が上がり売上アップを期待できる

カートボックスとは商品詳細ページにある「カートに入れる」「今すぐ買う」といったユーザーの購入をサポートする機能です。Amazon上では「おすすめ商品」と呼ばれています。

カートボックスを獲得すると、消費者がすぐに商品をカートに入れたり、購入したりできるため、売上への影響が大きいです。

カートボックス獲得の条件は複数ありますが、「競争力のある価格」も重要視されているため、価格自動設定は適正価格の設定に効果を発揮します。

通常は価格設定管理ページやダッシュボードなどを確認しながら価格を設定しなければいけませんが、価格自動設定を使えば、「競争力のある価格」を即座に設定できるのがメリットです。

カートボックス獲得には他の要素も求められますが、以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

価格調整に時間と労力がかからなくなる

価格設定は、市場や類似商品を自らリサーチし、一つひとつ設定しなくてはいけません。

価格調整には時間やコストを消費しますが、Amazonの価格自動設定機能によって、価格設定にかかるリソースを大幅削減できます。販売促進や集客などのコア業務に時間を確保でき、効率的なAmazon運用を実現可能です

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Amazonの価格自動設定のデメリット4つ

一方で、価格自動設定には、次のようなデメリットもあります。

  • SKUが多いと設定に時間がかかる
  • 適切なルールを設定するためには知識が必要になる
  • 利益が少なくなる恐れがある
  • 付与されているポイントを踏まえた価格設定はできない

SKUが多いと設定に時間がかかる

自社で取り扱っている商材が多い場合、価格自動設定を反映させるために時間がかかります。

商品一つひとつに上限額・下限額の設定が必要なので、ルール策定後の設定や確認に時間を取られるのがデメリットです。

まとめて設定するのは手間がかかるため、これからAmazonを運用する方は出品時の作業に価格実働設定のルール設定・適用を組み込むとよいでしょう。

適切なルールを設定するためには知識が必要になる

想定している価格自動設定を適切に行うのには、ある程度の知識が必要です。

ルール設定・適用に問題があると、想定以上の割引で赤字が出たり、競合商品に対して価格での優位性を出せなかったりするなど、価格自動設定のメリットを発揮できません。

ルールを一つひとつ理解した上で、商品に合ったルールを適用しましょう。

利益が少なくなる恐れがある

価格自動設定機能を使うと、基本的に競合商品よりも価格を下げていくことになります。

しかし、競合商品も同様に価格自動設定を利用していると、値下げ競争が起きるリスクに注意が必要です。

最終的にどちらかが設定した下限金額に到達した時点で値下げ自体は止まりますが、これによって自社の利幅は大きく削られてしまいます。

利益率を高めたい商品での価格自動設定は、慎重に行う必要があるでしょう。

付与されているポイントを踏まえた価格設定はできない

Amazonの管理画面から価格の自動追従をする場合、付与されているポイント分も踏まえた価格の追従はできません。追っているものは「価格」のみであるため、ポイント分も踏まえた詳細の設定をしたい場合は、外部ツールを使用する必要があります

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Amazonの価格自動設定を効果的に活用する2つのポイント

価格自動設定は、次のような使い方をすることで、より効果的に活用できます。

  • カートボックスを獲得したい商品に適用する
  • グループごとにルールを統一する

カートボックスを獲得したい商品に適用する

自社で取り扱っているすべての商品を一律で価格自動設定の対象にするのではなく、カートボックスを獲得し、売行きを改善したい商品を中心に、価格自動設定を行いましょう。

Amazonでは、競合出品者に比べて価格に乖離があると、「競争力のある価格」ではないと見なされ、カートボックスの獲得率が低くなる恐れがあります。

カートボックスは売上への影響が大きいため、まだ獲得できていない商品に価格自動設定を適用するのがおすすめです。

グループごとにルールを統一する

商品をいくつかのグループに区別し、グループに対して価格自動設定を適用することで、価格管理が簡単になり、全体の利益率を改善しやすくなります。

特におすすめなのが、「在庫処分をしたいもの」といったグループです。

在庫処分品は、多少赤字になったとしても売りたい商品であり、いくらであっても売ることが当面の目的となります。できるだけ安値で売れるルールを設定すれば、通常価格よりも売れやすくなるでしょう。

こうした設定・ルールをマニュアル化すると判断にブレが生じにくくなり、社内の誰でも簡単に価格設定に対応できるようになる点もメリットです。

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Amazonの価格自動設定を解除する方法

Amazonの価格自動設定を解除したい場合は、Amazonセラーセントラルの価格の自動設定ページに進みましょう。

「価格設定のルールの定義」を開くと、各ルールの設定を変更できるため、解除したいルールを選択して設定を変更します。SKUのルールについては、該当するSKUの実行アクションを外すことで、価格自動設定の解除が可能です。

価格自動設定をやめて個別に価格を入力したいとき、一度価格自動設定を解除してルールを見直したいときなどに、解除機能を利用してみましょう。

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Amazonの価格設定をはじめとした出品サポートに強い運用代行・コンサルティングはこちら!

Amazonで商品を出品するためには、さまざまな設定や作業が必要になるため、リソースが不足している場合にスムーズな出品が難しくなります。

また。商品画像をはじめとしてルールが定められているため、健全な運用を実現するためには出品に関する知識も欠かせません。

  • どの出品方法が適しているかわからない
  • FBAを利用するためにリソースを確保したい
  • 商品登録の手間を削減したい
  • 売れる商品画像をつくりたいが、作成ノウハウが足りていない

上記のような悩みを抱え、運用代行・コンサルティングの検討で行き詰っている方は、以下の記事に出品をはじめとした各種業務を代行・コンサルティングしている会社をまとめているので、ぜひ検討に役立ててください。

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Amazonで効果的な価格設定をするなら『しるし株式会社』の運用代行・コンサルティング!

しるし株式会社

運営会社しるし株式会社
サービス運用代行+コンサルティング
料金タイプ月額売上に応じた完全成果報酬
※ほかの料金体系も相談可能
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\強み①インターネット広告・ブランド価値経営の専門家などのスペシャリストがバックアップ/
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自社開発の「転売検知システム」で転売の検知・即時対応
自社開発の「分析ダッシュボード」を活用した分析・改善

しるし株式会社は、ブランド戦略に基づいたEC運用・データ分析を強みとする運用代行会社です。

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この記事を書いた人

ECの相談室では、Amazonや楽天市場などのECモールやEC全般の運用メンバーが現場のノウハウと豊富な事例を基に、集客や売り上げアップのサポートができるような情報を日々発信しております。

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