楽天スーパーアフィリエイトの効果的な活用術とは？メリット・注意点も合わせて解説

楽天スーパーアフィリエイトは、売上が発生して初めて費用がかかる「成果報酬型」の低リスクな集客施策です。

この記事では、楽天スーパーアフィリエイトの仕組みから、費用対効果（ROAS）を最大化する具体的な活用方法、有力アフィリエイターに自社商品を選んでもらうための料率設定のコツまで徹底解説します。

しるし株式会社では、無料で現状のアカウント診断や相談を行っています。楽天スーパーアフィリエイトを「やりたいけど難しそう…」と感じている場合は、お気軽にお問い合わせください。
⇒しるしに無料相談する

楽天スーパーアフィリエイトの基本を徹底解説

まずは楽天スーパーアフィリエイトの仕組みと費用体系、そして楽天ROOMとの違いについて解説します。

基本を正しく理解し、他の集客施策との違いを把握することで、より効果的な活用につなげましょう。

楽天スーパーアフィリエイトとは？

楽天スーパーアフィリエイトとは、楽天市場が提供するアフィリエイトプログラムのひとつです。

店舗運営者ではない第三者（個人ブロガー・インフルエンサー・他社サイトなど）が自社商品の紹介リンクをブログやSNSなど外部メディアに掲載し、そのリンク経由で商品が購入された場合に成果報酬を支払う仕組みです。

言い換えれば、第三者の発信力を借りて楽天市場外から自社商品へのアクセスを集め、売上につなげるための施策です。

成果報酬の料率（コミッション）は商品ジャンルごとに定められており、売上金額の数％に設定されています（例えば料率3%なら1万円の売上に対し300円が報酬）。

店舗側はリンク経由で実際に商品が売れた場合にのみ報酬を支払い、クリックされたり閲覧されたりしただけでは費用は発生しません。

成果報酬の仕組みと費用体系

楽天スーパーアフィリエイトでは、ユーザーがアフィリエイトリンクをクリックして24時間以内に商品をカートに追加し、89日以内に購入した場合に「成果」とみなされ、店舗からアフィリエイターへの報酬支払いが発生します。

報酬額は「受注金額 × アフィリエイト料率」で計算され、店舗はその額を楽天経由でアフィリエイターに支払います。

料率は商品カテゴリごとに予め決まっていますが、後述する「アドバンスオプション」を利用すれば任意で引き上げることも可能です。

なお、成果報酬の支払い時には楽天に対してシステム利用料も発生します。

システム利用料は月間の成果報酬総額に応じて変動し、成果報酬額が小計～30万円の場合はその30%、1000万円超では15%というように段階的に設定されています。

例えばアフィリエイト経由売上10万円・料率3%の場合、報酬3,000円に対し30%のシステム利用料900円が加算され、合計3,900円がアフィリエイト費用となるイメージです。

楽天スーパーアフィリエイトは完全成果報酬型であり、広告出稿とは異なり事前の固定費用負担なく開始できる点が特徴です。

楽天ROOMとの違い

楽天が提供するアフィリエイト施策には、「楽天スーパーアフィリエイト」のほかに一般的な「楽天ROOM」があります。

楽天ROOMは楽天市場内のSNSのようなサービスで、ユーザー自身がお気に入りの商品を自分の「my ROOM」に掲載し、その商品リンクを通じて購入が発生すると報酬を得られる仕組みです。

ユーザー同士でおすすめ商品を共有・交流できるコミュニティ要素が強く、楽天版SNSアフィリエイトとも言えます。

楽天ROOMは楽天内SNS上での活動、スーパーアフィリエイトは楽天市場外での集客という点でアプローチが異なると覚えておきましょう。

楽天スーパーアフィリエイトを活用すべき3つのメリット

楽天スーパーアフィリエイトを導入すると、楽天内の他施策では得られないいくつかのメリットがあります。

ここでは特に重要な3つのメリットを紹介します。それぞれ具体的に見ていきましょう。

楽天市場外からの新規顧客を獲得できる

最大のメリットは、楽天市場の外から新たな顧客を呼び込める点です。

通常、楽天内の広告や検索対策は楽天市場を訪れているユーザーに対するアプローチですが、楽天スーパーアフィリエイトを活用すれば、外部のブログ記事やSNS投稿経由で自社商品ページにアクセスを集めることができます。

例えば、ニッチな趣味のブログやインフルエンサーの投稿を通じて自社商品を知ったユーザーが楽天市場で購入してくれるケースも増えます。楽天市場内だけではリーチできなかった層にアプローチできるため、新規顧客の開拓や自社ブランドの認知度拡大につながるでしょう。

低リスクでROAS（費用対効果）を改善できる成果報酬型

楽天スーパーアフィリエイトは成果報酬型のため、売上が発生したときに初めて費用が発生します。

ユーザーがリンクをクリックしただけでは一切コストがかからないので、無駄な広告費を抑えられる点で低リスクな集客施策と言えます。

また、アフィリエイト運用自体はアフィリエイター任せになるため、通常の広告運用のように日々の効果測定や入札調整といった手間もかかりません。

もちろん成果が出ればその分の成果報酬とシステム料は発生しますが、支出した費用以上の売上が上がっていればROAS（広告費用対効果）は高くなります。

実際、楽天スーパーアフィリエイトは運用コストがかからない分、費用対効果が良いプロモーション施策だと位置付けられています。

「売れた分だけ支払う」モデルなので予算規模が小さい企業でも始めやすく、効率的な集客チャネルとなり得ます。

第三者の「本物の口コミ」で信頼性と転換率が向上する

アフィリエイター（第三者）が発信する商品紹介コンテンツは、いわば第三者からの口コミ・レビューです。

自社で発信する宣伝よりも、利害関係のない第三者の言葉の方がユーザーから信頼されやすい傾向があります。

特に楽天スーパーアフィリエイトの「プレミアムパートナー制度」を活用すれば、上位アフィリエイターに商品を実際に使ってもらった上で紹介してもらえるため、ユーザーに対してリアルで信頼性の高い口コミとして訴求できます。

実際に商品を手に取ったアフィリエイターだからこそのオリジナル画像付きレビューや率直な感想は、読み手の共感を呼び購買意欲を高めます。

こうした第三者発のコンテンツによって商品ページへの信頼感が増し、結果としてコンバージョン率（購入率）の向上が期待できるのです。

楽天スーパーアフィリエイトの導入前に知っておきたい注意点

魅力の多い楽天スーパーアフィリエイトですが、導入・活用にあたって注意すべきポイントもあります。事前に理解しておきたい3つの注意点をそれぞれ順に確認しましょう。

商品別の料率設定はできない

楽天スーパーアフィリエイトでは、商品ジャンル（カテゴリ）ごとに成果報酬料率を設定できますが、個別の商品単位で料率を変えることはできません。

「新商品Aだけ料率を高くして露出を増やしたい」と思っても、同じジャンルに属する他の商品も含めて一律で料率を引き上げる必要があります。

そのため、同じジャンル内に仕入れ商品と自社製造商品が混在していて利益率に差がある場合などは、一概に料率アップしづらいというジレンマが生じることもあります。

料率設定の柔軟性に制限がある点は念頭に置き、自社商品のラインナップや原価構造に合わせて最適な妥協点を探る必要があります。

紹介された商品以外が購入されても費用が発生する

ユーザーがアフィリエイトリンクを経由して自社ショップに訪れた場合、そのユーザーが最終的に購入した商品に対して成果報酬が発生します。

アフィリエイターが紹介した商品とは異なる商品をユーザーが購入した場合でも、実際に購入された商品のジャンル料率に基づいてアフィリエイト費用が発生する点に注意が必要です。

例えば、アフィリエイターがリンクで紹介したのは料率4%のレディースファッション商品だったが、ユーザーは最終的に料率3%のキッチン用品を買った場合、3%の成果報酬が発生するといった具合です。

さらに、リンクを踏んだユーザーがそのまま別の店舗の商品を買った場合、成果報酬は購入先の別店舗に発生します。

自店の商品が購入されなくてもクリック経由で自店に訪れたユーザーが何か買えば費用負担が発生する可能性がありますので、料率を高く設定しすぎると想定外のコスト増につながるリスクもあります。

楽天スーパーアフィリエイトの仕組みを正しく理解し、費用対効果を見据えた料率設定を行いましょう。

参加は必須！停止はできない

楽天スーパーアフィリエイトは全店舗が参加必須のプログラムであり、基本的に利用を停止することはできません。

出店時の規約で初めから全ショップ自動適用となっているため、「アフィリエイトは使いたくないからオフにする」といった選択肢はないのです。

そのため、店舗側で何の対策もしていなくても、実は売上の一部（ケースによっては20～30%程度）がアフィリエイト経由で発生していることもあります。

そのため、料率調整やオプション機能を活用して戦略的に取り組んだ方が得策です。

楽天スーパーアフィリエイトのコストは放置すれば単なる経費ですが、上手にコントロールすれば広告費に代わる投資として大きなリターンを生む可能性があります。

参加必須の仕組みである以上、消極的になるのではなく前向きに活用する姿勢が重要です。

RMSでの設定方法と効果を最大化する4つの戦略的活用術

楽天スーパーアフィリエイトの仕組みを理解したら、次はいよいよ実践です。効果を最大化するためには、まずRMS（店舗運営システム）での適切な設定を行う必要があります。

特に「アドバンスオプション」への申し込みは、多様な戦略を可能にする第一歩となります。

そのうえで、競合を意識した料率設定や、影響力の大きいアフィリエイターとの連携、そして彼らが紹介しやすくなるような素材の提供など、攻めの活用術が求められます。

ここでは、準備から具体的な4つの戦略まで、売上を飛躍させるためのステップを解説します。

【準備編】アドバンスオプションへの申し込み

楽天スーパーアフィリエイトを本格的に活用するには、まず「アドバンスオプション」への加入を検討しましょう。

アドバンスオプションとは楽天スーパーアフィリエイトの任意加入機能で、月額1万円の利用料がかかるサービスですが、当面無料となっています。

このオプションに加入すると、後述する「プレミアムパートナー制度」や「アフィリエイター向けPRメッセージ・バナー設定」など、売上拡大につながる便利な機能が使えるようになります。

無料で利用できるうちに申し込んでおくのがおすすめです。加入方法はRMSの楽天スーパーアフィリエイト管理画面から所定の手続きを行うだけで難しくありません。

アドバンスオプションを有効化したら、以下で紹介する各種戦略を実践していきましょう。

【戦略1】競合を意識した「勝てる」アフィリエイト料率の設定

アフィリエイト経由の集客を増やすには、自社商品の成果報酬料率を魅力的な水準に設定することが欠かせません。

アフィリエイターにとって報酬率は商品選定の重要な指標なので、競合店舗よりも高い料率を提示できれば自社商品を紹介してもらいやすくなります。

楽天スーパーアフィリエイトでは商品ジャンルごとに料率を最大20％まで引き上げることが可能であり、これを上手に活用すればライバルとの差別化が図れます。

料率を上げることで他店に比べアフィリエイターから選ばれやすくなり、結果的に外部からの流入増加・売上拡大の起爆剤になり得ます。

まずはRMSで自社商品の属するジャンルの現在の標準料率を確認し、可能であれば思い切って料率アップを検討しましょう。

特に競合が多いジャンルでは、「期間限定で最大料率まで引き上げる→効果を見ながら適正ラインまで調整」といった手法も有効です。

アフィリエイター向けページ内にある報酬ランキングなどで、類似商品の料率動向を参考にしながら、自社にとって勝てる料率を戦略的に設定してください。

【戦略2】有力アフィリエイターにアプローチできる「プレミアムパートナー」制度の活用

プレミアムパートナー制度は、アドバンスオプション加入店舗が利用できる注目の機能です。

楽天アフィリエイト事務局が認定する上位アフィリエイター（影響力の大きい有力ブロガーやインフルエンサー）に対し、自社商品を無償提供して紹介してもらえる制度で、必要に応じて上位アフィリエイター向けに特別に料率を引き上げることも可能です。

この制度を使えば、自社では接点のなかった人気アフィリエイターに商品を試してもらい、ブログやSNSで取り上げてもらうチャンスが得られます。

商品を実際に利用した上で紹介してもらえるため、宣伝内容もより具体的かつ信頼性の高いものとなり、読者への訴求力は抜群です。

さらに、有名アフィリエイターが紹介している商品は他のアフィリエイターからも注目されやすく、「〇〇さんも紹介している人気商品」として連鎖的に取り上げられる可能性があります。

その結果、雪だるま式に紹介者が増えていく効果も期待できます。ただし注意点として、プレミアムパートナー制度では店舗側で「誰に提供するか」を選択することはできません。

あくまで楽天側の仕組みで対象アフィリエイターにオファーされるため、「特定のこのインフルエンサーに頼みたい」という場合は次に述べる楽天ROOMの活用も検討しましょう。

それでも、プレミアムパートナー制度は上位アフィリエイターの発信力を味方につけられる貴重な機会です。積極的に活用し、自社商品の魅力を大きく拡散させましょう。

【戦略3】アフィリエイターの紹介を後押しするPRメッセージとオリジナルバナーの作成

アフィリエイターに自社商品を積極的に紹介してもらうには、店舗側からの情報提供や素材提供も大切です。

RMS内の楽天スーパーアフィリエイト管理ページでは、アフィリエイター向けにPRメッセージを設定することができます。

商品の魅力や売れ筋の時期、利用者から好評なポイントなどを簡潔にまとめて記載し、アフィリエイターが「この商品を紹介しよう」と思えるようアピールしましょう。

例えば「〇〇年度モンドセレクション金賞受賞！高リピート率の商品です」や「冬シーズンに売上が伸びる商品です」といった情報を伝えるだけでも、アフィリエイターの興味を引きやすくなります。

ショップオリジナルバナーの提供も有効です。

アドバンスオプション機能を使えば、自社独自のバナー画像を作成しアフィリエイターに利用してもらうことができます。

デザイン性の高いバナーを用意しておけば、アフィリエイターが自身のサイトやSNSに商品リンクを掲載する際にそのまま使ってもらえ、紹介先サイトから自社商品ページへのクリック率アップにつながります。

実際に「魅力的なバナーの提供」は楽天スーパーアフィリエイト経由のアクセス率・転換率を向上させるために欠かせない要素です。

以上のように、PRメッセージとオリジナルバナーという二つの施策でアフィリエイターを後押しすることで、自社商品の露出拡大と成果アップが期待できます。

【戦略4】相乗効果を狙う「楽天ROOM」の活用

楽天スーパーアフィリエイトと併せて検討したいのが、楽天公式のSNSサービス「楽天ROOM」の活用です。

前述のプレミアムパートナー制度では特定のアフィリエイターを店舗側で選ぶことはできません。

もし「このインフルエンサーに自社商品を紹介してほしい」といった具体的な狙いがある場合、楽天ROOM上で活動するROOMインフルエンサーとのコラボを図るのもひとつの手です。

楽天ROOMはユーザー同士がお気に入り商品を紹介し合うプラットフォームで、特に楽天が認定した人気のROOMインフルエンサーは非常に大きな影響力を持っています。

彼らとタイアップ企画を行ったり、クーポン配布や限定コラボ商品を展開したりすれば、短期間で一気に認知度を高めて売上を伸ばすことも可能です。

自社商品のターゲット層に影響力のあるROOMユーザーがいないかリサーチし、必要に応じてアプローチしてみるのも良いでしょう。

楽天スーパーアフィリエイトを効率的に活用したいなら運用代行・コンサルの利用がおすすめ

楽天スーパーアフィリエイトを最大限に活用するには、継続的な戦略立案と運用改善が重要です。

しかし、自社内に十分なノウハウがなかったりリソースが足りなかったりする企業も多いでしょう。

そんな場合は、楽天市場運用のプロフェッショナルである運用代行・コンサルティングサービスの利用もおすすめです。

専門の支援会社に任せれば、楽天スーパーアフィリエイトを含む楽天運営の戦略策定から実行、効果検証までを一気通貫でサポートしてもらうことができ、効率よく売上拡大やROI向上を実現できます。

しるし株式会社では、無料で現状のアカウント診断や相談を行っています。

社内リソースで無理に運用するより、実績豊富なプロに丸投げすることで、短期間で成果を出しやすくなるケースも多々あります。

楽天スーパーアフィリエイトを「やりたいけど難しそう…」と感じる企業こそ、外部パートナーの力を上手に借りてみてはいかがでしょうか。
⇒しるしに無料相談する

楽天スーパーアフィリエイトで広告費に頼らない売上拡大を実現しよう

楽天スーパーアフィリエイトは、上手に活用すれば広告費に頼らない売上拡大を実現できる心強い施策です。

成果報酬型ゆえに無駄なコストが発生しにくく、新規顧客の獲得やコンバージョン率向上にも寄与します。

今回ご紹介したポイントを踏まえて、ぜひ楽天スーパーアフィリエイト運用に取り組んでみてください。

「自社だけで運用するのは不安」「もっと効率的に伸ばしたい」という場合は、前述の専門コンサルの活用も検討しましょう。

しるし株式会社では無料で楽天ショップの現状診断や相談を受け付けており、貴社の状況に合わせた最適な施策プランを提案しています。こうした無料相談も活用しつつ、成果報酬型の仕組みを味方につけて、楽天市場での売上拡大をぜひ実現させてください。
⇒しるしに無料相談する

楽天市場の運用代行・コンサルティングなら「しるし株式会社」へ！