ECサイトの売上を伸ばすメルマガ活用法|効果的な配信・最適化・ツール選びまで徹底解説

近年はSNSやLINEなど多様な集客チャネルがありますが、ECサイト運営においてメールマガジン(メルマガ)は今なお重要なマーケティング手段です。
実はメールアドレスはほとんどの人が所持しており、企業からの通知やメルマガを受け取ることに抵抗が少なくなっています。
さらにメール送信は低コストで、一度メールアドレスを提供してくれたユーザーに直接アプローチできるため、非常に費用対効果が高いのも魅力です。
「メールは古い」「今どきはSNSでは?」と思われがちですが、実際には大手企業も積極的にメール施策を活用しています。
ECサイトのメルマガ配信はリピーター増加や客単価アップに直結するためです。
この記事では、メルマガがEC売上向上にもたらす効果から、最新トレンドを踏まえた作成・配信テクニック、効果測定のポイントまで徹底解説します。
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ECサイトの売上アップや広告運用などに悩んでいる方には、運用代行やコンサルティングの活用がおすすめです。ノウハウやリソースが不足していても、ECのプロによる代行やコンサルで、売上拡大を目指しやすくなります。
以下の記事では、ECに精通した運用代行会社やコンサルティング会社を徹底比較していますので、依頼先の検討にぜひお役立てください!


ECサイトにおけるメルマガの役割と効果とは?
まずはメルマガがECサイトの売上アップにどう貢献するのか、その役割と具体的な効果を確認しましょう。
リピート購入促進による売上向上
新規顧客を獲得するよりも、既存顧客に繰り返し購入してもらう方が効率よく売上を伸ばせます。メルマガは一度購入してくれたお客様へのフォローに最適です。
たとえば購入者に対して新商品情報や期間限定セールの案内を送ることで再購入を促進できます。
実際、メルマガで定期的にクーポンやセール情報を配信すると、多くの顧客が「次も買おうかな」とサイトに戻ってきてくれる傾向があります。
こうしたリピート率の向上は売上全体を底上げし、安定した収益につながります。
クロスセル・アップセルによる客単価アップ
メルマガは既存顧客に関連商品を提案したり、ワンランク上の商品を勧めたりする場としても有効です。
購入履歴に基づいて「この商品を買った人にはこちらもおすすめ」といった情報を送れば、新たな商品購入(クロスセル)や上位モデルへの買い替え(アップセル)を促せます。
これにより顧客一人当たりの購買額(客単価)や生涯価値(LTV)の最大化に貢献します。
顧客エンゲージメント&ロイヤリティ強化
定期的に価値ある情報を届けることで、顧客との接点を維持しエンゲージメント(関係性)を深める効果も見逃せません。
商品活用のコツや業界トレンド、ブランドのストーリーなど単なる宣伝に留まらないコンテンツを提供することで、「このショップからのメールは役に立つ」と感じてもらえます。
結果として顧客満足度やロイヤリティが高まり、長期的な売上向上につながります。
低コストで高効率な販促
メルマガは広告と比べてコストを抑えつつ効果的に集客できる点もメリットです。配信リストを保有していれば、メール送信そのものの費用はごくわずか。
興味関心を持つターゲットにダイレクトに訴求できるため反応率も高く、他チャネルより費用対効果に優れています。これは限られた予算で運営している中小規模ECにとって特に心強いポイントでしょう。
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ECサイト向けメルマガの作成・配信方法
次に、効果的なメルマガを作成し配信する方法を具体的に見ていきます。メルマガ初心者の方も経験者の方も、基本の流れと最新のコツを押さえておきましょう。
メルマガの作成手順
メルマガの作成手順の基本の流れはこちらです。
目的とターゲットの明確化
まず今回のメルマガの目的を決めます。新商品の告知なのか、セールへの誘導なのか、あるいはブログ記事などコンテンツの紹介なのか。
あわせて配信対象のセグメント(例:新規顧客、既存顧客、休眠顧客など)を明確にしましょう。これによって全体のトーンや内容の方向性が定まります。
件名(タイトル)と概要の作成
次にメールの件名を考えます。件名は開封率を左右する最重要要素なので、後述するテクニックも参考に魅力的なタイトルを付けましょう。
「お得情報あり!」「残り〇日」「○○様限定オファー」など受け手の興味を引き、今すぐ開けたくなる文言を工夫します。
加えて、メール冒頭に表示されるプレビューテキスト(メール一覧で件名の後に見える数十文字)も設定できる場合は抜け漏れなく設定し、件名を補足するメッセージを入れると効果的です。
本文コンテンツの構成
本文は読みやすさと伝えたい情報の両立がポイントです。最初に読者への挨拶や名前の差し込み(パーソナライズ)ができると親近感が湧きます。
その後は伝えたい内容を簡潔にまとめましょう。箇条書きや見出しを使って要点を整理し、一目で内容が理解できるようにします。
テキストだけでなく商品画像やバナー画像も効果的に配置し、視覚的に訴求するのもコツです。ただし画像が表示されない環境もあるため、画像には代替テキスト(ALT属性)を設定しておくと安心です。
最後は明確なCTA(行動喚起)を忘れずに。購入ページへのリンクやクーポン取得ボタンなど、「次に取ってほしい行動」がひと目で分かるボタンやリンクを配置しましょう。
レビューとテスト送信
一通り書けたら送信前に必ず内容チェックを行います。リンク切れや誤字脱字がないか、クーポンコードの有効期限は合っているかなど細部まで確認しましょう。
テストメール送信で実際の表示崩れがないか(PC・スマホ両方で確認)、件名に誤りがないかもチェックします。
できれば社内の別メンバーにもテストメールを見てもらい、第三者の目でレビューするとケアレスミス防止になります。
メルマガ配信の頻度とタイミング
「どのくらいのペースで送ればいいのか?いつ送るのが効果的か?」は多くの運営者が悩むポイントです。一般的には月に1~4回程度(週1回程度)の配信頻度を目安にすると良いでしょう。
頻度が高すぎると「またメールが来た…」と読者にストレスを与え、配信停止や解除(解約)につながる恐れがあります。
一方で頻度が少なすぎると存在自体を忘れられ、いざ送っても開封されなくなってしまいます。
適度な頻度を探るために、まずは週1回程度から始めて読者の反応を見つつ、もう少し増やしても大丈夫かテストしてみると良いでしょう。
実際ある調査では「週に2~3回」の配信が好まれるケースもあり、最低でも週1回は接触しておいた方が良いとのデータもあります。
業種や客層によって適正頻度は異なりますので、配信数や曜日・時間帯を変えてA/Bテストを行い、自社に最適な間隔を見極めましょう。
配信する曜日・時間のタイミングも工夫できます。
一般的に平日の火曜~木曜がメールの反応が良い傾向があり、月曜は週始めの対応業務に追われがち、金曜は週末前で気が散りやすいことから避けるケースが多いようです。
まずは火~木のいずれかで試し、反応が薄ければ別曜日も検証してみると良いでしょう。
また送信時間帯については、BtoC向けの場合はお昼休み前後(正午~午後3時)か夜21~23時頃に開封される率が高いとの調査があります。
仕事用メールの場合は昼休みに、プライベートメールの場合は就寝前のリラックスタイムに読まれやすい傾向です。
加えて、日本全体では21~22時台がインターネット利用のピークというデータもあり、夜間にスマホでメールチェックするユーザーは少なくありません。
自社の客層が会社員中心なら昼~夕方、主婦層や学生なら夜遅め…など、ターゲットの生活パターンを意識した配信時間を選ぶと開封率向上が期待できます。
こちらも一律の正解は無いので、複数パターン試して自社データから最適解を導きましょう。
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メルマガの効果を最大化する最適化手法
作成・配信の基本を押さえたら、次はメルマガの効果を最大限に高めるための最適化テクニックを取り入れましょう。
開封率・クリック率を上げる最新テクニックや、セグメント配信によるターゲティング戦略について解説します。
開封率・クリック率を上げるコツ
メルマガの効果はまず「開いてもらうこと」から始まります。開封率向上のために、以下のポイントを最適化しましょう。
魅力的な件名とプレヘッダー
前述した通り、件名はユーザーが最初に目にする重要ポイントです。
「限定」「残りわずか」「○○様へ特典」など興味を引くキーワードや、自社でしか得られない独自の情報を盛り込むと開封率が高まります。
米国の著名マーケターMichael Masterson氏の提唱する「4Uの法則」(有益性・緊急性・具体性・独自性)を意識すると良い件名が作りやすいです。
例:
- 有益性→メルマガ読者限定クーポン進呈中!
- 緊急性→48時間限定セール開催中!
- 具体性→本日限り全商品30%OFF
- 独自性→○○好きのあなたに贈る特別セール
また、メール一覧で件名の次に表示されるプレビューテキスト(メール冒頭の要約)にも補足情報や呼びかけを入れ、件名とセットで興味を惹く工夫をします。
差出人名や送信元アドレスの工夫
メールの「差出人」表示も信頼感に影響します。一般的に企業名より担当者の個人名を差出人に設定した方が開封率が上がるというデータがあります。
例えば「ABCショップ 山田」など実在感のある名前にすると、機械的な一斉メール感が薄まり親しみやすくなります。
ただし怪しさを感じさせないよう、社名と名前を組み合わせる、送信アドレスもブランドドメインのものにするなど配慮しましょう。
送信時間の最適化
先述の通り、配信タイミングはターゲットに合わせて工夫します。さらに予約配信機能を活用し、ユーザーの行動データに基づいて最適な時間に送るのも効果的です。
たとえばECサイトによっては、ユーザーが過去によく購入している時間帯に合わせてメールを送信するマーケティングオートメーションの機能もあります。
顧客ごとに開封されやすい時間に届くよう最適化できれば、開封率アップが期待できます。
なお、2021年以降Appleの「メールプライバシー保護(MPP)」機能の影響で、一部の開封率データが実態より高く表示されてしまうケースがあります。
例えばiPhoneユーザーのメールは実際に読まれていなくても開封済みと計測される場合があるため、開封率だけで効果判断しないことも大切です。
その分クリック率や購入率など他の指標も総合的にチェックし、効果検証するようにしましょう(詳細は後述)。
クリック率・CVRを上げるコンテンツ最適化
メールを開封してもらえたら、次は本文内のリンクをクリックしてもらい、サイト訪問~購入につなげる必要があります。
クリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)を高めるためのテクニックを紹介します。
ファーストビューに魅力的な訴求
ユーザーがメールを開いた直後の冒頭部分(ファーストビュー)に目玉情報を配置しましょう。
セールなら割引率や目玉商品の写真、キャンペーンならタイトルロゴや概要を最初に見せます。
最初のスクロールせず見える範囲で興味を掴めれば、その後の本文も読んでもらいやすくクリック率向上につながります。
明確なCTAボタンの設置
ユーザーが行動しやすいよう、大きめで目立つCTAボタンを配置します。
「今すぐショップを見る」「クーポンを使う」など行動を端的に表すテキストを入れ、デザイン的にも背景色とのコントラストを強くしてクリックを誘導しましょう。
メール内に複数リンクがある場合も、メインのCTAボタンは一目で分かるようにし、スクロールが長い場合は途中にもボタンやテキストリンクを配置しておくとクリック率向上に寄与します。
コンテンツのパーソナライズ
可能であれば、顧客の属性や興味に合わせて表示するコンテンツを出し分けましょう。
たとえば男性にはメンズ向け商品を先頭に、女性にはレディース商品を中心に紹介する、過去の閲覧履歴に関連する商品をおすすめする、といった方法です。
マーケティングオートメーションや一部配信システムでは、メール本文内に動的コンテンツを差し込むことも可能です。
こうした一人ひとりにフィットした内容はエンゲージメントを高め、クリック率や最終的な購入率アップにつながります。
モバイルでの読みやすさ向上
現在、多くのユーザーがスマホでメールをチェックします。モバイル最適化されたデザインは必須と言えます。
レスポンシブ対応のテンプレートを使う、シングルカラムレイアウトで文字を大きめにする、指で押しやすいボタンサイズにする、といった配慮でスマホでも快適に閲覧・クリックできるようにしましょう。
せっかく興味を持っても、スマホで見づらかったりボタンが押せなかったりすると離脱されてしまうので注意です。
セグメント配信とターゲティング戦略
「誰に何を送るか」を最適化することは、メルマガ効果最大化の鍵です。
読者を一括りにせずセグメント分け(グルーピング)して配信内容やタイミングを変えることで、大幅な成果向上が期待できます。
例えば以下のようなセグメント戦略が有効です。
購買履歴によるセグメント
過去の購入状況でセグメントを分けます。
頻繁に購入してくれる優良顧客には新商品の先行案内やVIP向けクーポンを配信し、初回購入から日が浅い顧客には関連商品の紹介や使い方フォロー、長期間購入がない休眠顧客には復活を促す割引オファーを送る、など購買フェーズに応じた内容にします。
これによりそれぞれの層に刺さるメッセージを届けられ、反応率が高まります。
興味関心・属性によるセグメント
登録時の情報やアンケート結果、サイト上の閲覧履歴などからユーザーの関心カテゴリや属性を把握し、興味があるテーマごとにメール内容を変えます。
例えばファッションECなら「メンズ向け」「レディース向け」「キッズ向け」など、購読者自身が希望したカテゴリに絞ったメルマガを送る方法があります(オプトイン時に希望カテゴリを選ばせるケースも)。
また地域や年代による切り口も有効です。セグメントごとにコンテンツを最適化することで、「自分に合った情報だ」と感じてもらいやすくなり、メールの開封・クリック率が向上します。
行動トリガー配信(ステップメール)
一定のタイミングやユーザー行動をトリガーに、自動で一連のメールを配信するのも高度なターゲティング手法です。
例えば新規会員登録直後から数回に分けてブランド紹介や人気商品の案内を送るウェルカムメール、カート放置(商品をカートに入れたまま購入しなかった)ユーザーにリマインドメールを送るカート放棄メール、購入から◯日後にレビュー依頼や関連商品のクーポンを送るフォローアップメールなどです。
これらはあらかじめシナリオを設定しておけば自動実行され、タイムリーかつ個別最適化されたコミュニケーションが可能になります。
適切なステップメール運用はリピート購入の促進に非常に効果的で、メルマガ施策の中でも特にROIが高い取り組みです。
最新テクニックやセグメント戦略を駆使し、「適切な相手」に「適切な内容」を「適切なタイミング」で届けることがメルマガ効果最大化のポイントです。
ただ闇雲に配信するのではなく、データに基づいて継続的に改善を図りましょう。
セグメントや件名、配信時間の違いによるユーザーの反応を計測し、次回以降に反映させるPDCAを回すことで、メルマガ施策の精度はどんどん高まっていきます。
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メルマガ配信ツールの比較
効果的なメルマガ運用には、用途に合ったメール配信ツール(配信システム)の導入も欠かせません。
現在、国内外問わず様々なメルマガ配信サービスが存在し、機能や価格帯も多岐にわたります。
ここでは主要な配信ツールの最新情報と特徴を踏まえ、EC事業者向けの最適なツール選定ポイントを解説します。
メジャーなメルマガ配信ツールの特徴と比較
運営規模や目的別に、メルマガ配信ツールの特徴をご紹介します。
国産シンプル系ツール
小規模ECや初心者に人気なのが、国内サービスの「オレンジメール」など低価格でシンプルなツールです。
必要最低限の機能に絞っている分コストが安く、初期費用を抑えて始められます。
たとえばオレンジメールは圧倒的低価格ながら基本機能は一通り備え、到達率を上げるためのエラーメール自動除外などの仕組みも搭載しています。
一方で高度なHTMLメール編集機能が無いなど制約もありますが、「まずは簡単なテキスト中心のメルマガから始めたい」という方には十分でしょう。
デザイン重視・多機能系ツール
本格的にHTMLメールでリッチなメルマガを配信したい場合、海外系の多機能ツールが選択肢に入ります。
例えば「Benchmark Email」はドラッグ&ドロップで簡単にHTMLメールを作成でき、500種類以上のテンプレートも用意されているなどデザイン性に強みを持つサービスです。
PC・スマホ表示の自動最適化にも対応しており、BtoCの通販系に適した配信システムと言われます。
ただし機能が豊富な分、初心者にはやや操作が難しかったり費用が高めだったりする点には注意が必要です。
他にも世界的に有名な「Mailchimp(メールチンプ)」はマーケティングオートメーション機能や分析機能が強力で、英語UIですが日本でも利用企業が多いです。
大規模配信・高機能系ツール
顧客数が非常に多い大規模ECや、より高度なマーケティング施策を展開したい場合は、配信性能と拡張性に優れたツールが求められます。
例えば「Cuenote」や「Blastmail」などは国内で数万社以上の導入実績があり、大量配信に強くサポートも手厚いのが特徴です。
独自ドメインやIPアドレスの設定、細かな到達率対策、他システムとのAPI連携などエンタープライズ向け機能が充実しています。
また、CRM統合やスコアリングを行いたい場合は「Salesforce Marketing Cloud」や「Adobe Campaign」のような総合マーケティングプラットフォームも選択肢ですが、導入コストや運用難易度が高いため、中~大規模ECで専門チームがある場合に検討すると良いでしょう。
メルマガ配信ツールの選び方
数ある中から最適なツールを選ぶ際は、以下のポイントに注目してください。
必要な機能が揃っているか
自社がやりたい施策に必要な機能があるか確認します。
HTMLメール編集、ステップメール配信、セグメント分け送信、ABテスト、レポート分析、外部ECプラットフォームとのデータ連携など、重視する機能に強みを持つツールを選びましょう。
逆に不要な機能が多すぎると使いこなせずコスト倒れになるので、自社にとって「ちょうどいい」機能範囲のものを見極めることが大切です。
配信数・登録数に見合った料金体系
ツールによって料金モデルが異なります(配信通数課金、登録件数課金、月額固定など)。
現在の会員数や月間配信数、将来的な増加見込みを考慮し、無理なく支払える価格帯のサービスを選びましょう。
無料プランや試用期間がある場合は積極的に試してみて、機能とコストのバランスを確認するのもおすすめです。
操作性とサポート体制
毎日のように使うツールですから、UIが直感的で日本語サポートが充実しているかも重要です。
初心者ならマニュアルや問い合わせ対応が手厚い国内サービスにアドバンテージがあります。逆に英語に抵抗がなく、自力で高度に使い倒したいタイプなら海外製でも問題ないでしょう。
チームで使う場合は操作権限の管理機能や、複数人で編集・承認できるワークフロー機能などもチェックポイントです。
到達率・迷惑メール対策
どんなに良いメールを作っても受信ボックスに届かなくては意味がありません。
各ツールの到達率向上策(独自IPの付与、SPF/DKIM署名対応、エラーメール自動除外等)や実績を確認しましょう。
特に近年Gmailの送信者ガイドラインが変更され、大量配信する場合の要件が厳しくなっています。
2024年2月のガイドライン強化以降、1日あたり大量メールを送る送信者には解除リンクや認証強化などの条件が課せられており、守らないとGmailユーザーにメールが届かなくなる可能性が高いとされています。
実際「ガイドライン未対応のシステムも存在するので注意」との指摘もあるため、ツール選定時には最新のメール配信規制への対応状況も確認した方が良いでしょう。
無料や格安のツールはこの点甘いケースもあるため、到達率を重視するなら信頼できるサービスを選ぶことが大切です。
自社の規模・目的・予算にマッチしたツールを選定しましょう。
主要サービスはトライアル利用が可能な場合が多いので、2~3社実際に試してみて操作感や効果を比較するのも賢い方法です。
最適なツールを導入することでメルマガ運用の効率と成果は飛躍的に向上しますので、ぜひじっくり検討してみてください。
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メルマガの効果測定と改善方法
メルマガ施策は出して終わりではありません。配信後の効果測定と継続的な改善こそが成功への近道です。
ここではメルマガ運用で追うべき重要指標と、課題発見・改善の進め方を解説します。
メルマガの効果を測る指標
メルマガの効果を定量的に判断するために、以下の指標をモニタリングしましょう。
開封率 (Open Rate)
配信したメールのうち開封された割合です。件名や配信タイミングの良し悪しを測る指標となります。
業界やリストによりますが、一般的な平均開封率は20~30%程度ともいわれます。開封率が極端に低い場合、件名の改善や送信時間の見直しを行いましょう。
クリック率 (CTR: Click Through Rate)
開封されたメール内でリンクがクリックされた割合です。コンテンツの魅力やCTAの適切さを示します。
例えば開封率が高いのにクリック率が低い場合、内容が期待外れだった可能性があります。そうした場合はオファー内容やデザイン配置を改善しましょう。
一般的なクリック率は数%程度が多いですが、セグメント配信などで高い関連性の内容を送れば二桁%に上がることもあります。
コンバージョン率 (CVR: Conversion Rate)
メール経由でサイト訪問したユーザーのうち、実際に購買など目標アクションを起こした割合です。ECサイトの場合は「購入率」とも言えます。
CVRはメルマガだけでなくサイト側のユーザビリティや商品魅力度にも左右されますが、メルマガ経由のCVRが高ければメール内容とターゲットがマッチしていた証拠です。
逆にクリックまでは良いのにCVRが低ければ、ランディングページの改善や価格見直しなどサイト側対応も検討します。
到達率/跳ね返り率
配信したメールがきちんと受信者のメールボックスに到達したかどうかの指標です。
エラーや迷惑メール扱いで届かなかったケースは「バウンス率(跳ね返り率)」として測定され、これが高い場合はメールアドレスリストの品質(無効アドレスの多さ)や配信基盤の問題が疑われます。
配信システムのレポートで到達率を確認し、エラーが出たアドレスはリストから除外する、配信ドメインの認証設定を行うなど対策しましょう。
高い到達率を維持することはメルマガ運用の土台です。
購読解除率(解約率)やスパム報告率
毎回の配信でどの程度のユーザーが「配信停止」を選択したかを把握し、急増しているようなら頻度が多すぎないか、内容が不適切でなかったか検証します。
スパム報告(迷惑メール判定)を受けている場合は、内容や送り方に重大な問題がある可能性があるため、即座に原因を洗い出しましょう。
効果改善のためのアクションプラン
メルマガの良いところは、上記のような詳細なデータをもとに素早くPDCAサイクルを回せる点です。
配信後はレポートを確認し、仮説を持って改善を続けましょう。具体的な改善アクション例をいくつか紹介します。
件名のABテスト
開封率向上のために、同じ内容で件名だけ変えたA/Bテストを実施します。
半数のユーザーにはパターンAの件名、残りにはパターンBの件名で送り、どちらが開封率が高かったか比較します。
例えば「シンプルなタイトル」VS「数値や限定感を入れたタイトル」など試し、勝った方を次回以降の参考にする手法です。
ABテストは件名以外にも、本文の構成やCTAボタンの色など様々な要素で応用できます。
セグメント精緻化
もし全体向け一斉配信しかしていなかったのであれば、反応の良し悪しでグループ分けを再検討しましょう。
たとえば前回メールでクリックした人だけにフォローアップメールを送る、逆に長期間未開封の人には配信頻度を落とす、などユーザーの反応ごとにアプローチを変えることも改善策です。
これにより興味のある人にはより手厚くアプローチでき、興味の薄い人には頻度を抑えて配信停止を防ぐ、といった最適化が図れます。
コンテンツ改善
クリック率やCVRが伸び悩む場合、メールの内容自体をブラッシュアップします。
商品の魅力が十分伝わるコピーになっているか、割引や特典などオファーが弱くないか、画像やデザインは見やすいか、といった点を見直しましょう。
場合によっては全く異なる切り口の内容を試すことも大事です。例えば毎回セール情報ばかりだったのを、たまには読み物的なコンテンツ(商品開発秘話やコラム)に変えてみると、新鮮で反応が良くなることもあります。
ユーザーアンケートを行い「どんなメルマガ内容を期待するか」直接意見を集めてみるのも有効です。
配信リストのメンテナンス
到達率や開封率を保つため、定期的にリストをクレンジングしましょう。
長期間開封実績のないアドレスは一旦配信停止リストに移す、エラーになる無効アドレスは削除する、といった作業です。リスト品質を高めることで迷惑メール判定を受けにくくなり、配信全体の効果も上がります。
チェック!
データに基づいた改善サイクル(効果測定 → 課題抽出 → 施策改善)を繰り返すことでメルマガのパフォーマンスは向上していきます。
ほとんどのメール配信システムにはこれら指標の測定機能やABテスト機能が備わっており、簡単に数値検証が可能です。
送って終わりにせず、必ず結果を分析して次の施策に活かすことで、メルマガがより売上に直結する頼れるマーケティング施策へと進化していくでしょう。
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メルマガを活用したリピーター獲得・顧客ロイヤリティ向上
メルマガは単発の売上を上げるだけでなく、顧客との長期的な関係構築ツールとして活用することで大きなリターンを生みます。
ここでは、メルマガを通じてリピーター(常連客)を増やし、顧客ロイヤリティを高めるための実践施策とコンテンツ戦略の最新トレンドを紹介します。
リピーターを増やすメルマガ施策
既存顧客に「またこのショップで買いたい」と思ってもらうために、メルマガで次のような施策を実践しましょう。
購入直後のフォローメール
商品を購入してくれたお客様には、お礼とフォローのメールを送りましょう。
商品到着のタイミングに合わせて「この度はご購入ありがとうございます。ご使用方法で困ったことはありませんか?」といったサポート&クロスセルの案内をします。
関連商品の紹介や次回使える割引クーポンを添えれば、早速リピート購入のインセンティブになります。
特に初回購入のお客様には好印象を持ってもらうチャンスなので、丁寧なフォローメールで信頼感を築きましょう。
限定クーポン&セール案内
定期的にメルマガ会員限定のクーポンや特別セール情報を提供するのは鉄板ですが効果的です。
「メルマガ登録者だけが使える10%OFFクーポン」「会員先行タイムセール開催!」といった施策で特別感を演出します。
こうしたお得情報を待っているファン層は多く、継続して配信することで「次もまたクーポンが来るかも」と購読を続けてくれます。
実際、定期的にクーポンやセールを配信することで顧客の再購入率を着実に上げている事例は少なくありません。
ただし値引きに頼りすぎると利益圧迫やブランド価値の低下も招きかねないため、頻度や割引率のバランスには注意しましょう。
誕生日・記念日メール
顧客データに誕生日や会員登録日などが紐づいていれば、その日に合わせたお祝いメールを送るのも有効です。
「○○様お誕生日おめでとうございます!ささやかなプレゼントをご用意しました」と、誕生日クーポンを送付することで特別な体験を提供できます。
こうしたパーソナルなケアは顧客のロイヤリティを高め、長期的なファン化につながります。手動では大変ですが、配信システムの自動送信ルールを使えば手間なく実施可能です。
ロイヤル顧客向け優待
購入回数や累計購入額が多い上位顧客(いわゆるロイヤルカスタマー)には、メルマガで特別な優待を提供しましょう。
具体的には会員ランク制度を導入し、ゴールド会員以上にはメルマガで事前にセール情報を漏えいしちゃう、限定商品の先行予約案内を送る、購入毎にポイントアップクーポンを配布する等です。
「このショップのVIP扱いを受けている」と感じてもらえれば、他社へ浮気することなく継続利用してもらえる可能性が高まります。
顧客ロイヤリティを高めるためのコンテンツ戦略
メルマガは直接の販促だけでなく、顧客との関係性を深めるコンテンツ配信媒体としても活用しましょう。
近年のトレンドも踏まえ、読み物コンテンツや双方向性を取り入れた例を挙げます。
役立つ情報提供やストーリーテリング
商品を売り込むメールばかりでなく、顧客にとって有益な情報を積極的に発信します。
例えばアパレルECなら「季節のコーディネート術」や「洋服のお手入れ方法」、食品ECなら「旬のレシピ紹介」など、商品を軸とした読み物記事をメルマガで届けます。
単なる広告メールではなく雑誌のように楽しめる内容にすることで、「このメルマガは読む価値がある」と思ってもらえ、ブランドへの愛着も湧きます。
また、自社ブランドの裏話やスタッフの日常などストーリーテリングを交えたコンテンツも効果的です。人間味や共感を感じられるエピソードは顧客の心を掴み、ロイヤリティ向上につながります。
ユーザー参加型・UGCの活用
最近の傾向として、顧客参加型のコンテンツも注目されています。
メルマガ上でアンケートや投票を実施し、その結果を次回メールでフィードバックする、ユーザーから募った写真やレビュー(UGC: User Generated Content)を紹介する、といった試みです。「あなたの声を紹介します!」と募集すれば意外と投稿が集まるものです。
実際に自分の投稿がメルマガに載るとユーザーは喜びますし、他の読者にとっても身近な他者の体験談は興味深く感じられます。
こうした双方向コミュニケーションを取り入れることで、メルマガがよりコミュニティに近い存在となり、顧客のロイヤリティを一層強固にできます。
ゲーミフィケーション要素
最新トレンドとして、メールに簡単なゲーム性を持たせる試みもあります。
例えばスクラッチカード風の画像を埋め込んで「削って出てきた割引率でクーポン提供」といった仕掛けや、メール内に隠しキーワードを忍ばせて当たった人にプレゼント、といった遊び心ある演出です。
対応メールクライアントは限定されますが、AMPメール(動的コンテンツを含むメール)を活用すれば、メール内でアンケートに回答できたり、その場で簡単なゲームができたりするケースも登場しています。
楽しみながらメールを読んでもらえるためエンゲージメントが高まり、結果的にブランドへの愛着やロイヤリティも深まるでしょう。
メルマガを「お得情報を送る販売チャンネル」から「顧客との関係を育むコミュニケーションチャンネル」へと発展させることで、短期・長期双方でビジネスにプラスの効果をもたらします。
リピーターの増加やファンコミュニティの醸成は、長い目で見れば新規獲得以上に重要な経営資産となります。
メルマガはその実現に大いに役立つツールですので、ぜひ多彩なコンテンツ施策にチャレンジしてみてください。
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メルマガ配信時の注意点とトラブル回避策
メルマガ運用にはメリットが多い一方で、いくつか注意すべきポイントや起こりがちなトラブルも存在します。
最後に安心・安全にメルマガを運用するための留意点とその対策をまとめます。
配信時のよくあるミスと対策
誤送信・誤記載: 宛先間違いや本文の誤字脱字、リンクミスなどは誰しも起こしがちです。特に宛名差し込みで間違った名前を入れてしまうとクレームにつながることも。
対策としては送信前チェックリストを用意し、件名・本文・宛名・リンク先・クーポンコードなど項目ごとに確認する習慣をつけましょう。
またテスト配信は必ず行い、自分宛だけでなく可能なら同僚など複数人で内容を確認します。
万一重大な誤送信をしてしまった場合は、速やかにお詫びメールを送るか、問い合わせが来た際の対応テンプレートを用意しておくといったクライシスマネジメントも考えておきます。
メールの表示崩れ
HTMLメールの場合、受信環境によってレイアウトが崩れたり文字化けしたりすることがあります。
特にOutlookなど一部メーラーは独自の表示ルールがあり、テストでは問題なくても本番で崩れるケースも。
これも事前テストで様々な環境をできる限り確認するのが一番です。最近は主要メールクライアントでプレビュー確認できるサービスもあります。
加えて、万一崩れても伝わるようテキストメール(プレーンテキスト版)も併せて送信するマルチパート配信にしておくと安心です。
大量送信時の不達・遅延
一度に何十万通と送るような場合、サーバー負荷で配信が遅延したり、一部に届かないトラブルが発生することがあります。
これは使用する配信システムの性能やサーバ設定に依存するため、信頼性の高いシステムを選ぶ、あらかじめ配信速度や並列数を調整してもらうなどが対策となります。
特にECの大型セール時など一斉メール送信が集中するタイミングでは、自社だけでなく他社も送っているためメールサーバー全体が混み合うこともあります。
重要メールは少し時間をずらして送る、計画的に配信予約しておくなどしてリスクを下げましょう。
法規制やガイドラインに基づいた運用ポイント
メルマガ配信には法律上・プライバシー上のルールも存在します。知らずに違反すると罰則や信用失墜につながるため、以下の点に注意してください。
特定電子メール法の遵守
日本では広告宣伝を目的としたメールは「特定電子メール法」の規制を受けます。
あらかじめ受信者の同意(オプトイン)を得てから配信することは大前提ですが、その他にも「送信者の氏名・連絡先を明記する」「配信停止(オプトアウト)の方法を明記する」ことが義務付けられています。
特にメール内に「配信停止はこちら」のリンクや案内がないと法律違反となり、懲役や罰金の対象になり得ます。
実際それで業務に支障が出たり顧客の信用を失った例もありますので、必ず解除手段を用意しましょう。
配信システムの多くは自動でフッターに解除リンクを付けられますから活用してください。
また、オプトインの記録(いつどこで同意を得たか)も保存が推奨されています。トラブルになった際に証明できるよう、会員登録日時や経路をデータで保持しておきましょう。
個人情報の適切管理
メルマガ運用では大量の顧客メールアドレスや名前等の個人情報を扱います。不正アクセスや情報漏えいが起きないよう、セキュリティには万全を期しましょう。
具体的には配信リストの暗号化保管、アクセス権限の限定、メール誤送信時に他人のアドレスが見えてしまわないようBCC送信の徹底(配信システムを使えば基本問題ありませんが)などです。
万一情報漏えいすると法令違反だけでなくブランドイメージも大きく損なわれます。
メール配信システムを使うことで人的ミスや情報管理の手間はかなり軽減できますので、アウトソースできる部分はシステムに任せ、人為的なケアレスミスを減らす運用を心がけましょう。
大手メールプロバイダのガイドライン遵守
GmailやYahoo!メールなど主要プロバイダは独自の迷惑メール対策基準を設けています。
例えばGoogleのGmail送信者ガイドラインでは、一日に送信するメールが多い場合に「大量送信者」として守るべき要件(適切な認証設定、解除リンク設置、配信停止処理の迅速化等)が細かく示されています。
これらを守らないとGmailで受信拒否されメールが届かなくなる可能性が高いです。前述の通り2024年にルール強化も行われ、5000通/日以上送る事業者は対応必須となりました。
自社で対応できる部分(認証設定や解除オプションの明記)は漏れなく実施し、システム側で対応すべき部分はガイドライン準拠のサービスを選ぶようにしましょう。
メールマーケティング業界も常に動いていますので、最新情報をウォッチし柔軟に運用ルールをアップデートすることが大切です。
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メルマガと他のマーケティング施策の連携
メルマガは単独でも効果的ですが、他のマーケティング施策と組み合わせることでシナジー(相乗効果)を発揮します。
SNSやオンライン広告、CRM戦略などとメルマガを上手に連携させて、より高い成果を出す方法を考えてみましょう。
SNSとの連携
SNS(TwitterやInstagram、Facebook等)とメルマガはそれぞれ得意分野が異なります。
SNS | メルマガ |
---|---|
拡散力やリアルタイム性に優れている | 深い情報提供やプライベートなコミュニケーションに最適 |
そのため「まずSNSで集客し、メルマガで育成して販売につなげる」という連携施策がおすすめです。
具体的には、SNS上で自社商品の魅力を発信しフォロワーを増やしたら、投稿などを通じて「もっとお得情報を知りたい方はメルマガ登録を!」と誘導します。
SNSのカジュアルな接点からメルマガ登録という一段深い関係へ引き上げ、その後はメルマガで信頼関係を構築しつつ販促を行う流れです。
場合によってはSNSとメルマガの間にランディングページ(登録フォーム)を挟んだり、公式LINEに一旦誘導してからメール登録に誘導したりと段階を踏むことも有効でしょう。
これによりSNSの拡散力とメルマガの収益転換力を両取りできます。また逆に、メルマガ内でSNSの案内をすることも大切です。
メールのフッター等に各SNSアカウントへのリンクを載せておき、ユーザーがワンクリックでフォローできるようにしましょう。
そうすることで「メールはたまにしか見ないけどSNSでは常に情報をキャッチしてくれる」ファン層も取り込めます。
お互いのデメリットを補完しメリットを活かす形でSNSとメルマガを連携させ、効率よく売上UPを目指しましょう。
オンライン広告との連携
広告とメール、一見毛色が違う施策ですが組み合わせると効果的です。まず、メールアドレスを活用したリターゲティング広告があります。
Facebook広告やGoogle広告では、保有するメールアドレスリストをアップロードして、そのユーザーに限定して広告配信するカスタムオーディエンス機能があります。
これを使えばメルマガ登録者向けにSNS上で補足的な広告を出すことが可能です。
たとえば「メールを見逃した人にもSNS広告でリマインド」「メルマガ経由でサイト訪問したが購入に至らなかった人に追跡広告」といったアプローチができます。
メールと広告で挟み撃ちすることでコンバージョン率を高められるでしょう。逆に、Web広告からメルマガ登録を促すのも有効です。
ディスプレイ広告やリスティング広告で自社サイトに誘導したら、すぐ購入につながらなくても「クーポンプレゼント中!メール登録はこちら」とポップアップ表示してリスト獲得につなげます。
一度メールアドレスを得られれば、その後のメルマガで何度でもアプローチ可能なので、広告費をかけてでもリスト化する価値は大きいです。
CRM施策との統合
CRM(顧客関係管理)の観点では、メルマガは顧客接点の重要チャネルのひとつです。
顧客データベースやマーケティングオートメーション(MA)ツールと連携し、他チャネルと統合的に顧客フォローを行いましょう。
例えば、通販業務システムや顧客DBに購入履歴や閲覧履歴が蓄積されている場合、それをMAツール経由でメルマガ配信に活用できます。
具体的には「RFM分析に基づいたセグメントごとにシナリオメール配信」といった高度な施策も可能です。
一定期間購入のない顧客に自動で再アプローチメールを出したり、ポイント残高をお知らせして購入喚起したり、CRM戦略とメールを組み合わせることできめ細かな顧客ケアが実現します。
また実店舗を持つ場合は、POSの購買データと連携して「店舗で購入→お礼メール&オンラインストアクーポン配信」のようなオムニチャネル連携施策も検討できます。
最近はLINEやプッシュ通知など他チャネルとも統合したシナリオ配信が可能なCRMツールも増えています。
メール単体では届けられない顧客にも、別チャネルでフォローしつつメール登録へ誘導する、といったマルチチャネル戦略を取ることで全体最適な顧客体験を提供できるでしょう。
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ECサイト運営代行・コンサルならしるし株式会社がおすすめ!

運営会社 | しるし株式会社 |
サービス | 運用代行+コンサルティング |
料金タイプ | 月額売上に応じた完全成果報酬 ※ほかの料金体系も相談可能 |
対応ECモール | ・Amazon ・楽天市場 ・Yahoo!ショッピング ・Qoo10 |
サポート内容 | ・SEO対策 ・広告運用 ・商品ページ改善 ・レビュー管理 ・転売対策 ・分析ダッシュボードの提供(特許取得)など |
\強み①インターネット広告・ブランド価値経営の専門家などのスペシャリストがバックアップ/
・インターネット広告・ブランド価値経営の専門家をはじめとしたスペシャリストがバックアップ
・Amazon ads認定パートナー・Amazon DSP/AMC運用代理店
\強み②元Amazon社員や薬機法管理者などが在籍し、少数精鋭チームで売上・粗利アップをサポート/
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・美容商材のリーダーブランドをはじめとした、幅広いジャンル・カテゴリーの実績・ノウハウが豊富
\強み③特許取得!他社にはないシステムやダッシュボードを利用可能/
・自社開発の「転売検知システム」で転売の検知・即時対応
・自社開発の「分析ダッシュボード」を活用した分析・改善
しるし株式会社は、ブランド戦略に基づいたEC運用・データ分析を強みとする運用代行会社です。
コンテンツをAmazonに最適化し、「ユーザーに十分な情報を提供すること」「売れる商品ページを作成すること」に重点を置くことで、顧客にブランドの付加価値を適切に届ける施策を得意としています。
Amazon運用における各業務を専任のスペシャリストが担当。特許取得の独自開発ツールを活用した運用効率や質の高いサービスを提供することで、ワンストップ型運用支援による飛躍的な売上・粗利UPを実現。加えて転売対策によるブランド体験の改善も強みです。
実績も、運用するアカウントの平均売上は業界トップクラスで、クライアントの要望に沿ったサポートによって売上成長を実現しています。
プラットフォームのパフォーマンスを最大限に引き出すことで、顧客、ブランドとの持続的で良好な関係性を築くことが可能です。
しるしの強み① 広告運用やブランド価値に精通するスペシャリストが強力バックアップ
インターネット広告のプロやブランド価値の専門家をはじめとした、各分野のスペシャリストが顧問・アドバイザーとして、しるしの成長を強力にバックアップ!
スペシャリストがもつインターネット広告、ブランド構築などのノウハウをしるしに還元し、お客さまのブランドのポテンシャルを高めたり、集客や広告などの課題を解決したりすることで、売上アップを実現します。
また、しるし株式会社は、Amazonとパートナーシップを締結し、認定パートナーとしてサービスを提供しております。現在、Amazon Adsの認定パートナー、Amazon DSPの公式取扱企業になっています。
Amazon Ads パートナーって?
Amazonから、Amazonの広告商品やサービスについての幅広い知識を認められた企業です。Amazonの技術文書や最新のリリース情報にアクセスできるため、業界の流行や仕様変更に乗り遅れることがありません。
Amazon Adsパートナーとは?|Amazon公式
しるしを支えるスペシャリストとAmazonとのパートナーシップをお客さまの課題解決に最大限に活用し、専門性の高いサポートで商品・ブランドがもつポテンシャルを引き出し、ショップの成長を実現いたします。
しるしの強み② EC運用をまるっとおまかせ!売上・粗利UPと工数削減の実績
EC・ネットショップの運営代行やコンサルティングでは、ひとりの担当者が運用する体制が多いですが、しるしでは、元Amazon社員や大手広告代理店、メーカー出身者などが在籍し、各領域のプロで結成されたグロースチームによるチーム体制で支援させていただきます。

広告運用、クリエイティブ作成、SEO対策、ページ改善、レビュー管理、転売対策など、Amazon運用に精通したプロが在籍し、お客さまの課題にあわせて精度の高い施策をチームで実施できるのが強みです。
チームサポートのもうひとつの特徴は、少数精鋭であること。各分野のプロフェッショナルがスキルを最大限に発揮し集中的にサポートするため、最短で売上・粗利アップを実現いたします。

これまでご支援させていただいた中で、ご支援開始から1年で売上2~50倍以上を実現しています。
美容商材をはじめとした幅広いジャンル・カテゴリーの実績がありますので、事例に興味がある際は気軽にお問い合わせください。
しるしの強み③ 特許取得!他社にはないシステムやダッシュボードを利用可能
しるし株式会社と連携していただくと、特許を取得している「転売検知システム」と「分析ダッシュボード」が利用可能です。
「転売検知システム」で転売を即時対応!
毎日30分ごとにクライアントのASIN(商品)全てに対して転売がないか自動パトロールを行い、シフト体制によるモニタリングで即時対応できるのが特徴です。

100%の精度で転売対策・防止を行うことで、値崩れや低評価を防ぎ、ブランドの価値を最大限に引き出しています。実際に転売検知システムを使用した事例として、某人気ヘアケアブランドで、800件以上の転売を防止しました。

「分析ダッシュボード」で”これが見たかった”が見える!
同じく特許を取得した「分析ダッシュボード」を元にしたレポートで、Amazonのセラーセントラルでは見ることのできない指標まで分析可能です。
例えば、「流入経路分析ができない」「商品ごとの売上推移を見られない」「期間を指定したデータをエクスポートできない」といったセラーセントラルにありがちな課題を解消し、運用や目標管理を行います。
また、毎月のレポートはPL形式で行います。Amazon売上が上がっているかだけではなく、販促費や物流費の最適化も管理。売上・粗利率の最大化を目指します。

しるし株式会社では、Amazon運用を丸投げいただける「フル運用代行」以外にも、広告運用や転売対策など抱えている課題に特化したプランもご提案可能です。
無料で改善余地や売上のポテンシャルを診断する「無料診断」も実施しているため、集客や転売対策など、AmazonをはじめとしたEC運用でお悩みの方は、まずは気軽にご相談ください。
メルマガの費用対効果を最大化するには?
最後に、この記事のポイントを整理しましょう。ECサイトの売上最大化にメルマガを活用するための重要事項は次のとおりです。
- メルマガは今なお高ROIの優良チャネル
既存顧客へのリーチ手段としてメールは非常に効率的。リピート購入促進や客単価アップ、LTV向上など売上増に直結する効果が期待でき、SNS全盛の現在でも重要性は健在です。
- 効果的な作成・配信の基本を押さえる
明確な目的設定から、魅力的な件名作成、読みやすい本文構成、適切な配信頻度・時間の選定まで、基本を丁寧に行うことが成功への第一歩です。
特に件名やCTAなど影響の大きい要素は最新ノウハウを取り入れて最適化しましょう。
- セグメント配信とパーソナライズで効果最大化
全員一律ではなく、購買履歴や興味に応じて内容や送るタイミングを変えることで開封率・クリック率が飛躍的に向上します。
マーケティングオートメーションも活用し、必要に応じてステップメールで一人ひとりに寄り添ったコミュニケーションを実現しましょう。
- 適切な配信ツール選び
ツールによって機能・価格は様々です。自社の規模とニーズにあったサービスを選定し、最新の到達率対策やガイドラインに対応しているかもチェックしてください。
使いやすいツールを導入することで運用負荷を減らし、戦略に集中できます。
- データに基づく改善の継続
配信後の各種指標(開封率・CTR・CVR・解除率など)を計測し、原因分析と改善策の実行を回し続けることが成功のカギです。
小さなABテストの積み重ねが大きな成果向上につながります。
- 長期視点での顧客育成
メルマガは売上即効薬であると同時に、顧客との関係を深める育成ツールです。
クーポンやセールでリピーターを増やしつつ、有益な情報提供やストーリー発信でファンを育みましょう。ロイヤル顧客の存在は競合優位性にもなります。
- 法令順守とユーザーフレンドリーな運用
オプトインの徹底、配信停止の明記など法規制は確実に守り、ユーザーに不快な思いをさせない配慮を常に忘れないでください。
適切な頻度・内容で送れば「うっとうしい spamメール」ではなく「楽しみにされるメール」になります。
以上、ECサイトのメルマガ活用法について総合的に解説してきました。メルマガは手間もかかりますが、その労力に見合うリターンを十分期待できる施策です。
もし「自社だけで運用するのは大変だ」「もっと専門的にやりたいがリソースが足りない」と感じた場合は、ECサイト運営代行やコンサルティングサービスの利用も検討してみてください。
プロの手を借りることで、メルマガ戦略の設計からコンテンツ作成、効果検証まで一気通貫でサポートしてもらえます。
最新ノウハウを知り尽くした専門家に任せれば、自社では思いつかなかった改善策や新鮮なアイデアを取り入れることもできるでしょう。
自社チームは商品開発や顧客対応など本業に注力しつつ、メルマガによる売上アップはプロに任せるという選択肢は、特に忙しいEC事業者様にとって賢明な戦略と言えます。
- EC運用における各領域のスペシャリストが、チーム単位でブランドのポテンシャルを最大化
- インターネット広告やテクノロジーの専⾨家など、当該領域のトップランナーがしるしの成⻑をサポート
しるし株式会社では、AmazonをはじめとしたECモールの運用代行サービスを提供しています。
ECモールにおける商品ページの最適化や広告運用などの施策を実施し、ECモールで
の売上アップを総合的にサポートいたします。要望に応じたサポート内容はアレンジいただけるので、フルサポートはもちろん、必要な部分だけのスポット代行もご相談可能です。
ECモールの中でもとくにAmazonや楽天市場の運用を得意とし、各領域のスペシャリストがお客さまのブランドのポテンシャルを最大限に引き出します。
ご相談は下記フォームから無料で受け付けていますので、まずは気軽にお問合せください。