Amazon|受注後の手順とは?注文処理・出荷・出荷通知の3ステップと遅延を防ぐコツ


吉原 香奈
Amazon専任コンサルタント
大学卒業後、大手インターネット広告代理店に入社し、デジタル広告運用の最前線で実務経験を積み、データドリブンな戦略立案と分析スキルを習得。その後、しるし株式会社に入社し、EC事業パートナー本部にて化粧品・ヘアケア・食品・家電・医療用品など幅広いカテゴリのブランドのECモール運用を担当。2025年よりAmazonチームのマネージャーとして、戦略設計から施策の立案・実行までをリードし、ブランド価値の最大化にコミット。

監修者
吉原 香奈
Amazon専任コンサルタント
大学卒業後、大手インターネット広告代理店を経て、しるし株式会社のAmazonチームのマネージャーに就任
Amazon出品者出荷(自己配送)の受注後の手順を、注文処理・出荷・出荷通知の3ステップで解説します。注文管理画面の見方、納品書の印刷、出荷通知のタイミング、一括出荷通知、アカウント健全性の注意点まで網羅しました。
Amazonの「受注後の手順」とは?出品者出荷の全体像
商品が売れた——その喜びもつかの間、Amazon出品では「売れてから」が本当のスタートです。
注文を正しく処理し、期日までに出荷し、購入者へ通知する。この一連の流れをスムーズに回せるかどうかが、評価とリピートを左右します。
まずは、受注後に出品者が担う作業の全体像を押さえておきましょう。

出品者が担当するのは、注文処理・出荷・出荷通知の3ステップです。
FBAと出品者出荷(自己配送)の違い
Amazonの出荷方法は、大きく「FBA(フルフィルメント by Amazon)」と「出品者出荷(自己配送/FBM)」の2つに分かれます。
FBAは、在庫をAmazonの倉庫に預け、注文処理から梱包・発送・カスタマー対応までをAmazonが代行する仕組みです。
一方の出品者出荷は、受注のたびに出品者自身が商品を梱包し、発送し、購入者へ出荷通知を送ります。
本記事で解説する「受注後の手順」は、この出品者出荷が対象です。FBAを利用している商品については、注文処理も出荷もAmazon側で完結するため、以下のステップを出品者が行う必要はありません。
自社で発送を担うからこそ、手順の正確さがそのまま顧客満足とアカウント評価に直結する、という点を意識しておきたいところです。
受注後の手順は3ステップで進む
出品者出荷における受注後の作業は、次の3ステップに集約されます。
- 注文を処理する:注文確定通知を受け取り、セラーセントラルで注文内容を確認する
- 注文商品を出荷する:納品書を同梱し、出荷予定日までに正しい配送手段で発送する
- 出荷通知を送信する:出荷日・配送業者・配送方法・伝票番号を入力し、購入者へ通知する
どれかひとつでも抜けると、代金の入金が止まったり、注文が自動キャンセルされたりといったトラブルにつながります。
次章から、各ステップを画面とともに具体的に見ていきましょう。
ステップ1:出品者が注文を処理する
受注後の最初の仕事は、「何が・いくつ・どこへ・いつまでに」届けるべきかを正確に把握することです。
ここでの確認が雑だと、商品違いや住所ミスといった初歩的な事故を招きかねません。
通知の受け取りから納品書の準備まで、順を追って整えていきます。
注文確定通知を受け取る
購入者の注文が確定すると、件名が「注文確定 – 商品を出荷してください」のメールがAmazonから届きます。
このメールには注文番号・商品名・数量・金額などが記載されており、受注対応の起点となる大切な合図です。
メールのほか、SMSやAmazon Sellerアプリでも通知を受け取れます(設定 → 通知設定から変更可能)。
ただし、通知メールが迷惑メールに振り分けられたり、まれに届かなかったりするケースも報告されています。
通知に頼りきるのではなく、後述する注文管理画面を毎日チェックする習慣をつけておくと安心です。
注文管理画面で「未出荷」の注文を確認する
注文内容は、セラーセントラルの「注文」タブ →「注文管理」から確認できます。
画面上部のタブで「未出荷」を選ぶと、これから発送すべき注文が一覧表示されます。

注文番号をクリックすると、より詳細な注文内容を確認できます。
ここで覚えておきたいのが、購入者の支払い方法によっては「保留中」のまま表示される注文がある、という点です。
保留中の注文はまだ支払いが承認されていないため、たとえ購入者から直接連絡があっても出荷してはいけません。
また、FBA注文と出品者出荷の注文は表示が切り替わるため、「出品者出荷の注文を表示」になっているかを確認してから作業を始めましょう。
注文番号をクリックすれば、配送先住所・配送スピード・商品情報などの詳細が表示されます。
出荷作業の前に、お届け先と数量をここで必ず突き合わせておくことをおすすめします。
注文レポートで注文情報をまとめて確認する
注文数が増えてくると、1件ずつ画面を開いて確認する方法では手が回らなくなります。
そんなときに役立つのが「注文レポート」です(大口出品者向けの機能)。
「注文」タブの「注文レポート」から「FBM注文」タブを開き、日付範囲を指定してリクエストすると、複数の注文データをまとめて取得できます。
レポートには注文番号・商品名・数量・配送先などが一括で出力されるため、ピッキングリストや同梱チェックの基礎データとして活用できます。
日々の受注が2桁・3桁に増えてきたら、積極的に使いたい機能です。
納品書を印刷して同梱する
注文内容を確認したら、納品書を用意します。注文管理の対象注文にある「納品書の印刷」をクリックすると、お届け先・注文商品・金額が記載された納品書が表示されるので、これを印刷して商品に同梱しましょう。

納品書には購入者情報が含まれます。印刷後の取り扱いにも注意してください。
納品書の同梱は、購入者に安心感を与えるだけでなく、問い合わせや返品対応の際にも役立ちます。
小さな一手間ですが、ショップの丁寧さが伝わる場面でもあります。
代金引換は2024年6月に廃止された点に注意
以前のマニュアルには「代金引換決済の確認」という手順が記載されていることがありますが、Amazonの代金引換は2024年6月6日をもって廃止されました。
現在、出品者が代金引換に関して特別な対応を行う必要はありません。
古い資料やチェックリストを流用している場合は、この項目が残っていないかを一度見直しておきましょう。
廃止済みの手順をそのまま運用に残しておくと、現場の混乱の原因になります。
ステップ2:出品者が注文商品を出荷する
注文内容を確認できたら、いよいよ出荷です。ここでの合言葉は「期日・手段・同梱物」。
この3点を確認することが、約束した納期で商品を届ける基本です。出荷作業で特に気をつけたいポイントを順に確認しましょう。
出荷予定日(配送納期)を必ず守る
注文詳細には「出荷予定日」が表示されています。これは購入者に対してコミットしている出荷日であり、必ず守るべき約束です。

出荷予定日までに、配送予定に間に合う出荷方法で発送します。
出荷予定日を過ぎると「出荷遅延」として記録され、繰り返すと出荷遅延率が悪化します。
この指標が基準を超えると、最悪の場合アカウント停止に至ることもあるため、軽視は禁物です。
余裕を持ったスケジュールで作業を進めてください。
出荷作業日数と祝日設定を見直しておく
出荷予定日は、配送設定の「出荷作業日数(リードタイム)」に基づいて自動的に算出されます。
実態に合わない短すぎる日数を設定していると、守れない納期を購入者に約束してしまうことになりかねません。
出荷作業日数の自動設定を利用している場合は、過去の出荷実績に基づいて日数が調整されます。
自社の作業体制に無理がないか、設定内容を定期的に確認しましょう。
さらに見落としやすいのが「祝日設定」です。2026年2月分以降、Amazonが公的な祝日を自動で休業日に設定しなくなりました。
祝日や長期休暇を休業日として登録し忘れると、その日を出荷予定日とする注文が遅延扱いになってしまいます。
連休前には、休業日の設定を必ずチェックしておきましょう。
マーケットプレイス配送サービスを活用する
ヤマト運輸と連携した「マーケットプレイス配送サービス」を使って配送ラベルを購入すると、出荷業務がぐっと楽になります。
荷物の集荷時に出荷通知と追跡番号が自動で送信されるため、ステップ3の手入力が不要になるのが最大のメリットです。
複数注文のラベルをまとめて購入することもできるため、出荷件数が多い日ほど効果を実感できるはずです。
手入力による伝票番号の打ち間違いも防げるので、ミス削減の観点からも検討する価値があります。
ステップ3:出品者が出荷通知を送信する
商品を発送したら、最後の仕上げが「出荷通知」です。これは単なる事務連絡ではありません。
出荷通知を送って初めて代金が確定し、売上が計上され、購入者に発送の事実が伝わります。
送信漏れがないよう、出荷作業とあわせて確認しましょう。
出荷通知で入力する項目
出荷通知では、次の情報を入力します。
- 出荷日:実際に発送した日
- 発送元
- 配送業者:一覧にない場合は「その他」を選び、名称を入力
- 配送方法
- お問い合わせ伝票番号(追跡番号)

追跡可能な配送サービスでは、伝票番号の入力が必須です。
とりわけ重要なのが伝票番号です。Amazonと提携する配送会社の追跡可能なサービスでは、金額にかかわらず有効な伝票番号がないと出荷通知を送信できません。
ハイフンの要否など、入力形式のミスにも注意してください。
1件ずつ出荷通知を送信する方法
通知の送信は、「注文」タブ →「注文管理」から行います。対象注文の「出荷通知を送信」をクリックし、出荷通知画面へ移動しましょう。

注文の詳細画面からも、同じように出荷通知を送信できます。
画面に沿って出荷日・配送業者・配送方法・伝票番号を入力し、最後に「出荷通知を送信」ボタンを押せば完了です。
送信した瞬間に代金の課金や売上計上が自動で進む、という点も覚えておくとよいでしょう。
テンプレートで一括出荷通知を送信する方法
1日の出荷件数が多い場合は、出荷通知テンプレートによる一括送信が便利です(大口出品者向け)。
テンプレートに必要事項を入力し、テキスト(タブ区切り)(.txt)形式で保存します。
「注文関連ファイルをアップロード」の「出荷通知」タブでファイルを選択し、アップロード後は処理レポートでエラーの有無を確認しましょう。

注文番号・出荷日・配送業者コード・配送業者名・伝票番号などを入力します。
テンプレートの主な入力項目は、注文番号・出荷日・配送業者コード・配送業者名・お問い合わせ伝票番号です。
分割出荷の場合は、テンプレートのデータ定義に従い、注文商品IDや数量なども出荷単位で入力してください。
手作業を減らしたい方は、ぜひ活用してください。
出荷通知の期限と注意点
出荷通知には、守るべき期限があります。ここは特に誤解の多いポイントなので、正確に押さえておきましょう。
- 出荷通知を送信しないまま所定の期限を過ぎると、発送済みでも注文が自動キャンセルされ、代金を受け取れない場合があります。注文管理画面に表示される期限と最新のヘルプを確認してください。
- ただし、出荷予定日を過ぎた時点で「出荷遅延」として扱われます。実際に発送していても、通知が遅れれば遅延とみなされる点に注意が必要です。
- Amazonの出品大学資料では、配送会社の集荷後4時間以内の通知が案内されています。ポスト投函の場合は回収後4時間以内、日付をまたぐ場合は出荷当日中に送信します。通知が遅れると、配送会社との情報連携に支障が生じる場合があります。
- やむを得ず出荷が遅れる場合は、購入者へメッセージで事情を伝え、丁寧にフォローしましょう。
自動キャンセルまでの猶予は、通常の出荷期限ではありません。出荷予定日を守って発送し、実際の出荷後に速やかに通知する運用を基本にしましょう。
受注後の手順を怠るとどうなる?アカウント健全性への影響
ここまでの3ステップは、単なる作業手順ではありません。一つひとつが「アカウント健全性」という、出品を続けられるかどうかの生命線に直結しています。
基準を知り、起こりがちな失敗を先回りで防ぐ——その視点を持つだけで、リスクは大きく下げられます。
出荷遅延率・出荷前キャンセル率・追跡可能率の基準
出品者出荷で特に関係するのが、次の指標です。
| 指標 | 基準 | 主な影響 |
|---|---|---|
| 出荷遅延率 | 4%未満 | 超過が続くとアカウント停止の可能性 |
| 出荷前キャンセル率 | 2.5%未満 | 同上 |
| 注文不良率 | 1%未満 | 同上 |
| 追跡可能率 | 95%以上 | 該当カテゴリーで出品者出荷が制限される場合あり |
追跡可能率の算定対象・除外条件は、出荷元や配送方法などによって異なります。
最新の対象条件は、セラーセントラルの「追跡可能率」のヘルプで確認してください。
いずれの指標も、受注後の手順をひとつ怠るだけで簡単に悪化します。特に注文数が少ない出品者ほど、1件の遅延やキャンセルが数値に与えるインパクトは大きくなります。
受注・出荷業務でよくある失敗と対策
受注対応の現場では、次のようなつまずきが繰り返し起きています。
- 通知メールの見落とし・不達 → 注文管理画面を毎日確認する
- FBA注文との混同 → 「出品者出荷の注文を表示」で絞り込む
- 出荷作業日数・祝日設定の誤り → 連休前に休業日設定を見直す
- 出荷通知の送信忘れ・伝票番号の入力ミス → マケプレ配送や一括通知で自動化・省力化する
- 担当者の退職による属人化 → 手順を文書化し、複数人で回せる体制をつくる
一つひとつは小さな注意点ですが、積み重なるとアカウント評価を静かに蝕んでいきます。
仕組みで防げるものは仕組みに任せる、という発想が有効です。
Amazonの受注・出荷業務や日々の運用に悩んだら運用代行・コンサルに相談しよう
ここまで見てきたとおり、受注後の手順は「覚えれば終わり」ではなく、毎日・毎件、正確に回し続けて初めて意味を持ちます。
しかも仕様は年々アップデートされ、ルールを追いかけるだけでも相応の労力がかかります。
本業や商品開発に集中したいのに、受注対応に追われて手が回らない——そんな悩みを抱える出品者は少なくありません。
こうした課題への対処を相談できる選択肢が、Amazon運用代行・コンサルティングの活用です。
日々の運用を専門家に相談し、社内のリソースを売上拡大に振り向ける方法です。
自社に必要な支援範囲と費用を整理したうえで、活用を検討しましょう。
運用代行・コンサルに任せられること
運用代行・コンサルに相談することで、たとえば次のような支援が受けられます。
- 配送設定・出荷作業日数・祝日設定の初期設計と定期的な見直し
- マーケットプレイス配送や受注管理システムの導入による省力化・自動化
- FBA移行の判断と、納品・在庫管理のサポート
- 出荷遅延率や追跡可能率などアカウント健全性のモニタリング
- 広告・SEO・ページ改善といった、売上を伸ばすための攻めの施策
受注・出荷の「守り」を固めつつ、売上を伸ばす「攻め」まで一気通貫で任せられるのが、運用代行・コンサルの強みと言えるでしょう。
Amazonプラチナム・パートナー・エージェンシー認定のしるし株式会社
数ある支援会社のなかでも、実績と専門性の両面で頼れるパートナーがしるし株式会社です。
同社は、2024年に国内で初めて「Amazon プラチナム・パートナー・エージェンシー」バッジを取得し、2025年にも取得したと発表しています。
Amazon Ads認定パートナーでもあり、元Amazon社員をはじめとする専門家が在籍している点も心強いところです。
戦略立案から広告運用、ページ改善、レビュー管理、転売・偽造品対策まで幅広くカバーし、需給予測や在庫・納品管理といった運用面の相談にも対応しています。
契約は固定費のほか完全成果報酬にも対応し、初期費用も原則かかりません。
「まず何から手をつければいいか分からない」という段階から、気軽に相談できる体制が整っています。
しるし株式会社では、現状の課題をヒアリングしたうえで、売上の伸び代を無料で診断するサービスを提供しています。
受注・出荷を含めたAmazon運用にお悩みなら、まずは無料相談で現状を棚卸ししてみてはいかがでしょうか。
3ステップを確実に回し、購入者に信頼されるショップへ
Amazonの受注後の手順は、「注文を処理する」「注文商品を出荷する」「出荷通知を送信する」という3ステップに集約されます。
それぞれで押さえるべき勘所を、最後にもう一度振り返っておきましょう。
- 注文確定通知を受け取り、注文管理画面で内容を確認し、納品書を同梱する(代金引換は廃止済み)
- 出荷予定日を守り、出荷作業日数・祝日設定を見直し、正しい配送手段で発送する
- 出荷日・配送業者・伝票番号を入力し、実際の出荷後に速やかに通知する
この3つを着実に積み重ねることが、出荷遅延率や追跡可能率といった指標を健全に保ち、購入者からの信頼を育てていきます。
地味に見える日々の作業こそ、ショップの土台そのものなのです。
とはいえ、受注業務に追われて売上施策まで手が回らないのが実情、という方も多いはずです。
そんなときは、国内初のAmazonプラチナム・パートナー・エージェンシーであるしるし株式会社の無料相談を活用し、次の一手を一緒に考えてみませんか。
自社に必要な支援内容を整理するところから始めてみましょう。

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しるしを支えるスペシャリストとAmazonとのパートナーシップをお客さまの課題解決に最大限に活用し、専門性の高いサポートで商品・ブランドがもつポテンシャルを引き出し、ショップの成長を実現いたします。
しるしの強み② EC運用をまるっとおまかせ!売上・粗利UPと工数削減の実績
EC・ネットショップの運営代行やコンサルティングでは、ひとりの担当者が運用する体制が多いですが、しるしでは、元Amazon社員や大手広告代理店、メーカー出身者などが在籍し、各領域のプロで結成されたグロースチームによるチーム体制で支援させていただきます。

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吉原 香奈
Amazon専任コンサルタント
大学卒業後、大手インターネット広告代理店に入社し、デジタル広告運用の最前線で実務経験を積み、データドリブンな戦略立案と分析スキルを習得。その後、しるし株式会社に入社し、EC事業パートナー本部にて化粧品・ヘアケア・食品・家電・医療用品など幅広いカテゴリのブランドのECモール運用を担当。2025年よりAmazonチームのマネージャーとして、戦略設計から施策の立案・実行までをリードし、ブランド価値の最大化にコミット。

監修者
吉原 香奈
Amazon専任コンサルタント
大学卒業後、大手インターネット広告代理店を経て、しるし株式会社のAmazonチームのマネージャーに就任









