Amazon「製品コード免除」の申請手順と注意点を解説!JANコードなしでも出品可能?


吉原 香奈
Amazon専任コンサルタント
大学卒業後、大手インターネット広告代理店に入社し、デジタル広告運用の最前線で実務経験を積み、データドリブンな戦略立案と分析スキルを習得。その後、しるし株式会社に入社し、Amazon事業部にて化粧品・ヘアケア・食品・家電・医療用品など幅広いカテゴリのブランドのECモール運用を担当。2025年よりAmazonチームのマネージャーとして、戦略設計から施策の立案・実行までをリードし、ブランド価値の最大化にコミット。

監修者
吉原 香奈
Amazon専任コンサルタント
大学卒業後、大手インターネット広告代理店を経て、しるし株式会社のAmazonチームのマネージャーに就任
Amazonでは通常、商品登録時にJANコードなどの製品コードが求められます。
ただし、自社オリジナル商品・ハンドメイド商品・部品・セット商品など、条件を満たす場合は「製品コード免除」を使って出品できます。
この記事では、JANコードがない商品の出品時に利用できるAmazonの製品コード免除の仕組みや申請に必要な条件、具体的な申請手順についてわかりやすく解説します。
製品コード免除を活用する際の注意点やトラブル対処法も網羅していますので、スムーズに出品手続きを進める際の参考にしてください。
Amazonの「製品コード免除」とは?JANコードなしで出品できる仕組み
製品コード免除は、JANコードをまだ付与していない商品でも、Amazon所定の条件を満たせば出品できる制度です。
まず製品コードが何のためにあるのか、そしてどんな商品なら免除対象になるのかを先に押さえておきましょう。
そもそも「製品コード」と「JANコード」の違いとは?
先に用語を整理しておきましょう。「製品コード」と「JANコード」は同じものではなく、”大きなくくり”と”その一種”という関係です。
- 製品コード:Amazonが商品を識別するために使う総称で、国際標準のGTIN(Global Trade Item Number)に対応します。セラーセントラルで「製品コード」と表示される欄には、このGTINを入力します。
- JANコード:製品コードの一種で、日本で最も普及している13桁(または8桁)のバーコードです。ほかにも北米中心のUPC、欧州のEAN、書籍のISBNなどがあり、これらはすべて「製品コードの一種」にあたります。
つまり、製品コード(GTIN)という大きな箱の中に、JAN・UPC・EAN・ISBNが並んでいるイメージです。日本ではJANが圧倒的に多いため両者は混同されがちですが、厳密にはJANは製品コードの一形式にすぎません。
この記事で「製品コード」と書いているのはGTIN全般を指す総称、「JANコード」はその代表例として挙げている、と読み分けてください。
製品コードの役割と「免除制度」の概要
製品コード(GTIN)は、「どの事業者の、どの商品か」を世界共通で識別するためのコードです。
Amazonでも新規商品登録では原則この識別子が必要ですが、コードがない商品については、製品コード免除を受けることで新規出品できる仕組みが用意されています。
免除制度を正しく活用することで、JANコードなどの製品コードを取得する前でも商品をカタログに登録できるため、新商品のテスト販売や小ロット展開のハードルを下げられます。
なお、この免除申請は大口出品者が対象で、適用されるのは新品商品のみです。小口出品や中古品は対象外となる点を、あらかじめ押さえておきましょう。
どんな商品が対象?免除申請が適用できる主なケース
免除対象として案内されている主な商品は以下の通りです。
- 独自ブランド商品:自社で開発・製造したオリジナル商品
- ハンドメイド商品:手作りで量産品ではない商品
- バーコードのない自社製造品・出版物
- 部品:製品の一部として使われる単体パーツ
- 複数商品のセット商品:2点以上を組み合わせたギフトセットなど
たとえば、自社開発の化粧品や、異なる2商品を組み合わせたギフトセットは代表的な免除対象です。
逆に、すでにGS1承認のGTINが存在する商品や、一部のカテゴリでは免除対象外になるため、申請前に必ず確認が必要です。
Amazonで製品コード免除申請を行うメリット
製品コード免除の魅力は、単に「JANコードがなくても出せる」だけではありません。
初期コストを抑えながらテスト出品しやすいこと、そしてセット商品や独自仕様の商品をより柔軟にカタログ化できることが大きなメリットです。
JANコードの新規取得にかかる費用や申請の手間を省ける
GS1事業者コードの登録申請料は、事業者全体の年間売上高や支払年数によって異なり、初期申請料と登録管理費が発生します。
一方、Amazonの製品コード免除申請自体は無料で行えます。
少数SKUのテスト販売や短期検証では、まず免除制度で立ち上げる方が負担を抑えやすい場面があります。
中長期で定番商品として展開する場合はJANコードの取得が有効ですが、まず市場の反応を確認してから判断する戦略的な選択肢として、免除制度を活用できます。
セット商品や自社オリジナル商品をスムーズに出品できる
バーコードのない部品や、複数商品を組み合わせたセット商品も免除対象として活用できます。
たとえば同じ調味料の2本セットや、財布とベルトの組み合わせ商品などは、免除申請を前提に登録しやすいケースです。
セット商品は通常、既存のGTINをそのまま使えないため、免除申請が実務上の標準的な対応になります。
| 項目 | JANコードを取得する場合 | 製品コード免除を使う場合 |
|---|---|---|
| 初期対応 | GS1事業者コードの登録が必要 | Amazon上で免除申請(申請自体は無料) |
| コスト | 申請料・管理費が発生 | Amazon申請自体はコード取得不要 |
| 向いている商品 | 長期展開する定番商品 | 部品・セット・小ロットの独自商品 |
| 注意点 | GTINはGS1から適切に取得 | カテゴリ・ブランド条件に左右される |
Amazonで製品コード免除申請を行う際の注意点
製品コード免除は便利ですが、ブランド名の扱いと相乗りへの備えを軽視すると、出品後に運用が不安定になります。
特に自社ブランドを育てたいメーカーは、免除申請を「出品できるか」だけでなく、将来のブランド保護まで含めて考えることが重要です。
ブランド名の設定や商標に関するルールに従う必要がある
Amazonでは、申請したブランド名が商品またはパッケージ上の表記と完全一致している必要があります。
また、商品に表示していない販売者名や屋号は、有効なブランド名として扱われません。
ブランド名を後から変更すると再申請が必要になるケースもあるため、最初から実際に商品に印字するブランド名で申請することが重要です。
将来的にブランド保護まで見据えるなら、商標取得とAmazonブランド登録の検討も並行して進めることをおすすめします。
相乗り出品のリスクについて理解しておく
Amazonは共通カタログ型のため、製品コード免除を使っただけでは相乗り対策になりません。
Amazonブランド登録には自動的な出品情報保護や違反申告ツールがありますが、仕入れ可能な商品であれば他社が出品してくる余地は残ります。
つまり、免除申請とブランド保護は別物であることを認識した上で、中長期的な対策を設計することが必要です。
承認後は「定期的に登録して権限を維持する」ことも重要
見落としやすいのが、承認された免除権限は放置すると失われる可能性がある点です。
承認されたブランド名で約1年ほど商品登録を行わないと、免除権限がシステムによって自動的に削除されることがあります。
以前に承認されていても、久しぶりに登録しようとするとエラーになり、再申請が必要になるケースもあります。免除で運用する商品は、定期的に登録実績を作っておくと安心です。
Amazon製品コード免除申請に必要な条件と事前準備
申請で差がつくのは、フォーム入力より事前準備の精度です。
Amazonは、カテゴリーやブランド名だけでなく、提出画像の見え方まで確認します。
ここを曖昧にすると申請却下や後続エラーにつながりやすいため、先にチェックリスト化しておくのがおすすめです。
申請に必要な商品画像・提出書類の要件
画像は最低2枚・最大9枚を用意し、商品とパッケージの全方向が分かるように撮影します。
具体的な要件は以下の通りです。
- 実写であること(CGや合成画像は不可)
- 手に持つか机に置いた状態で撮影する
- ブランド表記が恒久的に貼付されていること(シールや手書きは不可)
- GS1承認バーコードが表示されていないこと
特にブランド表記の「恒久的な貼付」という条件は見落としやすいポイントです。
パッケージや商品本体に直接印字・刻印されたブランド名であることが求められており、後から貼ったラベルは条件を満たしません。
ブランド名の申請基準
ブランド名は、商品・パッケージの表記と一字一句合わせるのが基本です。
逆に、商品に表示していない屋号やセラー名を仮のブランドとして入れることは避けましょう。
真にノーブランドの商品については、ブランド名欄に「ノーブランド品」と入力するなど、Amazonのブランド名ポリシーに従って扱いを判断することが必要です。
申請前に以下の項目を埋めておくと、差し戻しを減らしやすくなります。
| 確認項目 | 見るべきポイント |
|---|---|
| 商品画像 | 実写であるか、全方向が見えるか |
| パッケージ画像 | ブランド表記が読み取れるか |
| ブランド名 | 申請値と印字が完全一致しているか |
| バーコード | GS1承認バーコードが写っていないか |
Amazon製品コード免除申請の具体的な手順
申請の流れ自体は複雑ではありませんが、進む画面と入力値の整合性が重要です。
セラーセントラルから申請画面へ進み、カテゴリー・ブランド名を指定し、画像をアップロードした上で、承認ステータスを確認します。
承認後すぐ登録できないこともあるため、反映待ちも想定しておきましょう。
ステップ1:セラーセントラルから申請画面へアクセス
「カタログ」→「商品を追加」→「Amazonで販売されていない商品を追加」の流れから進み、商品識別情報の画面で「製品コードがありません」の選択肢に進みます。
セラーセントラルの検索窓に「製品コード免除」と入力し、ヘルプ内の「製品コード免除の申請」リンクから専用ページへ入る方法もあります。
ステップ2:カテゴリーの選択とブランド名の入力
申請ページでは、まず商品カテゴリーを選び、次にブランド/出版社名を入力して利用資格を確認します。
条件を満たす場合、ステータス列にチェックマークが表示され、免除対象かどうかを確認できます。
免除申請はブランド名+商品カテゴリのセット単位で行われ、カテゴリーによって条件が異なるため、複数カテゴリーで展開する場合はカテゴリーごとに確認・申請が必要です。
ステップ3:申請要件(画像・証明書等)のアップロード
証明書提出の画面では、商品名を入力し、同一商品のすべての面が分かる画像をアップロードします。
画像条件を満たしていないと、ここでつまずきやすいため、ブランド表記の見え方とパッケージ写真を特に丁寧に確認してください。
アップロード前に画像を実際にブラウザで開き、ブランド表記が読み取れる解像度かどうかを確認しておくことをおすすめします。
ステップ4:申請完了と審査結果・ステータスの確認
申請後、内容に問題がなければ、審査結果のメールが48時間以内に届くのが基本的な流れです。ステータスはセラーセントラルの「出品申請を表示」やケース履歴からも確認できます。
そして、承認された後は約30分ほど待ってから、製品コードなしでの商品登録に進みます。この「約30分」は承認そのものにかかる時間ではなく、承認がシステムに反映され、実際に登録できるようになるまでの待ち時間です。
承認メールが届いてもすぐに登録できない場合は、30分程度待ってから再試行しましょう。万が一、申請が通らない場合は、ケース履歴やテクニカルサポートで理由を確認します。
製品コード免除承認後に商品を登録する方法
承認後の登録方法は、大きく管理画面からの単品登録と在庫ファイルによる一括登録の2つです。
SKU数が少ないなら前者、多いなら後者が向いています。
どちらの方法でも、承認されたブランド名と免除条件をそのまま反映することが前提です。
パターン1:管理画面から「単品」で商品登録する手順
SKUが少ない場合は、承認後にそのまま商品登録へ進み、1商品ずつ作る方法が分かりやすいです。
特に、画像や商品名を確認しながら進めたい初回出品では有効です。
最初の1商品を単品で作り、問題がなければ横展開する進め方が安全です。
登録中に入力を誤っても個別に修正しやすいため、初めて免除制度を使う場合はまず単品登録で流れを確認することをおすすめします。
パターン2:「在庫ファイル」を使って一括で商品登録する手順
SKU数が多い場合は、在庫ファイルテンプレートを使った一括登録が効率的です。
製品コード免除が承認されていれば、在庫ファイルの「商品コード」と「商品コードのタイプ」を空欄のままにできます。
一括登録前に必ず処理レポートを確認し、エラーがあれば1件ずつ原因を特定してから再アップロードしましょう。
| 方法 | 向いているケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 単品登録 | SKUが少ない、初回出品 | 画面確認しながら進めやすい | 手作業が増える |
| 在庫ファイル | SKUが多い、更新頻度が高い | 一括登録で効率的 | テンプレート理解が必要 |
エラーを防ぐ!免除された商品を登録する際の重要ルール
免除申請が承認されても、登録時の入力を誤るとエラーになります。
特に重要なのは、製品コード欄を不要に埋めないことと、承認されたブランド名を完全一致で入れることです。
この2点だけで、よくある登録エラーの多くは避けやすくなります。
製品コード(UPC/EAN/JAN)の入力欄は空欄にする
製品コード免除が承認済みなら、在庫ファイルでは商品コード関連の列を空欄で処理できます。
ここで仮のJANコードやダミー値を入れるのは逆効果です。
Amazonは承認されていないGTINの使用を認めておらず、GTINはGS1から直接取得するか、プレフィックス所有者の明示的承認が必要とされています。
「とりあえず何か入れれば通る」という感覚で進めると、後から修正が難しくなるため注意が必要です。
承認されたブランド名を正確に入力する
ブランド名は、申請時と登録時で一字一句、完全一致させてください。
承認済みブランドで5665エラーが出る場合は、以下の点が原因になりやすいです。
- 誤字・スペルミス
- 構文の違い(ハイフンの有無など)
- 末尾スペースの混入
- 大文字・小文字の差異
- 全角・半角の違い
コピー&ペーストを使う際も、見えない空白が混入することがあるため、入力後は必ず文字数と表記を確認しましょう。
Amazon製品コード免除申請でよくあるトラブル
実際の運用では、「5665が出る」か「申請が通らない」の2つが典型的なトラブルです。
どちらも根本原因は似ていて、ブランド名の不一致・画像要件不足・カテゴリや商品条件の見落としに集約されます。
焦って再申請する前に、先に原因を切り分けることが重要です。
エラーコード「5665」が表示された
承認済みブランドで5665が出る場合、誤字や構文ミスが最有力の原因です。
まずは以下の順で確認しましょう。
- ブランド名のスペルを申請時と照合する
- 記号・ハイフン・スペースの有無を確認する
- 全角・半角の差異がないかチェックする
- 末尾に余分なスペースが入っていないか確認する
単純な入力差異でも弾かれるため、目視だけでなくコピー&ペースト後に文字数を確認する習慣をつけると効果的です。
申請が却下された(承認されない)
却下時は、以下のポイントを確認しましょう。
- すでにGS1承認バーコードがある商品ではないか
- 画像が実写要件を満たしているか
- ブランド表記が恒久的に入っているか(印刷・刻印であってシールではないか)
- そもそもカテゴリ的に免除対象かどうか
既存GTINがある商品や一部ブランド・カテゴリでは免除対象外となる場合があります。
却下理由を確認した上で、対応できる部分を修正してから再申請しましょう。
Amazonの商品登録を効率化したいなら、運用代行・コンサルの活用がおすすめ
製品コード免除は単体では難しく見えなくても、実務ではカテゴリ別ルール・ブランド管理・在庫ファイル・エラー対応が連動します。
特にSKU数が多いメーカーでは、申請そのものよりも、登録後の再現性ある運用設計が難所になりがちです。
ブランド名ルールの統一・申請画像のチェック・在庫ファイル設計・5665やGTIN関連エラーの一次切り分けまでを標準化できれば、社内担当者ごとの差を大幅に減らせます。
以下のような企業では、外部の運用代行やコンサルの活用が特に効果を発揮します。
- SKU数が多く、免除申請と登録作業が属人化している
- カテゴリをまたいで出品しており、ルールの把握が難しい
- エラーの原因特定に時間がかかっている
- ブランド保護と商品登録を同時に進めたい
しるし株式会社では、AmazonをはじめとするQoo10など主要ECモールでの豊富な運用実績をもとに、製品コード免除申請から商品登録・ブランド管理まで一貫してサポートしています。
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製品コード免除申請を理解し、Amazon出品を円滑に進めましょう
Amazonの製品コード免除を使えば、JANコードがなくても出品できる可能性があります。
ただし、誰でも無条件で使えるわけではなく、以下の点が前提となります。
- 対象商品・対象者であること(独自ブランド・ハンドメイド・部品・セット商品など/大口出品者・新品のみ)
- 画像要件を満たすこと(実写・全方向・恒久的なブランド表記)
- ブランド名を完全一致で扱うこと(申請時と登録時で一字一句合わせる)
まずは「その商品が免除対象か」を見極め、次に「申請時と登録時の入力をズラさない」ことを徹底してみてください。
また、承認後は約48時間以内の結果通知→承認後30分ほど待って登録という流れを押さえ、免除で運用する商品は定期的に登録して権限を維持することも意識しましょう。
特にメーカーやブランドオーナーの方は、免除申請を単発の作業で終わらせず、今後JANコードを取得する商品と免除で運用する商品を分けて設計することが重要です。
短期は免除で立ち上げ、中長期でブランド保護やJAN運用へ広げる流れを作ることで、Amazonでの出品基盤を安定させやすくなります。
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吉原 香奈
Amazon専任コンサルタント
大学卒業後、大手インターネット広告代理店に入社し、デジタル広告運用の最前線で実務経験を積み、データドリブンな戦略立案と分析スキルを習得。その後、しるし株式会社に入社し、Amazon事業部にて化粧品・ヘアケア・食品・家電・医療用品など幅広いカテゴリのブランドのECモール運用を担当。2025年よりAmazonチームのマネージャーとして、戦略設計から施策の立案・実行までをリードし、ブランド価値の最大化にコミット。

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吉原 香奈
Amazon専任コンサルタント
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