Amazon予約注文のやり方は4ステップ!メリットや注意点も解説

Amazonで売上予測を立てたい、季節商品の販売機会を拡大したい方には、予約注文が便利です。
予約注文機能を利用すると、現在在庫がない商品を購入できるようになり、消費者の選択肢を増やすことによる売上アップを実現できます。
この記事では、Amazonの予約注文のやり方(設定方法)やメリット、注意点を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
Amazonの予約注文とは
Amazonの予約注文とは、出品者出荷を行う出品者が、現在在庫がない商品に設定することで、事前注文に応じた商品販売ができるようになるサービスです。
発売日が未定の商品、次のシーズンに向けて予約を受け付けたい季節商品、在庫切れの商品などの事前予約を受け付けられます。
Amazon予約注文は、以下のような出品者におすすめです。
- 発売前の商品の販売予測を正確に行いたい
- 季節商品やトレンド商品に対する消費者の囲い込みを行いたい
- 在庫切れ状態を防ぎたい
詳しいメリットは、以下の項目で解説するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
※本記事で紹介する予約注文は出品者出荷の場合のみ設定が可能であり、FBA出荷やマケプレプライムでは設定ができませんので、ご注意ください。
Amazonの予約注文のやり方(設定方法)
まず、Amazon予約注文のやり方(設定方法)を解説します。予約注文の設定は、以下の手順で進めましょう。
- セラーセントラルの在庫タブから「全在庫の管理」を選択する
- 対象商品の「詳細の編集」を選択する
- 予約注文の販売開始日を入力する
- 在庫数・出荷作業日数を入力する
1.セラーセントラルの在庫タブから「全在庫の管理」を選択する
セラーセントラルの在庫タブから「全在庫の管理」を選びましょう。
2.対象商品の「詳細の編集」を選択する
予約注文を適用したい商品の「詳細の編集」を選択します。
3.予約注文の販売開始日を入力する
詳細画面では、「開始日を提案する」に、予約注文を開始する日を入力する必要があります。後から変更できるため、現在決まっている販売開始日を入力しましょう。
4.在庫数・出荷作業日数を入力する
次に、在庫数と出荷作業日数を入力します。出荷作業日数はとくに重要で、必ず自社に合った日数を入力しましょう。
設定した日数を超過すると出荷遅延と見なされ、アカウントのパフォーマンスに悪影響を与え、出荷遅延率が高まると出品の一時停止や、出品権限が取り消されてしまう場合もあるため、無理のない日数を入れるのがポイントです。
Amazonの予約注文のその他対応方法
Amazon予約注文を利用する際、はじめに設定した発売日を変更したり、予約状況を確認したりする場面があります。
発売日を変更する方法と詳細を確認する方法を解説いたしますので、予約注文の運用に役立ててください。
発売日を変更する方法
あらかじめ設定していた発売日が変更になった場合は、セラーセントラルでの設定変更と購入者への通知といった2つの対応が必要です。
セラーセントラルでの日付変更は、以下の手順で行います。
- セラーセントラルの「在庫管理」タブから「詳細の編集」を開き、「出品情報」を選択する
- 「開始日を提案する」に正しい発売日を入力する
すでに注文している購入者への連絡は、以下の手順で行いましょう。
- セラーセントラルの「注文」タブから「注文管理」を開き、「予約注文」を選択、注文番号を選択する
- 「注文の詳細」を開き、発売日を更新したいASINにチェックを入れる
- 新しい発売日に正しい日付を入力し、「発売日を更新する」を選択する
更新が完了すると、自動で新しいお届け予定日が購入者に通知されます。
詳細を確認する方法
予約注文の詳細を確認したい場合は、セラーセントラルの「注文」タブから「注文管理」をクリックし、「予約注文」を選択、注文番号から「注文の詳細」を開きましょう。
出荷予定日や購入日、購入された商品名、数量などが表示されます。設定後の確認や注文状況の把握などをしたいときに、詳細をチェックしましょう。
Amazonで予約注文を設定する4つのメリット
Amazonで予約注文を設定するメリットは、以下の4つです。利点を理解して、予約注文の活用を検討しましょう。
- 季節商品の売上アップを期待できる
- 在庫切れでも販売機会を逃しにくくなる
- 販売計画の見通しを立てやすくなる
- 販売実績の引継ぎでSEO効果を期待できる
季節商品の売上アップを期待できる
春物のファッションアイテムや冬に必要な暖房家電などの季節商品は、シーズン前に用意するのが基本です。
Amazon予約注文を利用すれば、発売日前のシーズンから事前予約を受け付けられるので、顧客の囲い込みを行いやすくなります。
また、短期間で注目を集めるトレンド性の高い商品も、予約注文との相性がよいです。トレンドが高まったタイミングに予約注文を受け付ければ、流行を逃すことなく販売できます。

在庫切れでも販売機会を逃しにくくなる
在庫切れが起きると商品が再入荷するまで販売できず、販売機会を逃してしまいますが、予約注文であれば販売を継続できます。
現在在庫がなくても予約注文で購入できれば、入手を急いでいない消費者からの購入を期待できるでしょう。
また、Amazonでは、在庫切れは販売機会の損失以外にもストアのパフォーマンスへ影響を与えます。広告の非表示やカートボックスの未獲得などにつながるため、予約注文で在庫切れを避けましょう。
Amazonでの在庫切れのリスクや対策法は、以下の記事をチェックしてみてください。

販売計画の見通しを立てやすくなる
予約注文を利用すると、発売前の商品に対する予約から販売数や売上などを予測できます。予約状況から見通しを立てられるため、より確実な販売計画を立てられるのがメリットです。
たとえば、仕入れや生産の数に悩んでいる場合、予約注文によって必要な在庫をおおまかに把握できます。需要に合った発注や生産によって、余剰在庫が発生するリスクを未然に防ぐことが可能です。
販売実績の引継ぎでSEO効果を期待できる
予約注文で受注した場合、販売実績として蓄積されるため、実績を積み上げやすくなります。
発売前に販売実績がすでにあり、通常販売の実績が加われば、商品のパフォーマンス評価を高めることが可能です。販売実績はAmazon SEOに影響する指標のひとつであり、上位表示につながると、商品ページへのアクセスや購入を期待できます。
Amazon SEOについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

Amazonの予約注文で気をつけたい3つの注意点
Amazonの予約注文を利用する際は、以下のポイントに注意が必要です。設定や運用に注意した上で、予約注文を最大限に活用しましょう。
- 在庫管理を徹底しなければならない
- 購入前にキャンセルが起きる場合がある
- FBA出荷やマケプレプライムでは利用できない
在庫管理を徹底しなければならない
予約注文を受け付けた場合、お届け予定日まで商品を保管する必要があります。在庫管理に課題があると、出荷作業の効率が落ちたり、誤配送が起きたりする恐れがあるため、管理体制を整えなくてはいけません。
より確実な在庫管理を行うためには、管理スペースの準備や作業リソースの確保などを予約注文のスタートまでに進めましょう。
購入前にキャンセルが起きる場合がある
予約注文は、注文から発売までに時間差があるため、注文が確定する前にキャンセルが起きるリスクがあります。
購入者の都合でキャンセルする場合がありますが、商品に原因がある場合も多いです。
競合商品に注文が流れている、トレンドの変化が早いなどの理由を分析し、できるだけキャンセルを減らす対策が必要です。
FBA出荷やマケプレプライムでは利用できない
Amazonの予約注文は、出品者出荷の場合のみ利用できるため、FBA出荷での対応はできません。予約注文を利用したい場合は、自社での出荷体制を整えましょう。
また、マケプレプライムも予約注文に対応していません。マケプレプライムとは出品者出荷の商品をAmazonプライム対象商品として販売できるプログラムです。
予約注文は、出品者自身が自社から出荷する必要がある点を理解しましょう。

Amazonの予約注文を上手に活用しよう
Amazonでは、予約注文によってまだ発売されていない商品や在庫がない商品に対して事前注文を受け付けられます。発売前の商品や季節商品などの囲い込みや販売予測に効果的で、販売機会を逃さずに売上アップを期待できるのがメリットです。
一方で、リードタイムの設定や在庫管理などを徹底する必要があり、予約注文に対応する体制を整えることが求められます。
発売前の商品の売上向上や在庫切れリスクの軽減などに力を入れたい方は、ぜひAmazonの予約注文を活用してみてください。
Amazonで売上アップを目指すなら「Amazon運用代行・コンサルティング」がおすすめ
Amazonの売上を高めるためには、Amazonの仕組みを理解したり、各種機能を駆使したりするなど、知識や運用スキルが求められます。EC事業を成長させるためには地道な取り組みも必要になるので、継続的に施策を実践するリソースも欠かせません。
そのため、下記のような悩みを抱えている出品者の方も多いのではないでしょうか。
- 機会損失を防ぐために在庫切れ対策を講じたい
- 売上につながる画像や商品ページなどのコンテンツをつくりたい
- セールで売上を最大化したい
- 効果的なSEO対策で、商品の露出を増やしたい
- カートボックスを獲得したい
上記のような課題をもち、運用代行・コンサルティングの検討で行き詰っている方は、以下の記事に売上アップをはじめとした各種サポートを代行・コンサルティングしている会社をまとめているので、ぜひ検討に役立ててください。
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